スライムとの闘い
今回短いです。
さて、困った。突進するしか能がないと思ってたスライムから、何故か物が溶ける水の塊攻撃が来るとは思わなかった。いきなりあんなものを投入するなんて初見殺しも良いところだ。このダンジョンを作った奴ってのは、性格がひん曲がってる可能性がある。
俺がこんなことを考えている間にも、スライムはビュッビュ、ビュッビュと水の塊を俺へと飛ばしてくる。
ただ、攻略方法を見つけてない訳ではなかった。水の塊を吐き出したあと、スライムは体を大きくさせる。恐らく水の塊を溜めているのだろう。その水の塊を溜めている最中に距離を取ると、スライムは水の塊を溜めるのを中断して俺へと近付いて来るのを優先する。
そこに活路があると思う。距離を離しスライムが近寄ってくるその時に、俺も近寄れば良いとは思う。思うが、やはりそれはリスクが高いように思う。スライムが近寄ってくるのとほぼ同時に近寄らなければ、恐らくあの水の塊の餌食になる。それだけはなんとしても回避しなければならない。
いや、でも、今の俺なら避けれるか?あの地獄を生き抜いたのだ、避けれるような気がする。
いやいや慢心はよくない。それであの水の塊を頭から被れば1発で死ぬ。
いや、でも、イケる気がする…。
そんな事を考えている間に、いつの間にか俺は壁際まで寄っていて、スライムに追い詰められてるような状況になった。
あれ、もしかして俺、ピンチ?
それを肯定するかのように、スライムの体がこれまで以上に大きくなる。
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!アレを喰らったら、間違いなく跡形も残さず死ぬ!
俺がテンパっている間にスライムの方は準備が出来たらしい。俺目掛けて水の塊を飛ばしてきた。
「クソッタレェ!!」
今回は溜めていた分だけ横にも拡がり、何処にも逃げ道が無い。有るとしたら水の塊の下、正面だけである。
俺は一か八かの賭けで、その水の塊の下へと前転の要領で跳んで、すれ違い様にバットを【変化】でナイフにして、スライムに突き刺した。
ナイフはスルリとスライムに刺さり、スライムはペットボトルへと姿を変えた。
それと同時に、後ろからシュワシュワと音が聴こえてきた。
「ふぅー……」
俺は九死に一生を得て、なんとか生還したのであった。
第5階層、これまでとは違った意味でヤバイかもしれん。




