表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/29

第25話 - 協力

目が覚めた。

儀式魔法の効果切れで意識を失う直前、一太刀入れたのは覚えている。

どうやら生きているようだ。

見逃されたのか?


ここはどこだ?

ずいぶんと豪奢な寝台に寝かされていたようだ。

しばらくぼーっとしていると、部屋の扉が開いた。


皇帝っ!?

……そうか、あの後私を拾って逃げたのか。

神?そうか、アイツがゲルマニアの各地で暴れまわっているのか。

アイツは神などではない、悪魔だ。

私がこの世に……この世界に生を受ける原因となった話を聞かせよう。


……というわけだ。

結果的に、ガリアとゲルマニアの戦争で多くの命が失われ、ヤツの復活に繋がってしまった。

私とお前が存在することも復活を早めた原因だろう。


そして、今も魂を集めるため、多くの命を奪っている。

ゲルマニアを襲っているのも人口が多いからなのだろう。

これは希望的な考えだが……悪魔の肉体は滅ぼせる。

肉体がなくなれば、私を転生させた時の状態になるのではないか。

存在自体を消去できるかどうかはわからんが、破壊をやめさせることはできよう。


これからどうするつもりだ?

本調子ではないとはいえ、私の力ではヤツを止めることはできなかったが……。

……そんな奥の手があったのか。

どんなものでも取り込めるのか?

私も奥の手を使っていたからな。

儀式魔法で全能力を一時的に高めていたのだ。

効果時間がきれると意識を失うという欠点があるがな。


協力するのは構わん。必要なことだ。

だが、覚えておけ、私はお前を許さん。

私の愛する者を殺したのはお前だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ