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The Story of The Hunter  作者: 白猫@like
3/4

敵襲

まだ物語すっごい前半部なのにこんな空気になって良いのか?って感じですwがまぁ温かく見守ってやってほしいです。物語はちゃんと続きます〜。というか続けます〜

「そいえばカスミに宿の場所聞くの忘れてた...。どうしよう。」


街の入り口でこんな事を呟く少女が1人。彼女は今まさに途方に暮れていた。


「あちゃぁ...どこに泊まるか聞いときゃよかったなぁ...失敗した...。この街なんか広いし、妙に宿多いし...。はぁ。...あぁ神よ。千里眼の能力を私にくださいな。そうすればカスミと合流できまするのに...」


まぁ考えても仕方ないか。と言いローズは街中へ歩いていった。彼女が途方に暮れるのも仕方の無い事だった。街はとても大きく、その上並んだ店や家屋は皆同じような色や形であるため長くここに住んでいる人間でない限りは地図でも持っていないと目的地へ辿り着くのは非常に難しい。だが彼女はまず目的の場所を知らないのだからこのままでは絶対に合流できないということは目に見えていた。


「むー...そろそろ私も焦ってきますよ...なんか妙に視線感じるし....。はぁ...カスミいなきゃ対人で能力使うのは少々危険なんだよなぁ...。まぁでも相手の素性が分かんないし下手に気付いた様子見せるのも危ないかな...。」


普段は魔物に囲まれようと呑気でいられるローズが慎重になるのには理由があった。一見最強とも見える彼女の亜空間展開能力だが、実はこの能力、対人の戦闘になった途端能力を使うかどうかを見極めなければならなくなる。彼女の作り出す亜空間は魔力で生成されたものである。故に彼女の持っている魔力と同等かそれ以上の魔力をぶつけられた瞬間に亜空間は簡単に崩壊する。その上空間崩壊後はそのダメージが直に彼女へと伝わるため下手をすれば一回の戦闘で戦えなく可能性すらもあるのだ。


「まぁ....。見極めろつったって.....ね。あんな殺意剥き出しの熱い視線を送られちゃあ敵であることはすぐに分かっちゃうんだよねぇ...。亜空間内で戦闘.....はリスクが高すぎる...せめて街の外に出るかぁ。」


そう言って彼女は来た道を引き返し街の外へと向かうのだった。

ある程度進んで街から完全に離れた神殿の前に着いてから彼女はこう言い放った。


「狩り人さんなの?それともただのストーカー?なぜ私に敵意を向けているの?答えなければここでお前には死んでもらう。さぁ答えなさい!」


「.......ちっ。バレてんのかよ。ガラにもなくコソコソやってたが結局見つかんならはじめっから派手にやっときゃよかったなぁ。口の悪い嬢ちゃんに教えてやんよ。狩り人かと聞いてきたな。答えはNOだ。お前のその空間攻撃。お前強い相手には効かないんじゃ無いのか?つまりこの戦況でお前が勝利する可能性はゼロだ!人間界の雑魚Hunterどもにこの俺様が負ける訳がないからなぁ」


いつの間にかローズの目の前にはフードの男が現れていた。男は空間の隙間からこちらを覗きながらローズに話かけていた。


「もう気づいたか?俺のこの能力[空間操作]はお前の上位互換。つまりお前がどう足掻こうと勝率は変わらない。ゼロだ。」


「嘘じゃん...こんなチートじみた相手を前にどうしろってのよ...やれるだけやるしかない。斬撃を浴びせるだけなら相殺されても私にダメージは跳ね返ってはこないから...無駄だと分かってても犬死にするよりはマシだよ!

ごめんね。カスミ。私ここで終わるかもw」


軽く深呼吸する。目の前の敵からのプレッシャーで死にそうになる。


(ダメだ。考えたら死ぬ。生にしがみつけ。必死に逃げ場を確保する。それだけを考えるんだ。)


それから両者は一歩も動かず戦闘が開始された。あちらこちらで空間が歪む。元に戻る。また歪む。見えない刃がぶつかり合う。


「......っ。」


ローズは劣勢だった。相手から飛んでくる斬撃を相殺するので精一杯だった。それも時が経つにつれ防ぎきれない攻撃もあり、その度に体を裂くような痛みがローズを襲った。


「そろそろ諦めなよ嬢ちゃん。お前は俺には勝てない。必死に足掻いたところでお前の本気も俺にとっちゃお遊び程度でしかないんだからな。もういいよ。楽にしてやる。じゃあな。」


男はそう言うと過去最大の斬撃を飛ばしてきた。もう彼女には抵抗する力は残っていない。死ぬ。死だけが彼女の脳を覆い尽くした。目の前に迫ってくる斬撃。


「カスミ...ごめん。私死んじゃった。」


死を覚悟して彼女は目を閉じた。いつま経っても斬撃が来ない。誰かの声が聞こえる。優しくて、懐かしい。頼れる声がする。声の主はー


「.....カ...スミ?きて...くれた...んだ。...けど...私...もう死ぬ.....かも。」


「はぁ...バカですか。死なせる訳無いでしょう。心配かけないでくださいよまったく。しかしよくあれ程の相手を前にここまで頑張りましたね。あとは僕に任せてください。」


その言葉を聞いて彼女はそっと気絶した。

その場に残ったのはカスミとフードの男の2人。

相変わらず男は殺気立った目をこちらに向けている。


「何ダァ?お前。急に現れてヒーロー気取りかよ。人間界の雑魚は大人しく始末されてれば良いものを。

まぁいい。まずお前から楽にしてやるよ。」


「はぁ...神界からの刺客ですか...。すみませんが僕らまだ旅を始めたばかりなので。死ぬわけには行かないのです。でもあなたは中々に強そうだ...どうやら本気でかからなきゃダメらしいですね。」


そう言うとカスミは静かに目を閉じた。

深呼吸。

一息置いて目を開く。

そして言い放つ。


「神界からの刺客さん。今日はあなたの命日となるやもしれません。」


そして少年は歌い始めた。


あらゆる神から忌み嫌われた 瘴気を纏いし少年が ここであなたを向かいうつ 生の輝き蝕む闇と 希望を壊す毒の蝶 今宵あなたの命の灯火 影も残らず消えるでしょう

少年カスミが参ります お命頂戴いたします。


少年が黙ると懐から黒い蝶が現れた。


「さぁ。フードの男性さん。死ぬ前に僕の能力お見せします。神界から忌み嫌われた生と希望を蝕む闇の力。

[黒蝶]を。」


ー続くー


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