表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第1部~自室のダンジョン~
29/68

第5階層


 7月6日。5日の昨日は1日休日として、クーラーをガンガンに掛けて体を休めた。その甲斐有ってか、今日は体調が頗る良い。やはりたまには休まないと駄目だな。


 そして今日は、いよいよ第5階層に挑戦する日である。第4階層をクリアした日から16日も掛かったのは想定外だったけど、今ならなんとかイケる気がする。


 第1階層でスライム水を補給してから第5階層の待機室へと下りる。

 久し振りの新階層へのアタック。思ったよりも緊張しているのか、若干鼓動が早い気がする。


 スー……、ハァー……。スー……、ハァー……。スー……、ハァー……。

 よし。行くか。


 俺は第5階層へと踏み出した。


 第5階層は第3階層までと同じで一本道の部屋が有る階層のようで、最初の部屋にはすぐに辿り着いた。その部屋の中には、これまでのモンスターであるスライム、もぐら、狼の3体がそれぞれ1体ずつ居た。どうやら此処からが本番といった感じだ。


 作戦を立てる。といってもただ見当をつけるだけだが。

 これまでと同じなら、スライム、もぐら、狼の攻撃はもう、俺には基本効かない。【変化】での服の鎧化も出来るし、なんならその上から【硬化】を掛けてやれば良い。防御面はこれで良いだろう。問題は攻撃手段と相手の攻撃手段だ。

 こちらの攻撃手段はバットと刃物の同時攻めで良いとして、問題は相手の攻撃手段と防御面だ。さっきも結論付けたがこれまでと同じならなんら問題はない。しかし此処は第5階層。これまで通りという訳ではないだろう。


 なら話は簡単だ。まずは沈めれるやつから沈める。


 俺はもぐら目掛けて駆け出した。

 厄介さで言えばもぐらが地中に潜るから1番厄介だ。その次に厄介なのは狼。最後にスライムだ。だから、多数を相手にするときの常套手段、厄介なやつから数を減らす!だ。


 駆け出した俺にモンスター達が気付くことは奇跡的に無く、アッサリともぐらにトドメを射す事が出来た。次いで狼。狼はリーチ的な事を考えてバットで頭を潰す。これも気付かれずに成功し、残るはスライムだけとなった。


 ここまで順調だったから、このまま倒せると思った俺は、余裕をこいてゆっくりとスライムの方を向いた。するといつの間にか、目の前には何か水の塊が俺の顔面目掛けて飛んできた。


 「うわ!」


 慌てて避ける。避ける事には成功した。成功したが、問題が1つ出来た。水の塊が付いた地面が、シュワシュワと音を立てて溶けているのである。


 スライムに向き直る。スライムは、体を大きくし、またも水の塊を飛ばしてきた。流石にヤバイと思い、距離を取る。するとスライムはある一定の距離を保ちながら俺を追い掛けて来たのである。


 「ちっ」


 舌打ちせずにはいられない。俺は未だ中距離から遠距離の攻撃手段を持たない。だからこそ第4階層では地獄を見たのだ。それなのに最弱と思われていたスライムが触れると溶ける何かを吐き出して攻撃してくるなど、堪ったもんじゃない。


 俺はスライムが保とうとする距離の外へと必死に逃げ、どうやってスライムを倒すか考える事となった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ