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私は聖女になる気はありません。  作者: アーエル
第三章

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第40話


「ナシード先生。お願いしますね」


「・・・・・・アリガトウ ゴザイマス」


ドンッと机の上に乗せられた紙の束を見てシワを寄せるナシード。礼も棒読みだ。

今は『まったく楽しくない中間試験』の真っ最中なのだ。・・・生徒にとっても、教師にとっても。ただ、生徒は今日が最終日のため、笑顔で帰って行く。しかし、教師は『これから』が本番だ。『全教科の答え合わせ』が待っている。

誰もが『待っている未来』を(うれ)い、暗い表情を見せている。が、ひとりだけ元気な男がいた。


「・・・シュリ。お前、よく元気だな」


「なんだ?ナシードは疲れた顔をしているな」


「元気なのはお前だけだ」


シュリが職員室内を見回すと、疲れた表情の教師ばかりだった。


「シュリ先生・・・。これからテストの答え合わせがあるというのに」


「・・・へ?それの何が問題なんだ?」


「これから今日の全教科を・・・」


「あと1教科で終わりだろ?」


シュリの言葉に全員が固まる。ナシードがシュリの教務机を確認すると、二限で生徒に受けさせたテストがすでに答え合わせも済ませてあった。


「・・・何時の間に」


「子供たちがテストを受けている間、試験問題を漏らさないために教師は職員室にいるだろ?だから答え合わせしていただけだ」


「ちょっと待て。じゃあ、これからの学習指導要領と進行予定表は?」


「点数つけた後に終わったぞ。アイツらがどの教科のどの部分が理解してないか。テスト問題ごとに集計したからな。何を勘違いしたかも集計済みだ。そいつを見ながら予定も立てたからな」


試験中の試験監視官は、講師陣が受け持つ。そのため、教師陣は職員室で待機することになっている。その時間中は自由だ。


「さて、と。あとは最後の数学のテストだけで今日は終わりだ」


シュリの言葉に、シュリの手際の良さに驚いて固まっていた教師陣は、慌てて自身の机に戻って自身が担当するクラスの生徒たちの答案用紙に戦いを挑み始めた。

期末テストの時には『シュリのやり方』をマネると心に誓って。


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