第15話 - 16歳 デビュタント
16歳になった。
高魔学の最高学年で、あと半年くらいで卒業だ。
そろそろ社交界デビューかぁ。
フアンも?だって年上でしょ?
あ、そりゃそうか。国に帰らないとね。
んー?そういうのってありなの?
ここはガリアよ?イスパニアのフアンが出れるわけないでしょ。
あ、ちょっと、リオン。
こら、そんなこと言わないの。
もう、フアンもそんな煽らないで。
まったく、もう……。
リオンは私狙いかなぁ。
私の外面が女の子っぽくなってるけど、感性は男のままだしなぁ。
しかも乳兄弟で小さいときからずっと一緒だったから弟ポジなんだよなぁ。
ま、嫌いじゃないんだけどね。
リオン、舞踏会は私のパートナーを努めなさい。わかった?
はいはい。じゃあダンスの練習するわよ?
ちゃんとリードしてね。
あら?フアン、どうしたの?
あー、権力を使ったわけね。
最初のエスコートはリオンにしてもらうけど、そのあとでいいならね。
え?タンゴ?知らないけど……イスパニアの踊り?
いいわよ。じゃ、教えて頂戴。
あ、レジーナも来てたんだ?
イスパニアがねじ込んできたからロマリアもってわけね。
へー、これがロマリア料理かぁ。ピッツァっていうの?
美味しいし、食べやすくていいわね。
最後のダンスの相手どうしようかなー。
ラストダンス踊ると誤解されそうなんだよなー。
あ、そうだ。レジーナを踊りに誘うのも面白いかもね。
ふふふ、レジーナ?もう最後に踊る相手は決まっていて?
そう。それじゃあ――。
踊っていただけますか、お嬢様。
あぁ〜、失敗した。
社交界で百合姫って呼ばれる様になってしまった。
何も考えてなかったよ、はぁ〜。
デビュタントとは、18歳以上の貴族の娘で、社交界にデビューした者をさします。




