決戦前夜
読んで頂きありがとうございます
1.
「ーKeeper, you look more stupid than ever.」
「ーWas it something unusual?」
「ーおっと、すまない」
「ー翻訳機能をオフにしていた」
「ー今日も凛々しい顔つきだな、キーパー」
2.
あれからしばらく交代で狩りを続けた結果、はぐれを除いてゴブリンとインプ全員が進化する事が出来た。
殺戮機械を破壊した数で言えばはぐれが一番多いのだが、何故かこいつだけは進化しなかったのだ。
全部で大体三十体程は狩っただろうか。この誘き寄せ作戦がうまくハマってからは危なげなくレベル上げは出来ていた。
しかし、ここでトラブルが発生する。
「ーどうやら気づかれたな」
「やはり、指揮をする個体がいるな」
先程から脳内に敵を示す赤い点が二つ連なる様にして動いているのを見て俺はそう言った。
確かにこんなハメ技の様な手がいつまでも続くとは思っていなかった。しかし戦闘や行動を見る限り殺戮機械の思考ルーチンは単純であり、他個体との連携も取らないようなので、安心していた。
「まあ、最低限こちらの強化はできたしクリーチャー同士の連携も取れる様になった」
「どちらにせよ、食料もギリギリだしな…」
ゴブリン達が少しずつ、少しずつ食い繋いできた食料だったが、流石にもう底をつきかけていた。
「よし、レベル上げもここらで潮時だ、クリーチャーども、いよいよ敵本陣に奇襲をかけるぞ!」
「「ギギッー」」(了解です!)(頑張るぞ!)
「さて、残りの食料も僅かではあるが、残った酒と食料は全て食べて良いぞ。しっかりと英気を養ってくれ」
どちらにせよこの奇襲の成果で全てが決まる。失敗すれば全滅しかない。食料など残しておいても意味が無いだろう。
「決戦は明日だ!必ず魔宝石を我が手にもたらせ!」
クリーチャーの強化も満足に出来ないような何もかもが限られた状況下ではあったが、出来る事は全てやった。あれから新たに手に入れた殺戮機械の残骸を使って秘密兵器も作った。恐らく居ると思われる殺戮機械の上位個体など、不安要素も多いがもはや退路は無い。
酒の効果もあり、クリーチャーどもはやる気に満ちている。やれるはずだ。
「ーいよいよだな、キーパー」
「ーお前というキーパーがどれほどの物か、見定めさせてもらうぞ」
いつもより少し温度の下がった声が脳裏に響いた。
3.
(いよいよね)
(大丈夫かなぁ?)
(やるしか無い)
(ガンバルヨ)
こいつらもよく頑張ってくれている。こんな厳しい状況に召喚されても、何とか戦力を整える事が出来たのは、インプ達の頑張りも大きいだろう。
「ありがとな、お前たち」
俺は自然と感謝の言葉を口にしていた。
「まだまだキーパーとしては新人だが、俺は歴史に名を残す英雄になりたい」
「その為にはみんなの力が要るんだ」
(………)
インプ達はぽかんとした顔でこちらを見上げている。しばらくお互いの顔を見合わせたかと思うと、揃って俺の前に跪いた。
((必ずや勝利をあなたに、キーパー))
英雄譚の序章が今始まる。
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総兵力 23
士気 高い
内訳
上級小悪魔×4…6
上級子鬼×4...12
下級????×1...5
敵兵力
下級殺戮機械一体辺り...5
『統率個体』...????
資材
錆びたツルハシ×10
古びたヘルメット×3
異世界の酒の空き瓶×1
部屋
寝室
ダンジョンハート
南側バリケード周辺通路
西に延びた通路
ダンジョンハート
健康
いつにも増して間抜けヅラだな、キーパー
なんかあったのか?




