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浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第1部~自室のダンジョン~
33/68

リベンジマッチ


 7月10日。第5階層のクリアなんてしていない。俺はまだ、第5階層のクリアなんてしていないんだ!

 よし、リベンジだ。


 俺は昨日の事を忘却の彼方へとやり、改めて第5階層のボス部屋に挑戦しようと第5階層のボス部屋の前まで来ていた。

 今回はしっかりと復活していて、昨日見たのと同じ光景が広がっている。

 その光景を見て、思わず安堵の溜め息が漏れる。

 ホント、昨日のは我ながら無かった。


 改めてボス部屋に挑戦するに辺り、俺は以下の事を決めた。


 ・【変化】は使わない。使っても刃物にはしない。

 ・スライムは最後まで残す。


 以上の2つを勝手にだが自分に規制した。そうでもしないと、昨日の事故がもう起きないように!


 という訳で、俺の戦法は毎回最初は変わらない。走って近寄っての奇襲だ。

 俺はスライム以外だと1番厄介なもぐらの内の1体目掛けて駆け出した。


 標的としたもぐらの頭をバットで上から叩く。今では俺の攻撃全てが一撃必殺らしく、俺にバットで叩かれたもぐらは汚い花を咲かせて息絶えた。

 それだけではまだ終わらない。俺は続いてもぐら叩きの要領で別のもぐらの頭も叩いた。

 2体目のもぐらの頭が潰れる。ここでモンスター達は俺が攻撃した事に気付いた、もしくは認識が追い付いたのか各々が各々の攻撃へと移る。


 連携や数の暴力という意味で1番厄介なのは狼だ。しかも大きさは俺の胸辺りまで有る。そんなのに飛び掛かられたら危ない。俺は走って、とにかく走って狼が捉え辛いようにひたすら動き続けた。


 俺が走った場所に、後からもぐらが地中からの顔を出す。もぐらももぐらで大きいため、地中からの攻撃は初めての時とは比べ物にならないぐらい脅威だ。

 そこにスライムの酸攻撃が飛んでくる。動き回っているおかげで酸攻撃には当たらず、俺を追い掛ける狼達に当たって確実にダメージを与えられている。


 このまま行けばイケる!


 俺は更にスピードを上げ、狼と酸攻撃から逃げる。逃げる途中、たまにスライムの方に近寄ってみて、叩けそうならスライムを叩く。叩いたらすぐに離れてまた走る。ヒット&アウェイを繰り返した。


 気付けばあとはスライム1、もぐら2、狼2体まで減っていた。

 ここで俺は逃げるために走るのを止め、狼に近付く。

 狼も俺の頭を齧ろうと口を開けるが、その口に金属バットを突っ込み、貫通させる。貫通させたままバットを横に振って、残りの1体の狼をバットが貫通した狼ごと殴る。バットが貫通した方の狼は綺麗に飛んでいき、壁に当たると壁の染みに変わる。殴られた方の狼も、頭だけが無くなり大きな牙へと姿を変えた。


 残るはもぐら2体とスライム1体だけである。


 もぐらの処理は簡単だ。スライムに処理させれば良い。

 トントンと足元を叩き、少しその場に立つ。そうすると、俺目掛けてスライムが酸攻撃をしてくる。酸攻撃は喰らえば一溜りも無さそうだから、当然俺は避ける。すると、タイミング良くもぐらが俺の居た場所から出て来る。しかしそこにスライムの酸攻撃が飛んできて、もぐらに当たる。

 もぐらは酸攻撃に当たり、地面を転げ回る。だが酸攻撃が一撃必殺なのか、そのままシュワシュワプシュプシュと嫌な音を立てて絶命した。


 残るはスライムともぐら、1体ずつ。

 こうなると先にスライムを倒した方が早い。俺はスライム目掛けて駆け出す。そうすればスライムは俺から距離を置こうと離れるが、離れるより早く近付き、スライムをもぐら叩きの要領で何度も殴った。すると黒く濁った石へと姿を変え、絶命した。


 あとは消化試合だ。

 その場で足元をトントンと叩き、出てきたところをバットで打ち抜く。これだけで終わる。



 こうして俺のリベンジマッチは見事勝利で終わった。

 その日、もう何度か周回して、俺は近日中に迎える最終階層に備えた。



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