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浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第2部~駅近ダンジョン~
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エピローグ


エピローグです。




 とある国のとあるホテルの一室。

 このホテルは海外のテレビも見ることが出来る高級ホテルで、そこで1人の男がテレビに意識を向けていた。



 『10年前に突如現れたダンジョン。そのダンジョンの数々を攻略している世界中の誰もが注目している猿渡信吾さんにお越しいただきました。こんにちは猿渡さん』


 『ご紹介に与りました猿渡です。どうも』


 『猿渡さんに本日お越しいただいたのは他でもありません。今や世界中の人間が未だに気になっている世界初と2番目のダンジョンを攻略したのは誰かという話についてです。世間では猿渡さんが攻略したのでは?なんて声が上がっていますが、その辺の実態はどうなのでしょうか?』


 『いきなりですね。まぁ答えますよ。結論から言えば、今この世界に存在している攻略済みダンジョンのほとんどは俺たちが攻略したわけじゃないんですよ』


 『そうなんですか!?てっきり猿渡さんたちが攻略していたものと……』


 『あはは、まぁそうですよね。そう疑われますよね。でも実は違うんですよ。ほら、ウチのメンバーの瑠璃ちゃん居るでしょ?』


 『はい。猿渡さんの彼女と噂の加藤瑠璃さんですよね。とても可愛い方ですよね。実は私、彼女のファンなんですよ』


 『本人に言ってあげてください。あと彼女じゃないですよ。彼女はまぁ、俺の親友の妹なんですよ』


 『瑠璃さんが妹で親友と言うと…お兄さんでしょうか?』


 『そうですそうです。実は今回この話をお受けした際に本人にも了承を得たんで話しますが、ソイツが世界初、そして2番目のダンジョン攻略をした奴なんですよ』


 『そうだったんですね!!あれ、でも、では先程までの流れ的に……』


 『そうなんですよ。何をやったか、アイツが完全攻略しても世界に通知されないようになったみたいなんですよね。ホントどうやったんだか……』


 『えっと、では世間が言っている最強を探索者は……』


 『そうですよ。俺じゃないです。俺の親友の――――』


 そこで部屋の主はテレビの電源を切って携帯を取り出しとある番号に掛けた。


 「おい馬鹿野郎。確かに言っても良いとは言ったがなんで自分が不利になるようなことを言ったんだよ」


 『見たか。いや、真実を世間に届けるのも大切なことだぞ?』


 「だからってお前な……」


 2人はとても親しげで、会話のやり取りだけで気心知れた仲だとわかるだろう。

 そんな2人の会話に乱入する者が現れた。その人物は通話先からで、どうやら通話相手から受話器を奪い取ったらしい。


 『お兄ちゃん今何処に居るの?!いい加減1回ぐらい帰って来なよ!!お父さんもお母さんも心配してるよ!というかちゃんと連絡入れてよ!返信ちょうだいよ!』


 奪い取った本人は高い声で部屋の主を責めるように捲くし立てる。部屋の主は携帯から耳を離して煩そうにしながら、しかしなんだか嬉しそうに返す。


 「煩いぞ瑠璃。あ、そうだ瑠璃、お前本当に猿渡と付き合って」


 『だから無いってば!話逸らさない!それより本当に今何処なの?!携帯繋がるってことは国内の何処かだよね?何処!今から行くからそこを動かないで!!』


 「そんなこと言われて居場所言う奴が居ると思うか?あと残念だったな。俺が今居るのは国外だ」


 『え、じゃあこれ国際通話ってこと!!?ちょっとお兄ちゃん!ホント今何処n』


 そこで部屋の主、加藤孝則は通話を切った。久し振りに元気な妹の声を聞けて、そして厄介さに疲れたように。


 そのままベッドに携帯を投げて荷物を置いてる場所に立て掛けてる金属バットを取り出す。彼が金属バットを持ったかと思うと、その姿は炎が刃という形になったかのような姿になったり氷で出来たような剣になったり刀身が見えない剣になったりと摩訶不思議な変化を起こす。そうして元の姿に戻ると急に後ろへ向けバットを振るった。

 普通であれば唐突な奇行。しかし何かを殴ったかのような鈍い音を立てる。彼が床を見ればそこには忍衣装を連想させる格好をしたこと切れたゴブリンの死骸が有った。


 「言えるかよ。どっかの国のダンジョンの中にある街の高級ホテルに泊まってるなんてさ」




 世界に突如現れたダンジョン。そのダンジョンは人々に様々な影響を与えた。ダンジョン攻略を行わなかったことにより滅びた国も有れば、彼の出身国である日本のようにダンジョン攻略が間に合った国は裕福な国になった。


 ダンジョンが発生して10年。相変わらずダンジョンの謎は解明されていないが、そんな世界の最先端に居る彼は、今日もジャージにリュックサックを背負って相棒である金属バットを振り回す。


 「取り敢えず斬ったり殴ったりすればモンスターは死ぬし、まぁなんとかなるだろ。さぁ明日に備えて寝るか」






―fin―




 というわけで完結です。

 最後完全に駆け足でしたが、実は2通り考えてたストーリー展開の1つだったりします。あと今年の抱負が浪人生の完結だったので駆け足になりました。


 一旦ここで浪人生を終わりにして、次に進もうかなと考えております。次というのは次の作品であり次のステージという意味です。まぁ次のステージ云々は徐々にって感じですが。


 取り敢えずこの後幕間を挟んで完全完結します。幕間は1月上旬以内に更新します。気になっているであろうあの人がどうなったのかや猿渡や瑠璃が孝則が家を出たあとどうしたかという話なんかですね。


 次回作は3つ考えていて、内2つは浪人生の続編でそれぞれ異世界ルートと空白の10年のどこかになります。残りの1つは私荒木空としての処女作である『俺は問う』こと『アスターク』の完全改稿したものに着手しようと考えています。思い入れのある作品なんですよね、『アスターク』って。なのでこちらか浪人生の続きを書こうかと考えています。


 この3つの内どれが良いかなど感想が有ればコメントしていただけると嬉しいです。




 長々と語りましたが、それでは皆様。また機会が有れば何処かでお会いしましょう。

 荒木空でした。



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