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浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第2部~駅近ダンジョン~
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ゴブリンの村と第3階層クリア


 まず俺は、1番強そうなゴブリンに【変化】で剣にした金属バットで斬り掛かった。

 実はボス部屋というのは不思議な事に、中に居るモンスターは絶対に部屋から出ることは出来ない。だから、ここに居る全てのゴブリンはここから逃げ出す事が出来ない。と考えられる。これまでがそうだったから、今回もそうだと限らない。限らないが、ここはそれを信じるしかなかった。


 1番強そうなゴブリンに剣で斬り掛かる。奇襲だった事もあり、その1番強そうなゴブリンを綺麗に縦に斬る事に成功する。


 ゴブリン達は突然、自分達の中で1番強そうな仲間がやられた事に、一瞬理解が追い付かないのか固まる。俺はその隙を突き、今度は力任せにその場で回るように横に一閃した。一閃は綺麗な線を描き、後から遅れるように黒い青紫に彩られる。


 血の色が俺の知ってるゴブリンの血の色と違う。


 場違いにもそんなことを考えてしまう。

 そんな事を考えた直後、ゴブリンの内の1体が大きく鳴いた。その声は恐らく村中に響いたのだろう、次々に棍棒や剣を持ったゴブリン達が建物から出て来る。


 「よぅゴブリン共。俺がお前等を滅ぼしにやって来たぜ」


 なんとなくそう言わずにはいられなかった。


 それを挑発と捉えたのだろう。ゴブリン達はその場で咆哮するかのように吼えたあと、一斉に俺目掛けて襲い掛かってきた。


 「オラ!」


 1番近いゴブリンの頭を左の拳で打ち抜く。それだけでゴブリンの頭には綺麗な風穴が開き、絶命する。

 次に近いゴブリンの胸を分厚さを3センチ以上残した状態で限界まで伸ばした剣で貫き、すぐに引き抜く。


 2体の処理を終えたところで完全に俺は至近距離で囲まれる事となった。ジャージを鎧に【変化】させ、体には【硬化】を掛けて、直ぐ様回るように横に一閃。これで一時的に、一瞬だがゴブリンという壁を作る。

 俺に横に斬られたゴブリン達はその内臓をぶち撒け、肉片となり、すぐに黒く濁った石へと姿を変える。

 俺は黒く濁った石に変わる直前に一方向へ駆け出し、その前に居るゴブリン達を出来る限り伸ばした剣で、とにかく串刺しにした。そして剣に掛かる重さを無視して力任せに振り抜き、俺を囲んでいた集団から抜け出したあと、俺に襲い掛かっていなかったゴブリンを標的に斬り掛かる。

 非戦闘員とでも言うのか、俺達基準で言う一般人とでも言うのか、俺に襲い掛かってこなかったゴブリン達は俺から逃げる素振りをするだけだった。俺はその背中を躊躇い無く斬る。刺す。途中、ゴブリンにしては甲高いゴブリンの鳴き声が聴こえたが、それも構わず突き刺した。


 胸糞が悪い。だが、こうすることに決めたのは俺だ。


 気持ちを切り替えて、俺を囲んでいた集団に目を向ける。

 戦闘員のゴブリン達は怒り狂っていた。目を種族が違う俺でもわかるほど血走らせ、歯を剥き出しにして、走って俺を殺さんと飛び掛かって来る。

 それを俺は力任せに振った伸ばした剣で斬り、時には串刺しにして殺す。串刺しで殺せなかった奴にはきちんと死んでもらう為に、その腹を思い切り蹴って破裂させる。


 もはや、ここまで来たら作業だった。


 それから俺は、戦闘員に囲まれては抜け出し、抜け出してからしばらくは非戦闘員のゴブリンを殺し、再び戦闘員に囲まれるというのを繰り返した。

 足元には黒く濁った石と刃毀れた剣や棍棒が転がっている。それを踏まないように気を付けながら、ゴブリン達の命を奪う。



 そうすること体感1時間。第3階層のボス部屋のゴブリンは1体も居なくなった。




 主人公が使う【変化】で出来た剣は、分類的には剣鉈です。ただ主人公はその名称の事を知らないので剣やら近い大きさの刀なんかで例えます。


 読者の皆様は主人公の使う刃物は全て分類としては剣鉈だとお思いください。



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