【極寒の大地】の旅 〚2〛
さて、【極寒の大地】というくらいなんだから、その大地は世界のうんと端の端で、とってもとっても寒いんです。
北の大地ですからね。
七色の魔法使いは、早くもなく遅くもなく、のんびりと箒で旅をしていた。
雲の上に出た理由は……。
「地上の景色は、見飽きてるし……」
空の上の方が、かえって何もなくて煩わしくないから。
なーんて、彼女は思っていたそうです。
意外と彼女は淡白な性格の様です。
そんな七色の魔法使いのことを、太陽が見守っています。
やがて、
「そろそろ、北の方に来たかしら……」
彼女はそう呟くと、ぽん! と雲の下へと箒の高度を下げて雲から出た。
びゅーびゅー。
風が冷たく、七色の魔法使いに吹き付けます。
「ああ、寒いわねやっぱり……」
彼女はそう言うと、箒の上で身を少しだけ震わせた。
地上は、まさに冬の訪れを待つような、寂しい景色だった。
あまり、生き物の姿もない。
【極寒の大地】は、すぐそこだ。
とある境目から、茶色っぽい、灰色の景色が、真っ白に変わっている境目がある。
雪景色が広がっているからだ。
「……と」
七色の魔法使いは、箒を止まらせた。
ここから先は、本当に吹雪の世界が広がっているはずだ。
七色の魔法使いは、ある呪文を唱えた。
すると、彼女の周りを温かい空気のベールが包み、
「OKね、これで……」
もう一言唱えると。
炎の明かりがポッと空中に燃えだした。
松明代わりだ。
「行きましょうか……」
七色の魔法使い、【極寒の大地】に到着……。




