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有島さんは異世界でチートなのか?

どうやらわたしは異世界?に来てしまった?

それにしてはところどころ仕事しすぎの悪夢な感じなんだけど。出てくる固有名詞が!なんか世界観が!

これやっぱ夢かなぁ。


◇◇◇


Lisp族の村の中心にも行ったけど、Lisp族というのは銀髪翠目の色白肌の美しい民族なのね。美人しかいないの。それがタチの悪い疫病のせいで男性を失い、女性しかいない村になってる。言語はもちろんLisp。


Lisp族がデルファイ(Delphi)神殿で祀っているのはサヴァ神(サーバーのこと?)でパスカルという言語でオラクルが印刷され、それをご神託と呼んでいる。

はずが、いつしかピーエルエスキューエル(PL/SQL)という言葉でご神託がおりるようになってしまった。

神がお怒りになった、人にわからない言葉を使うようになってしまった!と絶望に打ちひしがれるLisp族。

もうひとつの人類であるアセンブラと協力して打開を図ろうっていうわけ。


神はかなり怒っておられる。

だって書いてあったもん。

「我々をひきはなした人類に同じ鉄槌を。二つにわかれた人類は男女どちらかしか残さない。LispもAssemblerも朽ちるがよい。すぐに次の言語がこの世にくだるだろう」


現実問題としてLisp族の男性は一人残らずいなくなって、女性しかいなくなってしまった。ご神託を信じるならば、アセンブラ族の女性にも不幸がおき、この世はLisp族の女性とアセンブラ族の男性しかいない世界になってしまったってことになる。

次の言語がくるっていうのは想像がつく。こっちの世界じゃプログラミング言語なんてポコポコ生まれているもの。ZIGとかRustとか…ZIGは来ないかもしれないけど。


私がここに来てしまった意味はそこにあるのかも!

異世界に来てしまったからには勇者になろうぞ。


Lisp言語の手紙を試行錯誤の末、なんとかコンパイルできたので、アセンブラ族に送ってみた。

返事はもちろんアセンブラ。

初めて見るアセンブラにLisp族のスーザンは真っ青になっていた。

「な、なんですか?これ。意味ありげな単語が細切れに…なんか細かすぎて何が言いたいのかわからないわ!」


なるほど!そうね。そうなるのね。

じゃLisp言語の手紙をみたアセンブラはどんな反応していたんだろ?やっぱカッコだらけってびっくりするのかな?


◇◇◇


うっすら想像していたとおり、アセンブラ族の男の子はめちゃくちゃかっこよかった!

野生味あふれるワイルドな…ん?これはアセンブラだから?あはは

黒目黒髪のわたしをみてアセンブラだろと詰め寄られたから思いっきり日本語で言い返してみたわ!

っていうか、どう聞こえるのかね?

スーザンも彼も恐れ慄いてるけど。


「お、おまえは人類じゃない…のか?」

すかさずスーザンが言い返す。

「そうよ!神が送りたもうミツカイサマよ!!」

えーっとスーザンさんや、ミツカイサマってなにさ?これをわたし翻訳しないといけないのよ?えーっとえっと

まずはひねらず


「(アセンブラー!)ミツカイサマ」

じゃ通じないよねー。アセンブラの男の子不審そうな目で見てるし。


「(アセンブラ〜)天使」

あーさらに不審そう。それは「天使」っていう単語がないのか?わたしが似つかわしくないっていうのか?


「(アセンブラっ)神の代理人」

「なるほど、理解した」

えっ?理解しちゃうの?


アセンブラの男の子はゼットくんだってさ。ゼットのアセンブラ…ゼットのアセンブラwwwお父さんはブルックスって、フレデリックかよー

「もしかしてハチロクさんもいたりする?」なんて調子に乗って聞いたら、おじいさまがハチロクさんなんですって。86のアセンブラ…おいおい


デルファイ神殿にPL/SQL言語がきちゃってたから、想像ついてたけど、アセンブラ族の神殿はピーエルワン神殿ですってよ!

膝から崩れ落ちるよね。

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