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第14話 新たなるイレギュラー!

フランは力を必要としイレギュラーに入ってしまう

思わぬ敵と戦うこととなった菜々美達

大和以外のみんなは既に捕まってしまったが…

フラン「へへ、結構痛えじゃねえか…」

シュン…

大和「はあ!」

姿が見えなくなるほどの速さで攻めてくるフランを殴る大和

大和「な!?」

だが当たらない!

フラン「外したな!」

裏に回ったフラン

大和「うおお!!」

とっさに裏拳を放つ大和

フラン「があっ!」

武「当たった!」

フラン「いってえ!鼻が折れるぞ!」

大和「今だ!」

隙を突いて掴みかかろうとする大和

フラン「食らうかよ!」

ガシッ

大和とフランが掴み合う

フラン「やめとけよ、俺と力比べして勝てると思うか?」

大和「なあ、フラン…」

フラン「なんだよ」

大和「考え直してくれないか?」

フラン「こんなときに…一体何言い出すんだよ」

大和「頼む…俺さ…菜々美の世界を元に戻したいんだよ」

フラン「お前どうしてそこまで…」

大和「俺…菜々美のこと…」

フラン「そうか、そういうことか…」

「悪いな、お前の邪魔をするつもりは無いんだが、さっきも言った通りこの力を手放すわけにはいかねえんだ」

大和「分かってる…分かってるけど…」

「お願いだ、考え直してくれ!」

フラン「お前しつこいぞ…何度言えば分かるんだ」

大和「俺はこの世界のことは良く知らない…だからどれだけあんたが大変な思いをしているかなんてさっぱり分からない」

フラン「……」

大和「それに俺はあんたの力になることも出来ない…しつこいと言われても今の俺に出来ることはこれしかないんだ…」

「お願いします…俺達に力を貸してください」

フラン「お前…」

メグラ「どうしたんですか?フラン…あなたならそんなガキ簡単に投げられるでしょう?」

フラン「うるせえよ、黙ってな」

「お前がそこまで言うなんてな…ま、お前のことは良く知らねえけどよ」

「分かったよ、もしもこの勝負、俺に勝てたらお前達の仲間になってやる」

大和「本当か…!?」

フラン「勝てたら…な!」

大和の手を掴んだまま回転する

フラン「痛めつけるつもりは無かったが…話が変わった…下手すりゃお前死ぬぞ?」

大和「俺は負けねえよ…」

フラン「たいしたもんだ!」

そのまま上に放り投げる

フラン「パワーボム!!」

武「あんなものまともに食らったら死んでしまうでござる!!」

菜々美「大和!!」

セイレーヌ「フランさん…」

メグラ「ひっひっひ…ミストとは大違いだ…」

フラン「下はコンクリート!!耐えきれるか!?大和!!」

大和「ちくしょう!!」

ドコン

パワーボムが完璧に決まる

フラン「……」

大和「いってえ…なあ…」

フラン「耐えたか…」

大和「ああ…おかげさまでな…」

フラン「何?」

大和「手…抜いたよな?」

「充分痛えけどよ…」

「あんたやっぱり、悪者は似合わねえよ」

フラン「…はは、そうかもな…」

大和「いくぞ…」

フラン「ああ、来い…思いっきりな」

大和「はああああ!!」

バッキイイイ

フラン「がはっ…」

ドサッ

大和「はぁ…はぁ…俺の…勝ちだな…?」

フラン「ああ…いいパンチだったよ…」

菜々美「やったあ!!」

メグラ「くっ…ここは一度退きますか…」

ガチャガチャ

皆の錠を外す

フラン「悪かったな…お前達…」

菜々美「いえ…フランさんは悪くないですよ」

武「やるでござるな大和!」

大和「ああ!まあな」

セイレーヌ「大和君とフランさんの怪我を治しますね!」

フラン「お!流石は魔法少女!助かるね!」

大和「ったく、手を抜くならもう少し力を弱めろよな…本当に死ぬところだったぞ」

フラン「なんだよ、生きてるんだから文句言うなよな」

「意外と難しいんだぞ?あの技で手抜くの」

大和「だったらやるなよ…」

フラン「つい…な?あはは」

大和「笑うな!」

菜々美「ふふふ!」

大和「菜々美まで…」

菜々美「ごめんごめん」

「ところで…フランさん、本当に良いんですか?」

「確かにフランさんの言う通り、力が無くなっちゃうかもしれないんですよ?」

フラン「ああ!構わねえよ」

「こんな努力も何もしてねえで手に入れた力で金を稼いでるなんてあいつらに言えねえしさ!」

「ここは物騒な世界だけど何とか頑張ってみるよ」

菜々美「フランさん…ありがとうございます!」

フラン「とりあえず一回家に帰るか!あいつらに心配させちまってるしさ」

菜々美「はい!」

大和「これで…終わりなんだな…」

菜々美「ねぇ?大和?」

大和「なんだ?」

菜々美「さっきフランさんと戦ってるときなんか話してたよね?」

「何話してたの?」

大和「へ?え?いや、そんな!別にたいした話じゃねえよ!」

菜々美「ん?なんか変だよ?」

大和「いやあ、いつも通りだよ!」

菜々美「そうかなあ?」

(ドキンッ)

(!?)

大和「どうした?驚いた顔して」

菜々美「へ?え?いや、そんな!別にたいしたことじゃないよ!」

大和「なんか変だぞ?」

菜々美「いやあ、いつも通りだよ!」

大和「そうかあ?」

菜々美 (なんだろう…大和といると凄いドキドキする…大和と初めて会ったときと皆と会ったときのドキッて感じもなんか違ったし…もしかして私…大和のこと…)

フラン「ただいま!!」

子供達「兄ちゃん!!おかえり!!」

フラン「お前達!心配かけたな!」

「今から飯作ってやる!それと、また少しの間、留守にするが待ってられるか?」

子供達「うん!」

フラン「よし!良い子だ!」

~~~~~

フラン「じゃあそろそろ」

菜々美「そうですね」

武「ところでこのあとはどうするでござるか?」

菜々美「私も分からないんだけど…」

「とりあえず人目のつかないところに行ってゲートを開いてみよ!」

~~~~~

菜々美「きっとこれが終わったらお別れなんだよね」

大和「そうだな」

武「皆のことは忘れないでござるよ」

セイレーヌ「私、凄く楽しかった!」

フラン「短い間だったけどよ、いい方向に考えが変わったよ、色々とありがとな!」

菜々美「じゃあゲートを開くよ…」

バァン

菜々美「え?何?今の音…?」

ドサッ

大和が倒れている

菜々美「大和…?」

メグラ「馬鹿!隣の女を狙えと言ったろ!下手くそが!!」

男「すいません、次はちゃんと…」

メグラ「まあ、いいですよ…これで世界の歯車を元に戻せませんからねえ…」

菜々美「大和…嘘でしょ…ねぇ!?大和!!」

フラン「あいつら!!」

メグラ「残りの奴らもやっちゃいなさい!」

セイレーヌ「プリティ!魔法の盾よ!皆を守って!!」

カキン カキン

菜々美「大和!!しっかりして!!大和!!」

大和「…」

武「菜々美!!早くゲートに入るでござるよ!!」

菜々美「でも…でも!!」

フラン「武!菜々美を頼む!俺は大和を!」

武「分かったでござる!」

セイレーヌ「みんな早く!!盾がもう!!」

パキイン

メグラ「良し!盾が割れましたよ!」

「っと~おやおや…逃げられましたか…」

「まあ、これでひとまず良しとしますかね…ひっひっひっ…」

シュウウ…

ツヅク

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