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エピローグ
その後、馬車は無事にラーデンベルグまで着いた。
アウロとバディル老人は、裁判にかけられた。
魔法庁による裁判だ。
アウロは、死刑にはならなかったが、流刑となった。
地主殺しでは、これは異例の判決であった。
バディル老人は、アカデミーにその知識を提供することを条件に、禁固刑になった。
こちらも、起こした事件から見れば、異例の判決だった。
この判決はシャンテの尽力によるもので、ミューラーが地団駄を踏んで悔しがったのは当然である。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
言い訳をさせていただけるなら、
ムダに政治性の強い作品になっていますが、
物語の整合性を突き詰めていったら、たまたまこういう作品になっただけです。
このテーマを流布したくて話を作ったわけではなく、
たまたま思いついたミステリーを、このテーマで仕上げただけなんです…
エンタメとしてお読みいただければ幸いです。




