第一話 TSしても可愛いままってどういうことですか!?
飽きて消してしまうことが多くなったからこれとあともう一作は長期連載にする、絶対に
俺の名前は『斉宮優斗』今年から高校一年生なる一般的(・・・)な男だ
いや、だったんだけど・・・
「どうなってるのこれ・・・」
俺は朝目を覚まして洗面台にある鏡に映る少し青みがかった銀髪の少女の姿を見つめながらいつもならばあり得ない声で呟いた
昨日はいつもと変わらない一日だったはずだ、いつものように学校に登校して親友たちと明日リリースされる注目のVRMMOである『Trajectory・Connect・On-line』を一緒にやろうって約束をしたり他の話で笑いあったり、それで学校帰りに飲食店でのバイトをした後ちゃんと家に帰ってきて寝る身支度をして寝たはずだ
つまるところ、昨日の晩までは特に変わったことはなかった、それなのに・・・
「なんで一晩でこうなるんだよ・・・」
しかしこの現象には今の時代のニュースではまだ特効薬も原因もわかっていない新型の病気で確か感染率は1000万人に一人という症例も極めて少ない病気で、確か名前は・・・・・・
「『後天的性転換症候群』、だったかな」
だけどここで問題となってくるのが何個か浮かび上がってくる
まずは学校のことだ、いままではこの姿ではなく男の姿だったから普通に登校できていたが、今の姿では男の時の姿とはかけ離れているような美少女(・・・)なので俺についての説明が先生や友達にこのことを説明するのも結構難しそうだ
次に家族についてだが、この辺はさして問題はない、なぜならうちは父と母は外国で夫婦共々働いており俺には姉もいるが、姉は有名な大学に行っており、しかも映画やモデル活動で家に帰る暇がほとんどないので、この家とは違う場所に家を借りてそこに週5日は住んでいる、そして今日は火曜日なのでまだ姉は家には帰ってこない
「ただいまー我が愛しの弟ー!!」
はずだったんだけどなぁ!!なんでいつもは朝どころか土日以外ろくに帰ってこないはずなのに、こんな時に限って帰ってくるのかなぁ?
ちなみに俺は今、自室に戻っていてそこでウンウン唸っていたのだ
「まだ寝てるのかー?」
姉はそう言いながら俺の部屋に一歩ずつ確実に向かってきた
俺はもういっそのこともうこのことを姉に明かしてしまおうと決意した
そして姉は俺の部屋のドアに手をかけたのかガチャと音がした、ちなみに俺の姉の名前は『斉宮茉奈』という
「どうしたんだ優斗?布団を頭からかぶったりして」
「・・・・・・姉さん、これから話すことはちょっと内密にできるかな」
「ん?まぁいいが、お前その声は・・・」
姉が言葉を言い終わる前に俺は布団を取った
「これが今の俺の姿だよ、姉さん」
「お、おま、まさか・・・・・・優斗か?」
「・・・・・・うん」
「いよっしゃーーー!!!」
「っ!?」
姉は突然叫ぶとそのまま私の方に飛びかかってきた
「なにこれぇ、ただでさえ可愛かった優斗がさらに可愛くなってる!!」
「むが!ね、姉さん・・・く、苦しいぃ」
「あ、ごめんね」
そう言って姉さんは俺のことを最後にギュッと抱きしめてから放してくれた、危なかったあと少しで気絶するところだった、姉さんの胸の中で窒息死とか不名誉にもほどがある
「・・・・・・こほん、それで?その姿にはいつなったの?」
「今日の朝からかな?よくわからないや」
自分でもあざといとはわかるがペロッと舌を出しながら言ってみた
だけどなんか姉さんの鼻らへんから真っ赤な液体が見えていた
~閑話休題~
ちょっとした事件が起きた後、今は姉弟仲良く朝食を食べていた
俺は両親は海外で働いているし、姉も帰ってくるのが少ないから一人で朝食も作れるようになっていったのだ
「・・・・・・学校は今日どうするんだ?」
「今日はちょっと休もうと思うんだけど、だめかな?」
「いや、今日っていうか原因がわかるまで家にいなさい、お姉ちゃんもいっしょに住むからそうしなさい」
・・・なんでか姉の押しようが半端ない、まるで俺と一緒に居たいような感じ・・・気のせいか
俺は姉の出した案に乗って原因がわかるまで学校には行かないことにした、後で友達には説明しておかないとな
「さて優斗、いよいよ明日『Trajectory・Connect・On-line』、略して『TCO』が正式にリリースされるな!もちろんお前もやるんだろ」
「その前になぜ姉さんはTCOを知っているの?姉さんは知らないと思ったのに」
「ふふん、こう見えて私はゲームが大好きだからな、私はリリースされる前のクローズドベータテストにも当選したからね、ベータテストのときのセーブデータもあるし私のプレイヤースキルも合わせて、結構強いぞ」
「え?初めて知ったんだけど、もしかして姉さんって結構有名だったりする?」
それだとうちの姉は文芸含めすべてのジャンルで万能になってしま・・・・あ、料理が壊滅的までとは言わないけど下手だったな
「うん、結構有名なはずだぞ、だって私は『白銀十字団』のギルドマスターで『ブリュンヒルド』っていう二つ名を持っているからな、すごいだろー」
姉さんは胸を張って俺に言っているが、たしかブリュンヒルドというのはTCOの掲示板でも騒がれていた超有名プレイヤーだったはずだ
ていうか姉はそんなすごいプレイヤーだったのか、すごいな
「すごいね!姉さんはやっぱりすごいや!」
「ゆ、優斗、ちょっとだけ離れ・・・ぐはぁ!」
「姉さん!?」
突然姉さんは俺の顔を見ながら倒れたのだ、どうしたんだ姉さん
優斗sideout
茉奈sidein
突然だが私にはかわいい妹の優斗がいる、え?弟だろって?いや妹は男の娘なので妹で問題ない・・・はずだ
さてそんな私は妹とは離れ週五日はモデルや俳優の仕事をしている、両親は海外で働いて帰ってくるのは大体正月、または長期休暇の時だ
私は今優斗に内緒で家に向かっている、ふふふいつもなら今日この時間に来ないはずの私を見て優斗が驚く姿が目に浮かんでくる、ぐふふふふ
「ただいまー!我が愛しの弟ー!」
ここで妹ではなく弟と呼んでいるのは前に優斗のことを妹と呼んで、口をきいてもらえなかったからだ
だがおかしい、いつもなら私が帰ってきたら出迎えをしてくれるのに今日はしてくれない
「まだ寝てるのかー?」
そういって私は優斗の部屋に向けて足を向けた、優斗の部屋は廊下の一番奥にあって少しだが広い
そして私が優斗の部屋のドアを開けるとそこには布団を頭からかぶった優斗がいた
「どうしたんだ優斗?布団を頭からかぶったりして」
「・・・・・・姉さん、これから話すことはちょっと内密にできるかな?」
「ん?まぁいいが、お前その声は・・・」
私が言葉をすべて言う前に優斗はかぶっていた布団を取った
そして次の瞬間そこにいたのは少し青みがかった銀髪の少女だったのだ
「これが今の俺の姿だよ、姉さん」
「お、おま、まさか・・・・・・優斗か?」
「・・・・・・うん」
私の脳は優斗の姿を見て、コンマ一秒ほどの思考を始めた
『優斗が女の子になった!?これは抱き着くしか・・・!』
『いや待て!軽率な行動をして優斗の反感を買わないようにしろ!』
『いいや、今はどうやら優斗もまだ混乱していて落ち着いていないらしい』
『なんだと?ならば・・・抱き着くぞ異議がある奴はいるか?』
『『『『異議なし!!』』』』
こんな脳内会議がコンマ一秒内にあって私は抱き着くことを決定した
「いよっしゃーーー!!!」
抱き着いた優斗からはいい匂いがしていて、まるで満開の花畑から香る優しい匂いとともに、嗅いでいるこちらが変な気分になってくるような匂いもしていた
「なにこれぇ、ただでさえ可愛かった優斗がさらに可愛くなってる!!」
「むが!ね、姉さん・・・く、苦しいぃ」
「あ、ごめんね」
私は名残惜しかったけど優斗のことを放した
「・・・・・・こほん、それで?その姿にはいつなったの?」
「今日の朝からかな?よくわからないや」
そう言いながら優斗はペロッと舌を出しながらこちらを向いてきた、それはてへぺろだった
私は耐え切れずに鼻から紅いものを出した
~閑話休題~
そのあと私たちは朝食を取った、私はなぜか他の種目は長けているのに料理だけは壊滅的で、一回私の作った料理を食べた優斗が気絶してしまった記憶がある
「・・・・・・学校は今日どうするんだ?」
「今日はちょっと休もうと思うんだけど、だめかな?」
「いや、今日っていうか原因がわかるまで家にいなさい、お姉ちゃんもいっしょに住むからそうしなさい」
私はこのチャンスを逃すまいといわんばかりに優斗に提案した、それに優斗も今の姿を見られたくないらしく提案に乗ってくれた
「さて優斗、いよいよ明日『Trajectary・Connect・on-line』、訳して『TCO』が正式にリリースされるな!もちろんお前もやるんだろ」
「その前になんで姉さんはTCOを知っているの?姉さんは知らないと思ったのに」
「ふふん、私はこう見えてゲームが大好きだからな、私はリリースされる前のクローズドベータテストにも当選したからね、ベータテストのときのセーブデータもあるし私のプレイヤースキルも合わせて、結構強いぞ」
「え?初めて知ったんだけど、もしかして姉さんって結構有名だったりする?」
どうやら優斗も私のお気に入りであるVRMMOのTCOをやるらしい、TCOはリアルの姿を仮想世界にも反映していて、少しなら容姿を変更できるが・・・優斗の今の容姿では目立ってしまうな、むう欲を言えば私だけが優斗を見ていたいが・・・
「うん、結構有名なはずだぞ、だって私は『白銀十字団』のギルドマスターで『ブリュンヒルド』っていう二つ名を持っているからな、すごいだろー」
私は胸を張って優斗に言った
そして優斗は目をキラキラさせながら私に近寄ってきた
ち、近い!!
「すごいね!姉さんはやっぱりすごいや」
「ゆ、優斗、ちょっとだけ離れ・・・ぐはぁ!」
「姉さん!?」
私は薄れゆく意識の中、優斗のさらに可愛くなった顔を見ながら『優斗にはゴスロリとか似合うな・・・』みたいなことを考えて意識を手放した
『別に死んでないよ!!』
茉奈sideout
優斗sidein
さて、時はだいぶ進んでその日の夜、俺は姉に『今の優斗には男物は似合わないよ!これ着なさい!』と言われて着せられた服だけど
「どうもフリフリが多いな」
姉から借りた服はピンクのフリフリが付いた可愛らしい服だったのだ
今俺は、メールで学校の友達たちに『今日はどうしたんだ?休んでさ、お前がいないとクラスの癒し担当が少なくなってダメなんだよぉ』『はよかえって来いよ優斗、暇だからな』と励ましているのかどうなのかわからないメールが届いていた
俺はスマホを胸の前で握りしめながら、仰向けになって言った
「いよいよ明日がリリースかー、胸が躍るなー躍るほど胸はないけど、HAHAHAHA」
自分で言ってて悲しくなってきたのでふて寝するとしよう、それじゃあお休み・・・・・・誰に言っているんだ俺?
~閑話休題~
TCOが正式リリースの約一時間前、TCOの公式、または非公式掲示板では待ちわびているTCOプレイヤーたちの嬉しそうな声で溢れかえっていた、さて公式掲示板の反響はっと・・・
1:【リリース】TCOの正式リリースについて語るスレ【バンザイ】
ここはTCOの正式なリリースについてを語るスレです、他人への誹謗中傷や個人情報の晒す等の行為はNG、運営の人もこれを見てます、BANされないようにね
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682:名無しのプレイヤー
ついに、ついに正式リリースだー!!
683:名無しのプレイヤー
うるせえ、そういうのはうんざりやってるんだからいきなり叫ぶな
684:名無しのプレイヤー
上の二人は置いておいて、あと一時間かー、長かったような短かったような・・・
685:名無しのプレイヤー
はいはいー、俺はベータテスターなのでちょっとだけ情報を書き込みまーす、なので優越感に浸らせろー!!
686:名無しのプレイヤー
マジで!?
687:名無しのプレイヤー
ガタッ!
688:名無しのプレイヤー
ガタッ!
689:名無しのプレイヤー
こちら全裸待機完了、繰り返すこちら全裸待機完了
690:名無しのプレイヤー
全裸待機中
691:名無しのプレイヤー
はよ!はよ私たちにエサをくださいませ
692:名無しのプレイヤー
≫691
え?お前そんな趣味だったの?ひくわー (無言で691から距離を取る音)
693:名無しのプレイヤー
≫691
(692と同じく距離を取る音)
694:名無しのプレイヤー
そろそろ話をしていいかな? (691から距離を少しずつ取る音)
695:名無しのプレイヤー
(上記のプレイヤーたちと同じ音)
696:名無しのプレイヤー
(上記と同じく距離を取る音)
697:名無しのプレイヤー
泣くよ!?見ず知らずの大の大人がいい歳してわんわん泣き叫ぶよ!?いいの!?
698:名無しのプレイヤー
えーとベータテストをしてわかったことなんだけど、面倒くさいから箇条書きで書くね
・職業は『戦士』『魔法使い』『神官』『武闘家』『弓使い』『テイマー』の基本戦闘職業五つと『鍛冶師』『裁縫師』『錬金術師』『木工師』等の基本支援職業四つから構成されるけど、たぶんまだ発見されていない職業もあると思う
・始まりの町の周辺モンスターは『スライム』『ゴブリン』『ピクシー』『オーク』あとたまに出てくるのが『ハイオーク』『グラウンドピクシーなどの属性付きピクシー』、まあたぶん正式リリースで増えているだろうけど
・有名ギルドの情報、こっちの方は言わずもがなトップギルドの『白銀十字団』や『虎の咆哮』、『侍戦隊』とか生産ギルド方面では『ブラック企業戦士』や『おやっさんの工房』とか『風の依り代』とかが有名株かな
699:名無しのプレイヤー
生産ギルドの名前wwwどうにかならんかったのかwww
700:名無しのプレイヤー
ブラック企業戦士かーwwwお仕事お疲れ様ですwww
701:名無しのブラック戦士
>>>699、700
二人とも出禁な、永久に
702:名無しのプレイヤー
ホワッツ!?どうしてこうなった?
703:名無しのプレイヤー
いや、だからいい加減俺泣くよ?
704:名無しのプレイヤー
正式リリースまであと十分かー待ってられないなー
705:名無しのプレイヤー
いやだから・・・
おれはそこまで読むとパソコンの電源を落としてベットの上に寝転がってヘッドギアをかぶった
正直俺は今ドキドキしているし、不安だってあるけど、それを吹き飛ばすほどの好奇心とワクワクが心の中で巡っている
正式リリースの三分前やっとログイン開始ができるようになった
なので俺はそれに遅れないように起動を宣言する言葉を発した
「リンクスタート、オープンザワールド!!」
次の瞬間俺は壁で仕切られた白い空間に立っていた
クラス転移で俺だけ転生の方も見てってね~
2017/11/24 ご指摘されたところを編集しました