終わりへの物語
ある日、七色の魔法使いが立ち寄った、【闇の大地】の国の闇の王子が姫の病を治して欲しいと光の国にやって来て、彼女に頼んだ。
しかし、闇の姫はもはや手遅れの病だった。
姫を魔法で診た彼女は、スピードが早い死へと向かう病だという事と、完治は難しいことを伝えた。
七色の魔法使いは歯がゆい思いだった。
どんなに優秀な彼女であっても、死へと向かう病は治せなかった。
そして死から生へと戻る魔法は、魔法使いたちの間では禁忌の魔法であった。
闇の王子は、治るものだと思っていたので当然怒り狂った。
苦手な【光の大地】にまでやってきた結果が報われない怒りだった。
闇の王子は七色の魔法使いに向かって呪いの言葉を吐いた。
だが、一緒に彼女と居た光の王子が庇って、呪いの言葉を身に受けて倒れてしまった。
光の王子は病の床に伏してしまった。
七色の魔法使いの妻の懸命の治療の甲斐も虚しく、光の王子の病状はどんどん悪い方向へと向かって行った。
途方に暮れ、祈るしかない彼女は自分を激しく責めた。
七つ子のこどもたちは、そんな母親を手伝いながら何かできることはないかと話し合った。
子どもたちにできる魔法は限られていた。
そして決めたことは、空に向かって自分たちの髪の色の、希望の印を魔法で打ち上げた。
それはそれぞれの髪の色の光の帯となり、大きな大きな虹が出来、世界中の空に架かった。
それを見た、世界中の人々が光の王子の危篤を知り、回復を祈った。
祈りが集まり、七色の魔法使いの元に集った。
それが、彼女の希望でもあり、魔法の原動の源となった。
みんなの祈りが、魔法を発動させた。
光の王子は見事回復し、妻を抱き締め子どもたちの案を褒め称えた。
こうして再び平和が戻った。
その後、大人になった子どもたちは母親と同じく旅に出ることとなった。
……子どもたちと、七色の魔法使いや光の王子のその後はどうなったかだって?
それは、あなたと私だけが知る、物語となるでしょう……。




