進路相談室 第5話
分からない。何が、分からないの?
怒られる意味が、分からない。
キチガイじゃないのか、アノ人は。
谷崎「兎に角、ナンパは勘弁ッス」
先生「安心しろ、Aから52まで冗談だから」
谷崎「範囲が分かんないッス」
先生「じゃあそうだなー、緊張を解す為にエチル抜きのアルコールをコンビニで買ってくるとかは?」
谷崎「未成年、未成年」
先生「みたら分かる。で?」
谷崎「アンタ本当に先生か!?」
先生「なんだよ? 教員免許ならもう丸めて吸っちまったぞー」
谷崎「確信犯ッスよねその反応! 後免許ハッパみたいに言うの止めましょうよ!」
先生「紙は木から出来てるって言うじゃん?」
谷崎「だからハッパみたいな物だと言いたいんスか!? 馬鹿じゃねぇの!? いやもう、ホント、馬鹿じゃねぇの!?」
先生「おいおいちょっと落ち着けよ。な? 不味い茶ぐらいなら出してやるからさ」
谷崎「俺が悪いんスか!? 納得行かない! 至極真っ当に! 納得行かないッス!」
先生「ほら、茶でもしばけよ」
谷崎「くそう! ───あ、でもおいしい」
先生「クッソ不味い茶っていう名前の美味しい茶っ葉だからな」
谷崎「どこで売ってるんスかそんなの」
分かったよ。何が、分かったの?
分からなかった事が、分かったんだ。
分かるように、なったんだ。




