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神様背負ってる

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

また同じタイトルで違うもの書きたいですね。

ある日の骨董市。年代を重ねた物を黙って見ていると、一人の店主に声を掛けられた。

「お嬢ちゃん。それ、好き?」

書生服を身に纏い、髪はふわふわの鈍色、そして顔には丸眼鏡を掛けている。外見は若く、揶揄う様な笑顔が似合う筈なのに、その眼光は数千年生きたかの様に壮年の聡い目をしていた。

冷やかされたのが嫌だったのもかも知れない。其れを皮肉の一環を交えてそう言ったのかも知れない。だから視線を逸らす。

「いえ……。すみません」

「まぁまぁ、買わなくても良いからさ、そんな気を遣わなくて良いからさ、見てっておくれよ。この子達も君に興味を持ってるし」

そんな意味深な事と言いながら、私が視線を向けていた骨董品を近付ける。

見ていたのは梅の栞。長細く伸びた幹、枝から桜の花弁が何個も着いている。金色に彩られ、くすみのない其れは、あまり年代を感じさせない物だった。

其れでも惹き付けられる。此処で無くても気軽に見付けられるとは分かって居ても、つい視線が固定される。

「君、神様しょってるからさ」

「はぁ……う……」

「この子達が君を選んでそうで、君の意思で選んで居そうで、意外とそうでは無いのかも知れないね」

またもよく分からない事を言って、その栞を引き下げた。本当に無理に買わせるつもりは無いようで、後の話は彼の日常や、博物館、其れから神社の宝物に至るまで、他愛のない物ばかりだった。


骨董品の販売を店だけで行うと、人が寄り付かない。だから時折、『大丈夫そうな子』だけを引き連れて、蚤の市に参加する事にした。

君達が幾ら『大丈夫』だと言っても、少しづつ身を蝕まれる。だからキリの良い時間で置いとましようとしていた時の事だった。一人の少女が此方に来て、じっと小物に目を向けている。

少女と言えど空気や気配に関して言えば、随分と乖離された物を持っていた。背後に守護神でも背負っている様な。あらゆる害から彼女を守ろうとしている様な。

この子、神様しょってるんだね。その栞を見付けたのも、本当は後ろに憑いてる神様なのかも知れない。

「お嬢ちゃん、それ好き?」

でもこの子も彼女と話したがっているし、引っ掛けて見るのも悪くない。

漫画の方が映えるなー。とか思いながら、絵がラスコーの壁画(友人談)なので、小説版に変更。

難しいね。小説だから映えるものと、漫画の方が映えるものって明確に出るから。


だから全然違うものになっちゃったよ。


自分が選んだ様で、実は憑いていた神様が興味を持ったのではないか、という話。


爪の先、髪の先まで貴方のものですよ。

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