大惨事を防ぎしもやし
急がないと、また出血が増えて、莉々が気を失ってしまう…
「うう、、」
「莉々、動きを止めて、話すのもやめてね!」
私は急いでポケットから包帯を取り出す。どうしようか、包帯を巻くだけではいけないと思う。
うーん、でも考えている場合じゃない。でもいったいどうすれば…、何か使えるものは…。
------‼ 乾いたもやしの皮を生み出す。この皮でまず傷口を圧迫しよう!
傷口の周りにきつめに皮をまいた。そしてその皮に回復の力を集める。するともやしの皮は緑色に光だし、出血が少なくなってきた。
すぐにすかさず包帯を巻く。回復の力をさらに強めると、出血が治まった。
「ふう、よかった…‼ 莉々、もう大丈夫だよ、でもまだ動かないでね」
「う、うん。ありがとう。気を付ける」
まず一安心。とりあえず大丈夫そう。今のかなりいいアイデアだったよね! 私、よくやった‼
莉々はあと3日くらいでよくなると思われる。今のうちにもやしを生やそう。
私は地面に向け手を出して力をイメージする。するとにょきにょきともやしが生えてきた。よしよし!
|3日後(6日目)|
外で獣のモンスターを狩ったり、もやしを生やして自給自足生活をしながら3日を過ごした。
「超再生」を進化させ、「極再生」にした。「極再生」は致命傷でもかなりゆっくりだが、治すことができる。
今回は莉々がもうよくなった。でも、致命傷で治せないときに使うことにしよう!
「莉々、もう起き上がっても大丈夫だよ!」
「え、本当に? 今まで看病ありがとう…」
申し訳なさそうに莉々はゆっくり立ち上がった。
まだ少し痛く、動きづらそうだが歩けている‼ やっぱり私の「もやしパワー」に狂いはなかったみたい。
それにしてもこれから何をしようか…。とりあえず莉々にどうするか聞いてみよう!
「莉々、これからどうする? 家に帰る?」
莉々は少し悩んでいるような顔になった。この感じ、私よくないこと聞いちゃったみたい…。
もしかして…………
「私、家ないんだ…。だから里菜に、その、ついていってもいい?」
「そうなんだ……。でもついてくるのは全然okだよ‼」
「ok…?」
「ok」の意味が分かっていない? この世界は日本語は通じるけど、そういう日本の略だったり、英語、食べ物はわからないみたい…。
「okは「いいよ‼」ってことだよ! これからまたよろしくね‼」
「ありがとう‼ よろしく‼」
今から何をしようか…。