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勇者様なんです


「歴代最強の勇者様、なんですよね?」


「かもね」


「かもってなんですか、かもって!!」


「いやー最近、もう勇者名乗らなくてもいいんじゃないかなと思ってきてね。これからは、世界一強いだけの一般人ってことでどうかなと」


「なんでですか? 日中から酒飲んで、ベッドでごろごろして、光る板ばっかいじってても勇者様は勇者様じゃないですか!」


さらっとヒドイこというね。


まぁ、事実なんだけれども。


「ほら、最近俺って勇者っぽいことしてないじゃん。昔はそこそこ活躍してたけどさ」


「それでも、勇者様は勇者様です!」


「そういや、なんでアリスはそんなに俺のことを勇者様勇者様って言ってくれるんだい? アリスには勇者っぽいところどころかダメ人間っぷりしか見せたことないと思うんだけれど?」


うん、これは前から思っていたことだ。


アリスは、初めて会ったあの時、俺が勇者だと言ったらついてきたいと言った。


だが、魔王を倒しに行かないと言っても、俺から離れなかった。


アリスの前ではダメ人間っぷりしか見せていない俺をいまだに勇者様という。


謎である。


「勇者様は、例えどんなにダメな人だとしても、ダメ人間になっしまっていたしても、私にとっては勇者様なんです!!」



「私を救ってもらったあの時から、助けてくれたあの時から勇者様は何があろうとダメ人間だろうと、私にとっては勇者様なんです!!」


あれ、もしかしてアリスとはどっかで……。


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