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プロローグ

貴方は知っていますか?

ずっと、ずっと昔の伝説を……

教えてあげましょう。

その伝説を………


あるところに、誰にも止められない、とてつもなく恐ろしい魔物がいたのです。

それは我々には見分けがつかなかったのです。

何故かって?

その魔物は人間の姿をしていたのです。

時には若い女子に、時には若い青年に、そしてまた時にはお年寄りにと次々に姿を変えていくのです。

元々それは魔物だったのか、人間が魔物に魂を売ったのか、それは定かではありません。

でもとても恐ろしいことには変わりありませんでした。

その魔物は“気”を食べるのです。

やがてその人間は体だけで生きることに成るのです。

言葉だけではうまく伝わりませんか?

体だけで生きるということは、自分の意思はないのです。

わかりませんか?

ただ無理矢理魔物に生かされているだけ。


しばらくすると自分が誰なのか、どうして生きているのか、気力さえなくなってしまう。


そしてそんな魔物が出てから20年ほど経ったある日、まだ魔物がいたある日、

一人の少女がそのとき魔物が現れていた村へ訪れました。

長い黒髪、そして膝ほどまである灰色の袖なしワンピース。

首からは奇妙なネッレスを下げていました。


その少女は神からの使いだったのです。

彼女は着くなり、小屋に閉じこもりなにやらぶつぶつ言っていたそうだ。

それは後に魔物を倒す牙となった。

その夜また魔物が現れた。

少女はその魔物へ走って行き、ひとつ地面に足を叩き、ふわっと舞い上がった。

そしてなにやら呪文を唱え、手をかざし光が放たれたかと思った瞬間その魔物は消えていたのです。

いえ……小瓶へと閉じ込められたのです。

村人は祠を立て、その小瓶を祀りました。

そしてその少女はいつの間にか消えていたのです。



どうです?

ぞくぞくしてきたでしょう?

風の噂ではその魔物が時を越え、再びよみがえろうとしてるとかしてないとか。

そしてもうすぐこの町に、神の使いの少女の子孫が来るとか来ないとか。


どっちにしても久しぶりに楽しめそうね。


そう、きっと……ね?


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