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友人
「歴代最強の勇者様、なんですよね?」
「うんうん」
「勇者様っていつも宿でだらだらしてるじゃないですか」
「否定はしない」
というかできない。
「知り合いとか友人とかっていないんですか?」
「いないこともない。この世界でできた俺の知り合いといえば……国王とか国王とか、あとは国王とかだね」
あとは皇帝とかかな。
「国王ばっかりじゃないですか」
「仕方ないだろ、人と話すのなんて国王に国を助ける依頼を受ける時くらいだったんだから」
俺がそう話すと、なぜかアリスが嬉しそうにしていた。
「ということは私と同じボッチってことですね!」
ボッチって……。
なかなか心に刺さるな。
「あー、でも最近ね国王以外にも話す人ができたんだよ」
「だ、誰ですか?」
俺はアリスの方を見て言う。
「それはね、アリスだよ」
「ふふ、なら私が勇者様を独り占めできますね!」
これからも私以外の人と仲良くしちゃダメですよ、と嬉しそうに言うアリス。
ちょっと重いけど可愛いからまぁいいか




