襲撃 3
お久しぶりの投稿です。
「…行きます」
その言葉と共に刀を構えて後輩ちゃんがこちらに向かって走りだした。
「…速いな」
現実よりもずっと足が速い。ゆっくりと意識が戦闘に切り変わっていくのを感じる。
コレはゲームだ。現実では起きない事が起こる可能性がある。妹を襲おうとしていたPKが地面にクレーターを作っていたことからもわかる。
「まずは先輩に攻撃が通用するか確認させて貰います。鬼城流 中鬼必殺、峰打ち殺し!」
へー、家の流派の技で来たか。だったら俺は…
「んじゃ、鬼城流 小鬼封殺、刃打撃波を使おうかな?って危なっ」
慌てて後ろに倒れるように刀を避け、右手で側転し着地しバランスをとった。
えぇ?なんか刀の峰が物理法則無視した動きで吸い込まれるように首に振られたんだが。それに俺の知ってる峰打ち殺しじゃないんだけど…
「んふっ、先輩驚いた顔してますよ?って事は知らないんですね。」
「な、何をだ?」
「実はこのゲーム、鬼城流がスキルで存在するんですよ?」
……は?スキルで存在する?どういう事だ?それに…
「…ん?じゃあさっきの異様に速い峰打ちは…」
「はい。スキルで習得できる方を使いました。」
ふーん?なんか気に入らないなぁ。後輩ちゃんはうちの門下生な訳だし。
「なぁ、後輩ちゃん。」
「…? なんですか先輩?」
「スキルで使う紛い物の技より、時間を掛け身体にしっかりと覚えさせた本物の業の方が強いって事を後輩ちゃんに、いや 瑞希に教えてやるよ。」
「……ッ⁉︎。はいぃ。やっぱり先輩はステキですっ。」
さて、どう攻めようか…。




