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やがて、イシャになる  作者: 彩守るせろ
5. 幕引きのむこう
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5. 揺らぎえぬ願い



「おまえは一体、何者なんだ?」


 その問いの答えを、ずっと椋は探していた。

 問いかけの相手も時間も予想外だったが、だからといって、今更曖昧にできるようなことでもない。じっと見据えられるふたつの視線に、居心地悪く椋は苦笑した。


「ああ、分かっていると思うが普通の酒場の従業員というのはナシだからな。こんな地図を作っておいて、カリアに一も二もなく入れ込ませておいて、残念ながら全く説得力がない」

「陛下!?」

「入れ込ませて、って、おまえ……俺はホストじゃないぞ」

「ほすとというのが何かは知らんが、少なくとも表在的な事実を俺は述べただけだが?」


 カリアはわずかばかり動転し、椋は呆れる。しかしアノイは、当然のようにそんな二人の様子にもまったく動じない。

 やれやれと、思わず椋は深くため息を吐いた。もういいや、とりあえずは「答え」を連ねるべく、彼は再度口を開く。


「まず、俺はこの世界の人間じゃない。俺は魔術なんて全く知らなかったし、存在しないところに、これまでずっといた」

「……ほう?」


 初っ端から、我ながら気が狂ったような話である。

 けれど真実である。これを前提にしなければ、何も話は進まない。


「俺は小さい頃からずっと、医者になりたかった。……医者っていうのは、俺のところの、祈道士と創生士みたいなもんだって考えてくれればいい。で、医者になるには国の行う専門の試験を通って、自分が医者だって証明できる免許を取らなきゃならない。しかもその試験は、医者になるための専門の学校を卒業しないと受けられない」


 いったい何が悲しくて、自分の夢を過去形で語らなければならないのだろう。

 じりじりと痛む胸の奥は見ぬふりをして、椋はさらに続けていった。


「俺は、その専門学校の学生だった。あのまま何もなかったら、俺は、ふつうに医者になれてたはずだった」

「……ふむ」

「でも、あの日、気づいたら俺はヘイの、今、居候させてもらってる家の前で倒れてた。今でも、何が起きたのかまったくわからない。ただ、幼馴染の家に行こうとしてただけだったんだ。なのに、気づいたら、ヘイの家で寝かされてた。同じような話なんて、今まで、一回も聞いたことがない。……そこからは、クラリオンで働かせてもらいながらなんとか過ごして、カリアとたまたま会って、街の人たちとも仲良くなって、……で、アイネミア病が起きた」


 なにもなければ、何もできないままのはずだった。

 多分その方が、きっと、みんなはずっと幸せだった。

 けれど現実、異常事態が起きた。黙って見てなどいられなかった。少しでも、何かできることは、なにか、自分でもわかる、やれることは。一度走り出してしまえば、もう、止まれなかった。

 クレイにも、ヨルドとアルセラにも、そして誰より、今目の前でじっと椋を見つめる、このカリアという少女にも。

 きっと多大な迷惑をかけただろう自覚はある。それでも椋に、後悔は微塵もなかった。結局ほとんど何もできなかった、ただ騒いだだけに終わった。すべての結果を知っていたとしても、動かない選択肢なんてなかった。そんなのできるわけがなかった。

 ひどい我儘だと、椋自身も思う。

 けれど譲れないのだと、折ったら自分ではなくなるのだと、今回、本当に、はっきりした。


「……聞きたいことは、たくさんあるんだけれど、リョウ」


 カリアが口を開いたのは、空白にたっぷり十は数えたくらいの頃合いだった。

 ツッコミどころしかない自覚はあるので、椋はただ頷く。


「うん」

「あなたには、魔力ではなくて「魔術」がないの?」

「そういう言い方もできるんじゃないかな。俺にとって魔術って、小説とか、劇とか、そういう創作の中にしかないものだったよ」

「だがリョウ、おまえはその年で学生だったんだろう?話を聞く限り、おまえのいた場所は随分と豊かだったように思えるが」

「そうなんだと思う。そこだと、魔術の代わりに科学……経験と実証で、ものごとの法則とか、体系とかを解明していく学問がすごく発達してたし、とりあえずある程度の平等は保障されてたから。それこそ昔から見たら魔法みたいなものも、かなりたくさんあったよ」

「……たとえば?」

「専用の機械を使えば、誰でも遠く離れた人相手に普通に話ができたし、いろんな情報があっちこっちに溢れてるから、調べものだって簡単にできる。鉄の箱に人を一杯乗せて、ものすごいスピードで動いたりもしてたし、冷蔵庫やオーブンなんかの道具にしても、魔術を一切使わないのが、確実にこの世界よりもっといっぱいあったな」


 一昔前ならばマンガの中の創作物でしかなかったものが、当然のようにある世界だ。

 あちらではこの世界のようには、誰も際立って、無茶苦茶なレベルの特別では絶対にありえない。

 人間一人の得られる力は、ここと比べれば随分とたかが知れていた。だからこそ、無力、微力を補うように過去から連綿と続くたくさんの学問があり、たくさんの知識があり、たくさんの道具が、有象無象に乱雑に溢れかえっていた。

 こちらにはないものに特に的を絞って例を挙げれば、椋の予想通りに二人は絶句する。椋にとっては魔術こそが無茶苦茶だが、ふたりにとっての感覚は真逆だろう。

 少しの沈黙の後、静かにアノイが口を開いた。


「なぜここに来てすぐではなく、今、おまえは動こうとしたんだ?」

「だってここは、医者がいない、いなくて良い世界だろ? ここでは俺は「医者」になれない。神霊術も創生術も使えない俺に、何ができるんだって話だ」

「まあ、それはそうだな」

「それこそ学生だったから、俺は、ある程度の知識は持ってる。持ってるって、一応、言えるくらいの勉強はしてたと、思う。でも俺は無魔で、学生で、半端でしかなくて。持ってる知識を、実際の臨床に生かすための技術も、経験もなかった」

「……」

「自分の力だけで何も治せない人間なんて、ものの役には立たないだろ?」


 苦笑する。世界の事実を知ったのは、唐突にここに放り出されて無茶苦茶に混乱して、その混乱がようやくおさまって何をしようか、何をすればいいのかとそう考えた矢先だった。

 理由も分からず、こんな場所にいきなり投げ込まれた。戻るどころか違う世界から人間あるいはものが飛ばされた前例すら一切ないと、少なくとも俺は知らないとヘイには早々に言い切られた。

 しかも椋は無魔だった。この世界に溢れる魔術は、決して椋には手が届かないものだった。家族も友人も知り合いすらおらず、目を覚ました椋にあったのは知識だけだった。

 しかしそれすら、結局は何にもならなかった。

 魂が抜けるということは、ああいう状態を指すのだろう。今振り返ると、しみじみ思う。何もできない。抱き続けてきた夢、目標と形を変え始めていたものさえ追えない。椋にとって、それは醒めない悪夢以外の何でもなかった。

 椋の笑みを何と思ったか、わずかに眉を寄せたカリアが口を開いてきた。


「でも、あなたは結局動いたじゃない、リョウ。それは」


 それは。

 後に続く言葉は分からないが、聞く前に椋は同じ表情のまま首を横に振った。


「俺は、医者になりたいんだよ。こんな状況でも、こんな世界でも、医者がいない、別の、俺がなれないものが、その役割を担ってるような世界でも、まだ、どうしても。……バカだって正直自分でも思うけどさ、なんかもう、やっぱり、今更どうしようもないんだ」


 医者になるという椋の夢は、大学入試を突破した瞬間に明確な「目標」になった。

 医者になったその後はともかく、「医者になる」ための門戸は、あのとき、たしかに開かれたのだ。うれしかった。周囲のだれもが喜んでくれた。将来はよろしくなセンセイ! 冗談交じりにかけられる言葉が、本当に心の底からうれしかった。

 きっと、だから、なのだと思う。

 意地を張るのも、願いが消せないのも。一人では何もできないと、知っているのにそれでも動いたのも。

 結局のところ、椋の動機はただの感情からの自己満足でしかなかった。


「……どういうことだ?」


 動いた説明にはなっていない椋の言葉に、アノイが怪訝な顔をする。

 改めて目前の二人を真っ直ぐに見ながら、椋はうなずいた。


「神霊術では、アイネミア病を根本的に治すことができてなかった。でも誰も、それを指摘してなかったし気づいてもいないみたいだった。だからだよ」

「リョウ、意味が分からない。だからとはどういうことだ? 教会側が色々と妙な画策と隠蔽に動いていたことは知っている。だが、おまえは自身の知識を持って、その事実に単独で気づいたとでも言うのか?」

「そうだよ。だからこそ、最初は、それがなんでなのかが気になった。そもそもアイネミア病は俺が知ってる病気に症状が凄く似てて、そういう意味でも、原因と対処がはっきり知りたかった」

「なぜ?」

「だってアイネミア病の患者は、俺がここに来てから、ずっと世話になってきた人たちばっかりだったんだ」


 驚くほど、言葉は次々に口をついて出る。矢継ぎ早に投げかけられるアノイの問いにも、椋の流れが止まることはなかった。

 一方、そのあたりの顛末なら一通り知っているカリアは無言だった。静かに言葉を紡いでいく椋を、少しだけ揺らぐ金の瞳で彼女は見つめている。

 怪訝の光を消さないアノイへと、さらに椋は自身の言葉を重ねていった。


「だから、放っとけなかったんだよ。……いや、ごめん、違う。何もしないままなのは、単純に俺が嫌だったんだ」


 敢えて悪しざまに言うのなら、椋はお医者さんごっこがしたかったのだ。

 言葉を返してこない二人に、小さく笑ってさらに続ける。


「俺が異常でしかないのは、知ってた。でもさ、そんなの、正直もういいと思った。俺が動いて、結果として誰かが助かるなら、もうそれでよかった。そうなったらいい、そうなってくれって、思った。ヘイの言う、あと俺自身が感じるズレみたいな色んな違いが、結局は別にどうでもいいことでも、よかった。俺がなにかできるかもってのが、ただの思い上がりでしかなくても、それはそれで、別に良かった」


 椋は可能性に賭けたかった。

 最初の最大の動機は、ただの自己満足。それでも、自分が動くことで、何か少しでも良い方向に転ぶ。そんな未来を、ほんの少しでも椋は描いてみたかった。

 すべてが無意味でしかなくとも、ただ傍観者で居続けるよりはずっとましだった。絶望した椋に優しくしてくれた人々が、病に苦しむ様子をただ見ているのとは雲泥の差だった。

 やらない善よりやる偽善、見て見ぬ振りなど不可能だった。

 ややあって、ふっと薄くアノイが笑った。


「で、そう考えた末の暴走の結果が、これか。……あんまりな荒唐無稽だが、信じてしまいそうになる程度には意味が分からんな、おまえは」

「だろうな。俺はこの世界に存在しない、基本的に必要とされてもいないようなモンになろうとしてる、ただのバカだよ」

「……リョウ」


 心配するような響きを含んだカリアの呼び声に、椋は笑って首を振る。別に今更、バカな自分を否定しようとは思わない。

 結局、水瀬椋はそういう人間なのだ。今回の一連の事件で身に染みた。どんなに目をそらしてみたところで、椋の願いは、そこにしかない。

 もういいさ、と思う。行けるところまで行けばいいんだ、とも思う。

 案外そんな無茶を続ければ、ある日突然本来の場所へと帰る方法もポンと、目の前に姿を現すかもしれない。


「それならそんなバカへの褒美に、俺たちからもひとつ言ってやろうか」

「え?」


 などと考えたそのとき不意に、どこか楽しげな調子でアノイがそんなことを言った。

 知らず下げかけていた視線を上げると、妙に人の悪い笑みをニヤリとアノイは浮かべた。


「教えてやろう。今回の一連のカラクリとして俺たちが考えてることについて、だ」

「陛下!?」


 愕然と、カリアが目を見開きアノイを呼ぶ。どうやらカリアにとってアノイの言葉は、完全に予想外のものだったらしい。

 ちらりと部屋の隅に控えるニースに目をやれば、彼もまたわずかに戸惑ったような色をその目に浮かべていた。しかしそんな二人には一切頓着せず、どうにも悪そうな笑みも変えずにアノイは椋へと続けてくる。


「俺は実は、先王の第五皇子でな。本来なら別に王座なんてもんに興味は持てない、そういう地位にしかいないはずの人間だったんだが」

「え、……え? なに、」

「まあ聞け。俺より王位継承権が上の奴らはまあそれは凄い王位の争奪戦ってのを繰り広げてたんだが、下らんことばっかりやってたツケが回ったのだろうな、先王が崩御するまでに、俺より継承権が上の奴らは、皆自滅するか誰かに殺されるかしていなくなった」


 与太話のような調子でアノイは語る。それはたぶん、本来なら重々しく、色々な装飾語とともに語られるであろうものである。

 しかも仮にも兄や姉のことを、こうも軽く語るものなのだろうか。或いはそれは、アノイがこの国の王様であるからこそなのか。

 考えてしまう椋をよそに、ひたすら淡々とアノイは続けた。


「とまあ、そんなことがあってだな。先王が崩御したのが俺が確か十八のときか。そこから俺は王様をやってるわけなんだが、何しろ先王がな、実の父ながらどうにも駄目な男でな」

「へ?」

「別に悪い男じゃなかったらしいが、なにしろ何にも軟すぎて決断力に欠けてな。そんな王のもとでもそれなりにこの国が繁栄を続けたのは、家臣たちと、先王の腹違いの弟の力があったからだ」

「……はあ」


 まったくもって話が見えない。今アノイが話していることとアイネミア病が、一体どこでどうやって関係してくるというのか。

 妙にわざとらしいため息ひとつとともに、さらにと笑ってアノイは続けた。


「しかしまあ、だからこそこの先王の弟、先王弟殿下と呼ぶが、これが正直かなり厄介でな。カリアの叔父も巻き込んで、いつも俺たちを試すようなことばかりやってくるわけだ」

「はっ?」

「彼らは、私たちが対処を間違えることを望んではいないの。でも、仕掛けてくる策はいつも私たちの予想の斜め上を行くようなものばかりで。……なのに少しでも間違えれば、確実に私や、陛下の立場は悪くなるの。うまく立ち回ることができれば、逆に状況は改善できるんだけど」


 アノイのめちゃくちゃな言葉を、事実として決定づけるかのようにカリアも続けてきた。

 試す? 誰が、誰を、何のために何を使って。

 俄かには理解に苦しむ内容に、感想として出てきたのはこんな一言だけだった。


「……なんだよそれ」


 解決することによって状況が改善するというなら、最初からお互いに協力してことに当たればいいだけの話ではないのか。

 わけがわからないままの椋に、アノイは肩をすくめて苦笑する。


「要するにだな。今回のこの、アイネミア病に関する一切もまた、先王弟殿下がたが俺たちに放り投げてきた試練、ってわけだ」

「……え」

「この件に絡んでいくつか、闇ルートの摘発やら優秀な騎士や魔術師の昇格やら、使えない奴の降格やら。そもそもこれに関連してたのは、前々からどうも怪しいと思ってた連中ばかりだったしな」


 アノイの言葉が、大変不快に響く。

 思わず椋は眉を寄せた。額面通りにアノイの言葉を受け取るなら、まるで彼が、アイネミア病とそれに関連する一連の事件が起きたことを喜んででもいるかのようだ。

 知らず声は地を這った。


「要するにその「試練」のために、相当の人が亡くなって、それよりもっと大勢の人が病気で苦しんだ、ってことか?」

「そうなるな」

「……ああ、そう」


 問いにすかさず、うれしくない肯定が返った。

 わずかに袖を引かれる感覚があって、椋はそちらに視線を向ける。何とも言い難い複雑な光をうかべて、カリアが椋を見上げていた。

 視線は一瞬だけ合って、ふっとひとつ椋は息をつく。

 とりあえずは真っ向から全面的に否定することだけは、今はやめておこう……思いつつ、ゆっくりと口を開いた。


「アノイがそういうことに関して、どう考えてるのかは知らないし、そんな馬鹿馬鹿しい「試練」を敢えてもらい続けてるのにも、まあ理由はあるのかもしれないけど」

「うん?」

「俺は嫌いだ、そういうの。そういう、百人のために一人を切り捨てるみたいなやり方は」

「奇遇だな、俺も同意見だ」


 感想として吐き捨てるだけだった言葉に、想定外の同意が返った。

 思わず改めてアノイを見る。さも心外だとでも言いたげに、彼は分かり易く肩をすくめた。


「どんな理想を並べたてようと、所詮犠牲は犠牲でしかない。命は決して等価ではないが、だからと言って無闇に切り捨てれば事態が好転するわけではないと、俺は知っているぞ、リョウ」


 それは王の言葉だった。

 椋をつくる「対等」とは違う次元にある、だが、決して椋を否定しない言葉だった。

 そう、ここでは人類の平等など謳えない。そもそも今椋がここにいるのは「平民が貴族に呼ばれたから」だ。彼に拒否権はなく、それは人と場所が変わったところで同じことだった。

 ひとつの命を守るために、何十、何百の命が費やされうる。

 守られるべき頂点に座す男は、またなんとも意味深に笑った。


「だからこそおまえは、これまでの通りに過ごせ。おまえの知識と意識の一切が、基本的にこの国、この世界には存在しないものなら、尚更だ」

「え」

「おまえがズレているというならば、おまえがおかしいと思うものには、俺たちにとっての整合性や清濁、賛否はともかく一考の価値はあり得る。そういうことだろう」

「い、や、それでいいのか王様」

「俺は停滞と面倒と不幸が嫌いだ。ついでに言うなら王として当然、この国のさらなる繁栄と国民の幸福を願っているぞ」


 さらりと言いきる王様に、もはや返す言葉もない。

 ふっと、傍らで小さくカリアが苦笑した。


「リョウ。こういう方なのよ、陛下は」

「ん? 何だカリア、それは褒め言葉か?」

「どうぞ解釈はご自由に」


 王様なはずのアノイに対して、しれっとカリアは言い放つ。その光景とやり取りがおかしくて、思わず椋は笑ってしまった。

 笑いつつ、自身の内側の譲れない一線もまた確認して、声にする。


「後になって邪魔とかふざけるなとか、言われても知らないからな」

「ほう、奇遇だな。俺も知らん」

「おいっ」


 何とも非常に無責任で、軽く椋をあしらう言葉が返る。

 変な王様と奇妙な当主、二人を前に、声を上げて椋は笑った。




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