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荒涼たる雪の広野

動くものは何もなく

音さえも雪の結晶に吸い取られて

無音の世界を築いている

空を仰げば新たなる白い使者の到来

寂しくも儚いこの時間の流れの中で

私はただ黙々と立ち竦む

いつか訪れる春の気配を探しながら

ただ、黙々と立ち竦む

雪の結晶が水の妖精と化し

山々を駆け下り

故郷の海原へと帰るとき

私は持てる力の限りを振り絞り

赤い蕾を膨らませましょう

そこかしこに生命の息吹が感じ取れたら

淡い花を咲かせましょう

だから今はじっと動かず

春の到来を待ちましょう


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