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魅惑のトライアングル  作者: 変声期
第1章
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ー幕4・城下町編ー

いつものように(逃走したとき限定)店が道の両端にたっているいわゆる商店街のような道を歩き、道行く人に「また逃げ出したのかい、姫さん。」「久しぶりだねぇ。」「これ、買って行くかい。」いろいろ声をかけられては「ほんと久しぶり」「お、おっちゃんこれ少しまけてくれよ。」と冗談を交えながらスズは通りすぎて行く。

そして、自分が持っているある程度のお金で少し食料を買うと店と店の間にある細い道へと歩いて行った。

しばらく進んで行くうちに少し暗い路地裏に入る。

すると、前方の暗闇から「あ、おねーちゃんだ!!」と幼い声が聞こえてきた。

それに続くように次から次へと同じような言葉が聞こえ子供達が5・6人ゾロゾロと出てきた。

「おねーちゃん、おひさしぶり!!」

4,5歳の女の子がタタタッと走ってスズの右足に抱きついてきた。

「おぉ、久しぶり。元気にしてたか?」

その子に続いて残りの子達もスズに群がり「おねーちゃん!!」「おねーちゃん!!」と言っていた。

「よし、元気にしているお前達にこれ、全部あげるぞ!!」

そう言うと道中に買った食べ物全てをその子供達に与えた。

すると、その中で1人だけ9歳くらいの男の子がスズの前に来て

「国のお姫様にこのようなことをさせてしまい、本当にすみません。」

謝罪の言葉を述べた。

「いいよいいよ。逆に国民1人も救えなかったら姫である資格なんてないからな。

お前もちゃんと食えよ!!」

それに対してニカッと笑って言うと、男の子は「ありがとうございます!!」と満面の笑みでそう言うと食べ物がある方へと走って行った。

(この国は充実しているようで裏では困っている子供達がたくさんいる…。将来この子達全てを助けられたらいいな…。)

食べ物を嬉しそうに食べている子供達を眺めながらそう思っていた。

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