第十話 レベルアップ
次回更新は明日です。
今回は解説回になります。
半分以上がレベルアップに関わるあれこれかも知れない……。
さあて、待ちに待ったレベルアップ作業だ。
ただこのゲームにおけるレベルというのは、いくつか種類があって少しめんどくさい。
今の俺のステータスを元に上から順に説明していこう。
―――――――――――――――――――――
名前:コダマ・パサド
種族:ヒューマン
加護:エルルーン Lv4
クラス(+1可):ウェポンマスター Lv1
妖精使い Lv1
エッグマスター Lv1
能力値:肉体(10)
能力値:感覚(13)
能力値:精神(10)
能力値:信仰(12)
アビリティ:戦乙女の祝福 Lv―
戦乙女エルルーンの冥助 Lv1(最大Lv1)
スキル:
―――――――――――――――――――――
今回、あまたのマーモットを礎として上昇したのが、加護のレベルだ。今は4である。
ゲーム開始時は3だったから、1上がったわけだ。これによりHP等が少し上がった。なおこれらの上昇量は能力値で決まるらしい。
他にも加護のレベルが上がることで手に入ったものがある。それがAPだ。こいつが10ポイント手に入った。
さて、このポイントを使用していろいろなものをあげていくわけだが、その前にクラスレベルだな。
クラスに関しては、加護のレベルが上がる毎に任意の一つのレベルを1あげることができる。
ちなみにAPを消費することでもあげることができるわけだが、注意点が一つある。いわゆるレベルキャップの存在だ。
クラスレベルのキャップは加護のレベルに応じて定められる。その計算式がこれだ。
戦闘クラスLv合計値×1+生産クラスLv合計値×1+補助クラスLv合計値×0.5≦加護Lvとなる。
加護レベルは現在50が上限らしい。
まぁ、補助クラスしか持ってない俺にとって、キャップなんてあって無きがごとしだけどね。
クラスレベルも、その上昇に応じて取得できるアビリティやスキルが増えていくらしいんだけど……。
今回のレベルアップをどれに振り分けようか。とはいえ正直どれのレベルが上がったところでねぇ。
ふむ、とりあえず上から順番にあげていくとしよう。どうせキャップには届かないし、必要になってからAPであげればいいだろう。
というわけでウェポンマスターのレベルを2にあげよう。
……1あげた程度じゃ当然なにも変わらないか。特に取得できるものも増えてないな。
さて、気を取り直して次だ。
次は能力値な訳だが、ここもAPを使用して上昇できる。……できるけど、無理だ。
だって、必要APがちょっと多いんだものなぁ。
能力値を1あげるのに。10~13の間は各20ポイント、13~15の間は各30ポイントになっている。
加護レベルが一つ上がった程度じゃ手が出せない。ちなみに15以上だと必要なAPはさらに増えるわけで、とてもじゃないけどなぁ。
能力値自体がスキルとかの成功率に影響するんだろうし、あえてここメインであげていく人もいるんだろうけど、とりあえず今回はパスだな。
さてと、次はアビリティになるのか。
アビリティは取得とレベルアップにAPが必要となっている。
現状自分が自分が取得可能なアビリティの取得APは5。ちょっとお高めである。
レベルアップするにはこれほど必要ないらしいんだけど……、今取得可能なアビリティは三つ。
ウェポンマスターから〈武器習熟〉、妖精使いから〈グロースター〉、最後にエッグマスターからの〈共感〉だ。
このうち〈共感〉はトライゾンが取った方がいいって言ってたから取るとして、後は〈共感〉のレベルを上げる、もしくはもう一つアビリティを取るかか~……。
う~ん、APを温存しておいた方がいいかもだけど。
…………よし、ここは〈武器習熟〉を取ることにしよう。
アビリティにしろスキルにしろ、持っているのと持っていないのとじゃ大違いだ。
それなら戦闘スキルに補正が来る〈武器習熟〉を取るべきだろう。
例え武器スキルが無くてオリゴナイフ以外装備できないとしても、ナイフの扱いが――フレーバー的にでも――うまくなることによって、ダメージが上がるかも知れない。
実際、対マーモット戦でも最初と最後じゃ与えるダメージが違った。ホント微々たるものではあったけど。
〈グロースター〉はそうね……。現状生産スキルに補正が付いてもねぇ。
まぁ次レベルが上がったときにでも取るかなぁ。クエスト受注が軌道に乗ってたら、ではあるけれども。
ちなみに、アビリティのレベルの上限は、アビリティ毎に違う。
例えば〈共感〉のレベル上限は10で固定。〈武器習熟〉も10が上限だけど、こちらはウェポンマスターのレベルが上がれば、徐々にキャップが開放されていくらしい。
同じく、〈戦乙女エルルーンの冥助〉も徐々にキャップが開放されていくタイプだが、参照するものが違う。こちらは加護レベルの上昇に応じて、段階的に解放されていく。
となると冥助のデメリットを軽減するのはまだまだ先になりそうだなぁ。
そして最後にスキルについてなんだが……。
これについては、今とれるものもないからなぁ。今後に期待しよう。
というわけで、今回のレベルアップで得たものは下記の通りだ。
―――――――――――――――――――――
・加護:エルルーン Lv3→Lv4
・クラス:ウェポンマスター Lv1→Lv2
・アビリティ取得:武器習熟 Lv1
共感 Lv1
―――――――――――――――――――――
さて、これが一体どのくらいの効果があるのか。
もしかしたら一切無いかも知れないけど、それは実際戦ってみてからだなぁ。
とはいえ明日は戦うことはないだろうし……。
明日以降、もしクエスト達成からのレベルアップが軌道に乗るようなら、どっかで試しに戦ってみないと。
どうせなら喜助さんに連絡取って、ナイフの扱い方を教えてもらうのも手かも知れないな
ま、これ以上は捕らぬ狸のなんとやら、か。
もう遅いし寝るとしよう。
おっとその前に、せっかく〈共感〉を取ったんだ。卵に話しかけないと。
「早く孵れ―。俺の手助けをしてくれー」
こんなもんか?
いやまて、そもそも共感って、こんな使い方するものなのか? わからん。
◆
明けて次の日である。
おっちゃんの用意してくれた朝食を食べ、今はユエちゃんが準備を終えて部屋から降りてくるのを待ってる状態だ。
なお、今日の朝食のメニューは、トースト、おむすび、サラダ、ミニオムレツ、ゆで卵、スープと来てデザートにヨーグルト。もちろんコーヒーも付いている。
多いって思うだろ? 確かに多少豪勢ではある。でもね、昨日もおとといもこんな感じだったんだ。
いやまぁ、多い以前に突っ込みどころ満載なんだよなぁ。何でおむすびとトーストが一緒なんだよとか、ミニオムレツにゆで卵とかかぶってない? とかね。
まぁでももうなれた。昨日はホットサンドに味噌汁が付いてきたしなぁ。
そして意外なことにその食い合わせは悪くない。一品一品がおいしいのもあるだろうけど、結構あっさりと平らげることができた。
食べ終えた後に、おなかにズンッときたけどね。
そんなわけで、食休みをしつつユエちゃんを待っているって訳だが……。
「お兄ちゃん、おまたせー」
ユエちゃんが部屋からおりてきた。
リュックを背負い、裾にかわいくフリルのあしらわれた七分丈のパンツをはいている。
……かわいい。かわいいのはいいんだが活動的すぎじゃありませんかね。
今日は雑貨屋のおばあさんの紹介をしてもらうだけだから、こんな活動的である必要は無いと思うんだが。
それこそ初日にあった時みたいにワンピース姿でも良かったと思うんだが。
なので、そこら辺のことをユエちゃんに聞いてみた。
「今日はなかなか活動的な格好だね。かわいいけど、昨日とかみたいにワンピースでも良かったんじゃないのか」
「んふふー、かわいい?」笑顔一杯のユエちゃんだけど、でもと続ける「今日は1日お兄ちゃんのお世話をしなきゃなんないから、冒険用の服をお母さんに用意してもらったの! 私にとって今日は大冒険の日なのーー」
お世話の所に若干反応しないでもなかったけど、そうか。楽しみにしてくれたのか……
よく見れば、帽子の下の髪もきれいに梳かしてまとめてある。
それなら楽しんでもらえるよう頑張らないとな。
雑貨屋のおばあさんの依頼を手早くこなさないと。
「よし、準備ができたみたいだな。今日一日、ユエのことをよろしく頼むぜ」
おっちゃんがお弁当を持ってきてくれた。今日は二人前。いつもの包みに加えて、一回り小さいサイズの包みも併せて渡された。
「んもー、私がお兄ちゃんのお世話をするのっ」
むくれるユエちゃん頭を、おっちゃんがなでる。
「はは、そうだったな。坊主がまた迷って腹すかせて倒れないよう、しっかり見張るんだぞ」
「うん、わかったー。任せてお父さん」
胸を張るユエちゃん。
「それじゃあそろそろ私たちも出かける準備をしないと」
ニコニコしながらこちらを見ていたソレイユさんが、おっちゃんに言った。
「そうだな」おっちゃんが俺の方に向き直る「それじゃあ今日はよろしく頼むわ。ああそうだ、別に町の外に出てもいいぞ。ここら辺なら何とかなるようにしてあるからな。さすがに遠くまで行ったら不安があるから、この町の周りまでで勘弁してほしいがな」
驚いた。まさか町の外に出ていいって言われるとは。
確かにクエスト内容に“町の隣接マップまでは大丈夫”とは書いていたけど……。
そんな俺の頭をおっちゃんが小突く
「なに驚いた顔してやがるんだ。雑貨屋のおばあの依頼次第じゃ、町の外に出なきゃならんかもしれんだろうが。ちょっとやそっとの事じゃ大丈夫だ。心配すんな」
そう言って、さっさと行けとばかりに手を振ってくる。
「わかりました。ユエちゃんお預かりします」
「お父さん、お母さん、いってきまーーす」
ユエちゃんも手を振り返し、俺の手を引っ張って店から出て行こうとする。
いや、手つながなくても大丈夫だから。
「ダメなのー。お兄ちゃん、手を離すとすぐ迷子になりそうだから、今日はつないでるの」
マジか! もしかして今日一日こうしてるつもりなのか?
いや、さすがにこの姿を人に見られるのは恥ずかしいんだが……
だが、そんな俺の思いをよそに、ユエちゃんはフンフンと上機嫌に鼻歌を歌いながら、俺を町へと連れ出していった。
エル:モーニングはやっぱりこれくらい量がないとね
エル:卵とトーストとコーヒーだけとかあり得ないと思うんだ。
エル:ただね、作者の地元には15時までモーニングやってる店が結構あるんだけど……。
エル:モーニングって何だろうね。
エル:お値段も六〇〇円くらいと、結構お得だからよろしくねノシ
エル:あ、今回はスキルについて解説するんだった。
エル:また明日かな




