酔い
人は誰しも酔っている
成功者は自身の成功に、失敗者は自身の失敗に、堕落者は自身の堕落ぶりに
現実を忘れるために、酒に興じるのと同じように
現実で生きるために、自身を保つために酔っている
酔っていないと思っている人も
酔っていないということに酔っていると言い換えられる
酔いは悪いことではない
酔いとは本質的には、アイデンティティだから
酔いは自己肯定感に繋がる
新しい行動には自己肯定感が必要で
酒で酔った人が、好きなように行動し始めるように
酔いがなければ、次の行動を起こすのが難しくなる
酔った行動の結果を見て、酔いから覚めるようなことがあった時
人は自身の惨めさに気づき、自分が酔っていたことに気づき
また、その事実をつまみに酔い始めるのである