第1話 - プロローグ
目が覚めるとそこは真っ白い空間だった。
ぼーっとしていたら何かに語りかけられた。
ん?
キョロキョロと周りを見回しても何も見つからない。
すると急に目の前の空間が歪むと黒い光の玉が出現した。
黒い光の玉は光量を抑えるとだんだんとヒトガタに変形していった。
黒い光から人へ、イケメンへと姿を変えたソレが話しかけてきた。
どうやらオレは選ばれて転生できるらしい。
うーん、オレオレ詐欺の仲間かな?
転生すると願いを叶えてくれるのですか……。
どんな願いでも叶えてくれる?
え?じゃあ不老不死とかも?
チート奴隷ハーレム俺Tueeeeできるって?
ほうほう……。
え?願いの数は関係ないけど、内容によって上限がある?
じゃあ相談しながら決めさせてください、おねがいします。
まずはどんな世界に行くか知りたいんですが……。
ファンタジーねぇ……ふーん。
物理法則は同じだけど魔法がある、と。
あれ?でもそれって同じって言わなくない?
まぁいいや。
エルフとかドワーフとか獣人とか定番の種族がいるんですね。
ふむふむ……。
なるほど。
じゃあこんな感じでお願いします。
はい、来世は存分に楽しんできますので。
ありがとうございました!
その言葉を最後に、オレの意識は闇に閉ざされた。