第3話 「 この世の必需品。それは...気合いである! 」
「 それでは!最後の試練のほう、始めたいと思います 」
いやぁ、最後の試練はさっきの休憩時間にあのモブから聞いたけど、結構ランダムらしい....。楽なやつ来い楽なやつ来い.....!
「 最後の競技は障害物競争です!まぁ、競争ってほど競争じゃないけど 」
「 いやまた走るの!? 」
確かにさっきの休憩時間、異様に長かったけど....。だけど、つりあわないッ!
「 今回は1kmと少し短めの距離を走って頂きます 」
ん?最初よりはマシ?...いや違う、他が地獄すぎただけか。
「 ですが、途中先程の大蛇が追い掛けてきたり、目の前に障害物が現れた場合はその都度対応してください 」
「 いや投げやりやめて! 」
「 最後に鉄板がありますが、それは叩き割ってください 」
「 いや要らないでしょ! 」
はぁ、こんな競技あったら私のツッコミが炸裂しちゃうね。.....え、本当にやるしかないの?マジで?
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「 うわぁぁぁぁ!やりたくない!! 」
「 いややれ 」
「 辛辣だぁぁぁぁ! 」
私の周りには何でこんな酷い人が集まるの!?おかしい!差別だ!(?)
「 では!位置について.....よーーい、ドン!! 」
はぁ、結局走る流れになってしまった。きっとそれもあの毒舌少年のせいだ。許すマジ....。
「 ....ッ!...あ、危なかった 」
全く意識してなかったけど、そういえば目の前に障害物が出てくるなんて言われてたなぁ。こういうことか、案外楽.....?
「 .....ホイ 」
いややっぱりこの競技私大好き!楽しい!走るの面倒だけど!
────────
それからも私は障害物を避けながらたまに、追い掛けてくる大蛇に殺意が芽生えつつ走り続けた。
「 ハァハァ、最終コーナー...!あともう少し...って、あぁ....そういえば最後にあるんだった.....鉄板 」
他の人はどうなのかな、突破できたのかな。まさか、別室で順番にやるとは思ってもいなかったけど、
もしかしたら、この鉄板の攻略法が分からないようにするため...?流石に違うか
「 ほっほっほ、お主。困っているようだな 」
「 だ、誰!? 」
え、お化け!?なんか透けてるし...絶対そうでしょ!なんで!私何かしたの!?
「 ──誰....か。私はお主のひぃひぃひぃばあちゃんじゃ 」
「 流石に三代前は知らん! 」
...いや、よく考えろリア・ブライト。ここで来たということは何か助けてくれるハズ....。勝ったな風呂入ってくる!
「 私が来たからにはもう安心だ! 」
「 あ、ありがてぇ.... 」
どんな助けをくれるのか...見もn.....
「 この壁は鉄製じゃ 」
「 は? 」
「 それではさらばじゃ..... 」
いや何だったのあのお婆ちゃん.....状況変わってないじゃん!ちゃんと知ってる情報だし!!
...結局どうしよ....適当に殴ってみる?いや、蹴るほうがいいか。意外と柔らかいかもしれないし
「 行っけー!アァァァァァァァ!! 」
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「 お前....馬鹿なの?何で頭から突っ込んだ? 」
「 いやぁ、若気の至りというものですなぁ 」
「 お前の叫び声こっちまで思い切り聞こえたがな.... 」
私はあそこで頭から突っ込み血を流しながら気絶した。それ故、私は現在医務室のベッドに横になっている。
....あれ?もしかして私って馬鹿?
「 そうだぞ 」
「 何で思考と会話できるの!? 」
「 いや、何か気付いた顔してたから......何となく 」
「 あなたって、もしかして頭が良いの? 」
「 少なくともお前よりはな 」
何だコイツ...ガキのくせにぃぃぃ!( 同い年です )
だ・け・ど、ここで落ち着いた行動ができるのが大人よね。
ここは平常心....平常心....。
「 まぁまぁ、落ち着きたまえガk...少年よ 」
「 いきなりどうした?....ガキって言おうとした? 」
「 そんな些細な事にムキになりません。平常心ですよ 」
「 お前にだけは言われたくない 」
な、なんだこのガキ!平常心が保てている...だと?もしや、これこそが " 才能の原石 " !?
「 ──というか、今から結果発表があるから戻るぞ 」
「 ええぇ?面倒だから背負って~ 」
「 誰が運ぶか 」
私の日記はここで途絶えている。....って、そんな訳あるかぁぁ!まだまだ現役だし続きます!見てろよ作者!
「 ん?アンタら、ここにいたのか。って、何イチャイチャしてんだ。さっさと行くぞ 」
「「 イチャイチャなんてしてない! 」」
はーいお疲れ様でしたー!!
なんで私、毎回こんな目に遭うんですかね!?
しかも今話、なんか幽霊出たし!ていうかなんで壁に頭から突っ込んだんだ私!?(知らん!)
……とまぁ、そんな天才な私が頑張った第3話、楽しんで頂けたなら幸いです!
あとガキとの距離が縮まったようで縮まってない感じ、私的には納得いってません!
もっと私が尊敬される展開とかないんですか!?
次回は!ついに体力測定の結果発表──
からの、冒険者カード更新の儀!
…....なんか不穏な人も出てきそうな気がしてるけど、まぁいつものように乗り切ってやるわよ!
それじゃ、また次回で会いましょう!見てろよ作者ーーー!!