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お馬鹿な短編小説  作者: 紅夜阿灸
1/1

クラスで好きな言葉アンケートを取ったら解答が酷すぎました

「えっと…」


僕は今、アンケートの集計をしていた。何のアンケートかと言うと、今度僕は学校に掲載する広報誌を書くことになった。

しかし、予想外に書くことが見つからなかったために軽くクラスの人達にアンケートを取ったのだ。

題は『好きな言葉』だ。かなりの人が参加してくれたので期待はある。


「よし、じゃあまず一人目」


アンケートに目を落とす。



『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:高橋 小矢」


『努力!』




うん、ありきたりだけどまぁアンケートにしてはいい感じなんじゃないかな?

次いこ





『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:佐々木 野々」


『クラス一の美人!』




…これは…欲望があふれでている。溢れすぎである。特に言うことは…頑張れ。としか言えない。次は…






『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:ハリスマリー・吸」


『血液』







…、吸血鬼かな?こんなの広報誌に載せられるか!次!






『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:中島 悟」


『幼女』






ロリコンかな?ってかアンケートにそれ書くか?僕が知ってしまったぞ!次!







『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:田中 高貴」


『ロリコン散れ』






中島 悟…御愁傷様です。次!







『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:旨太郎」




まて、なぜここで匿名希望が入る。ここまで隠すということは何かヤバい事が…






『ごはん』






旨太郎ぉぉぉ!?そこにシンプルなのを持ってくるか!それと旨太郎とごはんに共通点がある!次!





『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:豊田 美喜」


『特に無し』






いやいや、ちょっと待て。このアンケートを書いたんなら何かしら書けよ!いじめ相談アンケートの一番下の段じゃないんだぞ?えっと次は






『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:ミトコンドリア」





はい、また匿名希望。しかもミトコンドリアって細胞のあれじゃん!




『ミトコンドリア』




「…」


いや、まぁ名前を好きな物にしたい気持ちはわかるけどさ…。せめて名前は別の物にしてほしいな…。葉緑体とか細胞膜とかさ…。あれ?もうなんか主旨が変わってない?次





『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:特命希望」







ん?どっかの刑事ドラマかな?それなら『○京さん』にしないとあかんわ!






『相棒』





うん、知ってたわ。そうなると思った。いやまて、でもこれはただ『匿名』を『特命』と書き間違えただけであって、『相棒』はたまたまかもしれん。そう信じよう。







『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:中山 有人」


『女子の


ペラッ!





駄目だ。多分ここから先には僕が見てはいけない言葉が書かれている。次いこ







『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:漆黒のシャドーボクシング」





え?なに?まさかとは思うが、シャドーと漆黒を合わせたのか?悲しいな…なぜボクシングが出てくるのだろうか





『うっ!み、眉間に傷が!これは奴の仕業か!仕方ねぇ!俺の右手から溢れるこの「ダクーネスミスト」で奴を肺炎にして使わす!』




この厨二病発言、色々おかしいな…。ってか霧だけで肺炎になるの?それで『奴』が倒れたらヤバくない?あと使わすって…次





『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:小早川秀明」


『石田三成』





「…おい」


ならなぜ裏切ったし。次





『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:紅夜知寄」


『血液』





ん?なんかさっきもこれをみた気がするなぁ…。次






『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:軽井沢 俊夫」

『こんなの書く分けねーだろ!書いてる時間が無駄なんだよ!俺達の貴重な時間を潰す気かよ!死ねよ!マジで!』





「その字数を、アンケートに書いてほしかったな…(・_・;)」





『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:2月のライオン」


『王手』





「…これはひどい」






『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:ハゲ」


『可愛い、可愛い女子生徒』





「…あ」


これたぶん校長だわ。うちの校長はツルツルだからな。うん。本性を知ってしまったぞ。ってか何でクラスアンケートに参加してんの?怖っ!次







『あなたの好きな言葉を教えて下さい』


「氏名:吉田 奈々子」


『ハゲ校長、ロリコン散れ!』




「校長、御愁傷様です」


そう言葉を残した。






結局、広報誌に載せるのはこうなってしまった。





一位 血液


二位 ロリコン散れ


三位 可愛い、可愛い女子生徒!By校長



となり、発行した。次の日から校長は数週間休んだ。








ちゃんちゃん♪



終わり


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