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13話(最終話):新人生

剣と剣がぶつかり合う、あの音が聞こえた。そして、レーザーが木に穴を開けたときの、何かが焼けてるような匂いが、鼻に流れ込んでくる。

「えっ!?」

俊は目を開けた。すると、目の前には、エメラルドに輝くマントを被った、一人の少女が立っていた。

「あんたねぇ。死ぬんだったら、私の着せた恩、返してからにしてよね」

少女は両手を広げた。少女の両側に、いくつもの光の魂が現れた。カラフルに輝くそれは、少女が両手を前に出すのと同時に、リリスの体に無数の穴を開けた。

「嘘だろ・・・」

俊には、今見えてる現実が現実に見えなかった。

「あんた。何も知らないのね。私は、第一実体侵攻装甲。幻のファーストガール。組織ではそう呼ばれてるらしいけど、今の私は、無所属で自己強化で強くなってる身だから」

俊はふと考えた。この人、あの少女に似てる、と。

「もしかして、君は・・・、あのときの?」

「・・・・・・きっとまた会えるわ。その時教えてあげる。でも、その時は、立場逆かもね」

少女は、右手を広げた。

「レザー・ニアー・テーベ・ノルサル」

呪文のようなその言葉と共に、少女は消えた。そして、公園は何もなかったかのようにもとに戻った。俊は辺りを見渡した。瑠璃菜と茶梨、二人の少女は、何もなかったかのように、おにごっこをして追いかけあっている。

「俊も、入ってよぉー」

「俊がいないと楽しくない・・・」

生きてる。そう感じた俊には、世界が鮮やかに見えた。


次の日、俊は昔の新聞を調べた。そこには、二つの記事があった。

「線路から少女を助けた少年。二人とも無事!!」

「居眠り運転ワゴン車、高速道路のガードレールを飛び越え、空を飛ぶ!! 夫婦と中学3年生少女の死亡を確認」

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