進路相談室 第4話
眠たいの? ねぇむひゃくないよ。
メンソレータム持ってくるね。
先生「まぁお前の悩みは分かった。実はそのテの悩みは昔解決した事がある」
谷崎「ほんとッスか!?」
先生「ああ。というか、その悩みはな。お前と同じ制御率100%以下の能力者には割とポピュラーな悩みだ。ポピュラーだが、解決方法が「能力の制御率を100%にする」か、「緊張しない、冷静になる」を意識するの2択になる。だが人間、非常時や興奮時、混乱時にそう簡単に冷静になったり、無駄な力を抜くなり出来るもんでもない。まぁだからポピュラーな悩みになってしまうんだけどな」
谷崎「ふんふん」
先生「だから、こればっかりはお前の努力次第になっちまう。でもそれじゃ今と何も変わらないな」
谷崎「そうッスね」
先生「せっかく相談にきたんだ。何とかしてやりたい気持ちもある。ちょっと一緒に考えてみるか。『三人寄らば文殊の知恵』と言うが、二人でも亡者の知恵ぐらいはあるだろ」
谷崎「二人はそのうち考える事をやめた、なんて結末しかみえないっすけど」
先生「じゃあ、もんじゃの知恵とか」
谷崎「ゴミめ」
先生「ひどくね?」
谷崎「でも実際、どうすればいいんスかね」
先生「お前の能力暴走は、好きな子に見られた時だけか?」
谷崎「はい。最近の能力暴走はそれだけッスね」
先生「そうか。ならそうだな。手始めに町へ出てナンパでもしてみりゃどうだ? 女慣れすりゃ暴走もなくなるんじゃねぇ?」
谷崎「いやッス。俺は舞姫ちゃん一筋ッス」
先生「お前軽い喋り方の割にゃ意外と硬派だな……」
谷崎「自分、不器用ですから」
先生「何才だお前は」
眠れないの? 眠れないね。
そりゃ目の上に塗られたらな!




