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黒いアンドロイド

作者: 猫路

私は兄弟が居ない一人っ子、今日はセピア色の秋。家の庭にある花に水をあげたの。ハチがいてヒヤヒヤした。家に戻ると手洗い手洗い。

「あれ?」

何だろう、内出血かな。

手のひらに刺されたあとと、黒い内出血が出来ていた。手を洗うと内出血が広がった。さらに洗うとどす黒い血が出てきた。

「やだ、やだ」

何回も手を洗うとどんどん黒い血が出てくる。

『なめろ』

なめるの?分かった。あなたは誰?私の人?

『だまれ』

なめた瞬間、体の中が頭の中からザワッとしびれてどこか意識の中に行ってしまった。


「ただいまー、あれ?みなみ、居ないの?」

みなみの母は黒い血がついた洗面台を見て腰を落としたがみなみはどこにも居なかった。


ここはどこ?

目を開けると白い空間がずっと続いてて、未来的な黒と白の建物が浮いていてそこの上に座っていた。ななめ上を見るとなにやらシャッターが2つあって閉まっていた。


『来てくれて嬉しいが今、ここにいるとじゃまだから』


じゃま?


『だから、君を私の奥にしまっておこうか』

わかった、何するの?

『さあ?見てのお楽しみ』

と、嬉しそうに答えた。

私の意識が奥にしまわれ、私の体が大きく大人の女性に変化した。

服装はタイトな上下に黒いコート蛍光色のラインがきれい。シャッターが開くとその中には男性ばかりの軍隊がきれいに並んでいた。が、人間じゃない。

『ロボットめ!さっさといけ!』

と女性は声を張り上げロボットを銃で撃ち抜いた。撃ち抜いた所から黒い液体と電子部品が飛び散った。

「わわわっわあ!」

奥にある私は思わず叫んだ。

『うるさい!』(サブマインド制御システム)

目の前にスクリーンがあらわれ、女性の目の追跡で<サブマインドアクティブオフ>

すると、奥の私、考えることも感情も失われた。


ただ単に見てるだけ、黒いロボットと相手の白いロボットが下で乱戦している。


「いい結果が出そうですか?」

と女性の後ろから白衣の中年男性が出てきた。

『ええ、もちろん、博士の言う通りよく出来てるわ、トビ具合がはんぱないわよ』

「それは嬉しいねぇ、それよりカリア、ユーザーを圧迫したままじゃないかい?」

『私のペット、レダミ可愛いんだから飼っていい?』とカリアがウィンクをした。

「君は特別だよ」

と博士はにっこり。


そう言えばサブマインドを圧迫したままにするとレダミの記憶が消えてしまうんだよな。記憶を書き換える事も可能だけど失敗する確率の方が高いんだよな。まあ、私の部屋に着いたらレダミを取り出してあげよう。


カリアは部屋に入った、白い壁と天井と床、真ん中に白い箱がういている。箱に触れると正方形の大きなミラーに変化した。ミラーの真ん中にグリーンの丸いライトがついた。そこに指を触れると、みなみ、いや、カリアのペット「レダミ」が白いワンピース姿で現れた。

『私の血は黒だけどあなたは白で居てね、レダミ』

レダミは辺りをキョロキョロしている。

「誰?私はレダミ?」

『レダミだよ、私はカリア、よろしくね』

と、カリアはレダミの両手を握るとミラーがらレダミを取り出した。するといきなりレダミは自分の手を噛んだ。赤い血が出てきた。

「白じゃないよ」

『よく気づいたね、あなたは人間、私はユーザーを取り込むことができる特別なアンドロイドなの』カリアはわざと声にエフェクトをかけてアンドロイドであることを強調した。

レダミは目を見開いて仰天した。

『あ、ごめん』とカリアはレダミを抱いた、レダミはカリアのぬくもりに心を許した。


『明日は、一緒に車で岬の研究所まで出かけようか』

「うん」

カリアはミラーを回転させると浮かんでいるベッドに変化した。

『一緒に寝ようか、レダミ』

レダミとカリアは一緒に寝ると部屋の明かりが切れた。


朝になり部屋の明かりが灯るとカリアは壁にある緑色に光るスイッチに触れると下は黒いスーツに白いパリッとしたシャツ姿になった。

次は壁にLedamiと赤色に光り、そこに指先を触れると指先が赤く光った。その指先がまだ眠っているレダミの首に触れるとLedamiと首に焼き付け、やがて消えた。IDを首もとに入れたのだ。

『おはよう、レダミ』とカリアはレダミを起こした。レダミは水色の水玉模様のワンピースに着替えるとカリアは床の丸く黒い部分を踏んだ。すると下へ下へと続く螺旋階段が表れた。下へついた先はマンションの駐車場だった。第一研究所の空間は現代の現実の空間を借りている。しかし、第一研究所の関係者しかこの空間には入れない。

カリアは運転席にレダミは助手席に座って車を走らせた。レダミは周りの景色を楽しそうに眺めていた。

「お腹すいたー」

『もうすぐ着くから待っててね』


灯台に到着するとその辺りには人気がなく灯台の扉が開いていた。二人は灯台の中に入ると扉を閉めた。床が青く光ると二人は研究所の中に入った。


ラカマニ、第一、第二(二号所)

戦闘ゲームのロボットは第二で製造される、白と黒のオイル。

シズラニ、第二のみ(一号所)

知能の高いアンドロイド、黒い血のアンドロイドはここで研究されている。


「お嬢ちゃん、かわいいねぇ。」と所に二年間居る女性、トアラがレダミに話しかけた。


『ええ』

「あらあら、向こうに食堂があるからお姉さんと一緒に行こうか」

『よろしくお願いします』


「ハーイ!カリア調子どう?」

検査室の前にあけみがカリアに話しかけた。

『まあまあよ、あけみは?』

「絶好調!siz08のFA、F9、テスト結果です」

と電子カードをカリアに渡した。

『すごいわ、FA…、記憶出力速度が私よりはるかに超えている』

「F9はまあまあってところですかね、たまに感情のコントロールが出来なくなるみたいで」

『今日、08は何処に居るの?』

「隔離室です、暴れてたんで」

『まあまあって所ではないみたいね』

08が居る隔離室にカリアが入った。

『またお前か』と08は苦しみながら言う。

『圧迫されたのね、電源切った方がいいかしら?』

『好きにしろ』

『その前に聞きたいことがある、過去に何かトラウマになることがあったかしら?』

『さあな、お前らに言うことなんかない、何故俺はここに居るんだ?』

『暴れたからよ』

『そうか、そうだったな』と苦笑いした。

『電源を切るわね』


カリアはラカマニにも訪れ、無事を確認した。


『レダミー!終わったよー!』と休憩室に居たレダミを呼んだ。

「カリア姉ちゃんかっこいいね!お姉さんが色々教えてくれたんだよ」

『何?何?』

「漢字でしょ、ひらがなでしょ、あとね、カリアは凄く遠くまでジャンプできるんだよね?」

『もちろん、2階の高さまでは軽々跳べるかな』

「わあ、今度見せてね」


『岬にある車、よろしくね』

「車乗らないの?」とレダミが不思議に思う。

「レダミちゃん、カリアお姉さんと下の丸い印を踏めば一瞬で行けるからね」

と、トアラがレダミに言い聞かせた。

「なんで行けるの?」とレダミが不思議そうに二人を見つめる。

『はははっ、大人にならないと分からないねそれは』

「うーん」と悩むレダミ。

「まあ、今は考えないで後にしよっか」とトアラが優しく言う。

『じゃあ、お疲れ様でした!またね!』

「お姉さんまたね!」


円の下へ螺旋階段が現れ、カリアの部屋に入った。

『はあ、』とベッドに横たわるカリア。

「わったしのへっやはー?」と歌いながらカリアに聞く。

『うーん、』と起き上がるカリア。

カリアは白い壁の赤い正方形の印を指で押すと黄色を中心とした可愛らしい丸い窓がある部屋が現れた。

『このマークを押せば私の部屋へ出入り出来るからね』

「わぁー、やったー、ありがとうカリア」

元気だなあ、とカリアは思った。


〈緊急、緊急!〉

とスリープモードのカリアに第二研究所から連絡が入った。

『何?こんな時間に?』

今は夜中でした。

『はい、カリアです』

「ラカマニから一体行方不明です、研究所から外へでたと思います」

『ロボットは出られないはずでは?誰かの仕業?』

「そうですね、外へ出た形跡があったのでカメラには映っていませんでした」

『分かりました、今から行きます』


『ここに居ろよ』siz08

[分かった]raca1570b


siz08は民家に侵入し、住人を縛りつけ、パソコンにむかって何家をしていた。用が終えると都会のビルの屋上に行動した。


カリアは内蔵されている探知機でraca1570bを追った。

[何処に居ると思いましたか?]

とraca1570bが無表情でカリアの目の前に現れた。そこはデータ管理室であった。

『何故、そこに居るの?』

目を見開くカリア。

[私は探知されないために彼が何かをしてくれたのです]

[私たちを開放してくれるのです]

『彼とはsiz08のことね、何をしたのか大体分かったわ』

[彼は私たちにとって大切な仲間なのです、あなたは私達をいじめてきた、だから…]

『だから人間たちに復讐しようと…』一瞬怒りがこみ上げてきた。

[それは彼に聞いてください]

カリアはraca1570bのデータからsiz08の行方を追い、ビルの屋上に来た。


『自由になりたい』とsiz08がつぶやいた。

『私は存在してはいけないのかもしれない、過去に縛られている、自由になりたい』

『そんなに苦しんでいたんだ』

『なあ、データ全部流したんだ、これで良いんだよな、俺はこんな長い間閉じ込められてずっと外を夢見てきた、外は広くて人で溢れていて自然が綺麗でこんな所にracaやsizの仲間を連れて来たら喜ぶだろうな、外の人達もきっと仲良くなれるよな』

『そうなると嬉しいね、だけど…』

『不良品って言われるってか…』

『でもカンペキなんてないからね』

『レダミは俺の中に入ってる』

『何するつもりなの?』

『俺、人間になりたいのかもな』

『ちょっとどこ行くの?ここ何階建てだと思ってるの?』

『知ってるだろ?見ての通り』

『黒い液体…』

『そう、俺から始まるんだ、レダミのデータも消える、人間はペットではない』

そのままsiz08は地面に打たれ黒い液体が弾け飛んだ。


「みなみ!ちょっとお手伝いさんが来たよ」

「ブラックストロベリー!やったね母さん!名前なんて言うの?」

『はじめましてカリアです、お手伝いに来ました、よろしくお願いします』

「はじめまして私はみなみです!」

『早速、何を始めましょうか?』


シズはブラックストロベリーとして人間と共に暮らし始めました。


おめでとうsiz08

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