表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/16

こばなし!   ホワイトデー編のおまけ

 ネタが浮かべば追加しますが、とりあえずこれで二人の物語はおしまい。

 活動報告であとがきを書きましたので、そちらもよろしければ。


 それでは、最後までよろしくお願いします!


「そういえば、結局サンタくん、お返しくれなかったよね」

「なんだ? 伊月は不服だったのか? そうならそうと言え」


 !? なんでニヤッて笑うの!?

 背筋がゾクゾクゾクってするよ!?


「そ、そうじゃないけど!」

「……ふぅん? ならいいが。あと、そう言う伊月も、人のことは言えないだろ」

「そう、かもだけど……」


 う……確かに。あたしのはあげたって言ってもいいのか、わかんないかも。

 チョコの代わりに、なにか大事なものを失ったような気もするけど!


 納得できなくって、微妙な表情になっちゃう。


「……仕方ない。俺は優しいからな、甘い食い物でもおごってやる」

「え……本当!?」

「ああ」


 うわぁ、うわぁどうしよう。前考えてたシュークリームはもう食べちゃったからな~。


「じゃあじゃあ、あたしモーモー印ミルクソフトアイスがいいな! 期間限定ホワイトショコラ味が食べたい!」

「駅前の店が出してるやつか?」

「そうそう!」


 トッピングにホワイトチョコソースをた~っぷり使ってるんだよね!


「わかった。次の日曜、俺の貴重な時間を割いてやるから、感涙しながら首洗って待ってろ」

「泣かないよっ? それに首洗ってって、おかしいよね!?」


 表現変だよ! あと相変わらず自分大好きだね、サンタくん!

 ん? あれ、なんかサンタくん、渋い顔になってる?


「……感想は、それだけか?」

「え? うん」


 なに? もっと喜べってこと?

 サンタくん、どうしてそんな眉間にしわ寄せてるの?


「……全然わかってないな、こいつ」

「? なにが?」

「はぁ」


 特大なため息をこれ見よがしに吐かれても、全然わかんないよ。理由ぐらい言ってくれないと。

 しかも、バカにしてる感じじゃなくて、呆れてるっぽいのがすごく嫌だよ。


「…………えばいいか」

「? サンタくん、何か言った?」

「いや、何でもない」


 ??? そう? でも確かになにか言った気がしたんだけどなぁ。

 あとなんで機嫌元に戻ってるどころか、すごく良い笑顔になってるの?





 あの時、ボソッとサンタくんが一言不穏な言葉を呟いてるのを、あたしは幸いにも耳に入らなかった。


「……まぁ、調教しがいがあると思えばいいか」



 日曜日に、手をつながれたりアーンされたりでサンタくんに振り回されて、ようやくそれがデートだったってことがわかるのは、別のお話。


 これで一端、伊月とサンタくんの物語は完結となります。


 当初、「1月2日のサンタ」のみの短編として構成を練っていました。

 それが、気がつけばここまできてしまいました。


 きっと伊月とサンタくんは、これからもこんな調子で過ごしていくのでしょう。

 ときに周りを巻き込み、騒がしく、けれど明るく。そんなふうに。


 それでは、読者の皆様と別の作品でまた会えることを願って。

 読んでくださったあなたに、最大限の感謝を!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございます!
「ミスキャスト!」
現在連載中です!
気に入ってくれた方はブックマーク評価感想をいただけると嬉しいです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ