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12話:無価値
時間の止まった世界は、目がつぶれるほどの閃光に照らされた。
時間の止まった公園から、金属のぶつかり合う音が聞こえてくる。10分が過ぎた。それでも、金属音は消えなかった。俊の撃ったレーザーは、剣に反射して木の幹に穴を開けた。それに反抗して、リリスもレーザーを撃った。これも、剣に反射して、・・・
「茶梨・・・」
レーザーは、木を貫いて、木の後ろで震えていた少女に穴を開けた。
「嘘だろ・・・」
俊は剣を落とした。そして、レーザーガンも手から滑り落ちた。
「長い時間かけさせやがって、もう終わりだ。処刑を執行する」
リリスは、20メートルほど後ろに飛び退いた。そして、剣とレーザーが、俊に向かって飛んでいった。
「誰も・・・助けられなかった。もう俺に・・・存在価値なんてない・・・」
俊は目を閉じた。




