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私は聖女になる気はありません。  作者: アーエル
第二章

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第34話


シュリの両親ジュードとニーナ。シンシアの父ゲイツ。そしてオルガの父代わりのユリナス元・神官長。そしてオルガとシュリにナシード。彼らが中心になって、このオルスタ村に学校を作った。

勉学もだが、『聖なるちから』の使い方を教えるためだ。

勉学の担当はユリナス、オルガ、モーリス、ナシード。

彼らはナシードが持ち込んだ学術書を教科書代わりにしている。ナシードの私物だ。

そして、『聖なるちから』の使い方はナシードとシュリが受け持っている。


ナシードが大量の私物をシュリを通して、シュリの実家に用意されたナシードの部屋に送っていたのだ。シュリと話して、最初は小物から。そのうち本などが送れるまでになった。その頃には神殿に出向き、神官長と『地方巡幸』の相談をしていた。その際に『記録をオルスタ村へ移してきた』のだ。それらは神殿の書庫に移されてきた。

元々、最初に会った時にオルガからの手紙を手渡していた。そこには結婚したことや子供が出来たことの報告が遅れた謝罪と共に、ナシードを信じて助けてほしい旨が(したた)められていた。ナシードの計画を知り、「旅の同行には私も加わりましょう」となったのだ。

ナシードの側近たちは、元々『学園で仲が良かった者たち』だ。計画が何処からバレたのかは分からない。しかし、それが知られた時に「なんでそんな面白そうな話に加えてくれなかったんだ!」と目を輝かせて言われてしまった。彼らは次男三男で家督も継がない。そして「主人が結婚しないのに自分たちが先に結婚など出来るはずがない」とナシードを言い訳に『独身貴族』を楽しんでいた。


「公式に死んでも、悲しんでくれるのは家族ぐらいじゃないか?」


「兄貴たちが『後継者争いから1人減った』って喜びそうだな」


「こっちは継ぐ気がないのに、兄貴らにビクビクされているんだ。連中の手の者にいつ飲み物や食べ物に毒を入れられて『病死』させられるか。宿舎だから階段から落とされての『事故死』はないが、実家に呼び出されて帰郷途中の『事故死』はありそうだったからな。生き延びれるならちょうどいい」


そう言って全員ナシードについてきた。

彼らは農業や漁業に従事している。この村に武術は特に必要がない。周囲から隔離されている。さらに、シュリたちも騎士団長並みに強い。

何より、彼らが望んでいた『平和な世界』が此処にはある。


今の彼らは、この村での生活を楽しんでいた。短期間で、まるで『この村で生まれ育った』ように馴染んでいった。



そして・・・完全に封鎖された村の外の世界では、オルスタ村を覚えている者はいなくなった。



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