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冬枯れの森
冬枯れの森を子供と歩く
歩く足には乾いた音が付きまとう
音がするから子供はうれしくてもっと歩く
乾いた空気が音を包む
寒がりの私にとって冬は嫌いな季節
だけどこのごろ少しずつ好きになり始めたかもしれない
子供の笑顔があるときはいつも私は幸せ
小さな手で枯れた葉っぱをつかみ上げ
誇らしげに見せる
何もない世界だったはずなのに
この冷たくて張り詰めた空間に
子供の温かい光線が放たれるよう
いつかの私もこんな風に遊んだのだろう
そんなことを考えていると目の前に
あのころの自分の姿が見える気がした




