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第3話 - ツイテナイ

赤ん坊は暇だー。

ジタバタすんぞー。

かまえー。

お漏らしすんぞー。

泣くぞー。


え?あれ?おい、ちょっ、おまっ……。

お漏らしたら重大な事に気がついちまった。


オレ、ツイテナイ。


あれー?おかしいな……。

男のつもりだったんだけど、女ってどういうこと?


思い返してみると、たしかに性別は指定していなかった。

そして、嫡子で継承順位は低めとも、たしかに言った。

だが、しかし!別に、もっと、子沢山で、末っ子とかでもいいだろうに!

よりにもよって女として生まれてくるのは想定外だった。

女だと王位継承は低いだろうから条件は満たしているんだろうけど……。


まぁいいか。

今更騒いだところでどうしようもないし。


そういやオレの名前ってなんだろう?

言語がよくわかんないけど、よく話しかけられるのは"レア"って聞こえるな。

あー、言語も最初から教えてもらっておけばよかった。

慣れて覚えろってことね。

なかなかハードですこと。


赤ん坊の脳の柔らかさを見せてやるか。

でも、すぐ眠くなるんだよね。

あぁ、そう言ってるそばから眠気が……。

Zzz……。

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