1分で読める昼食
「まぁ…しょうがないね」
「しょうがないな」
「わさびもない?」
「わさびもない」
「からしはある?」
「からしすらない」
「刻み海苔はあるよね」
「あー刻み海苔はあるかも」
「ねぎもない」
「ねぎはある」
「ねぎだけ確信された存在」
「んーじゃあ七味」
「六味ならあるな」
「ハブられた一味の行方は」
「ガリならあるぞ」
「しょうがなかったのに?」
「しょうがはない」
「じゃあガリ使う?」
「使わないけど」
「あっ、紅しょうがなら!」
「それはなんか違う」
「なんもないじゃん」
「しょうがないな」
「またしょうが?」
「そっちのしょうがじゃない」
「あーいっそこしょうにしようか」
「こしょうはあるんだ」
「そうこしょうがある」
「あーもうそれでいいよ」
「あ、ごめん瓶だけで中身無い」
「まさかのこしょうもない」
「こしょうがないね」
「こしょうもない」
「あ、しょうがないがこしょうがないになったよ!このやり取りのおかげで事態が一回り小さくなった!」
「いやこしょうがなかったところでしょうがないままだから」
「こしょうがない!」
「もう分かったから食べよう」
「…しょうもない」
「あっ!今上手いこと言ったと「思ってない」」