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浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第1部~自室のダンジョン~
28/68

訓練


 今回短いです。




 特訓である。

 特訓をせねばなるまい。


 唐突だがそう思った。理由は第4階層。これまでは一方的にやられるなんて事は無かった。だが、第4階層はただ堪え忍んだだけである。それじゃあ今後、生き残ることは難しいと思った。特に次は恐らくもっと厳しくなるだろう。そう考えたとき、ギリギリ見えるスピードで迫り来る物や敵を避けるのが大変難しい現状では、何処かで取り返しの付かない事になりそうだと思った。


 ゆえの特訓である。


 方法はいたってシンプル。ひたすら第4階層に潜る。これだ。危なくなったら即退避で、まずは1回でも良いから避けられるようになるのを目標に頑張る。



 ☆   ☆   ☆   ☆   ☆



 無理。しんどい。3日前の俺を殴りたい。


 特訓すると決めて3日が経った。その間ずっとジャージを鎧状態にして回避練習してたんだけど、まぁ当たる当たる。最終的に嫌になって回避練習なのに迫り来る野菜達を迎撃しようとまでしたけど、体が追い付かず顔面に当たることもしばしば。

 正に惨敗である。


 でも10回に1回は避けられるようになったから、成長は感じる。でも100回やって100回避けるとか、その領域の事を考えると、気の遠くなる話だ。



 ……………………よし、避けれるようにはなってる。このまま頑張るか。



 ☆   ☆   ☆   ☆   ☆



 回避練習をし始めて約2週間。それだけの時間を掛けて、なんとか2回に1回は避けれるようになった。本当に気が遠くなるような訓練だった……。何度顔面に直撃したことか……。


 でもその甲斐あって2回に1回避けれるようになったのだから、良しとしよう。


 ただ、1つだけ問題が有った。現在は7月4日。もう1度言うが、現在は7月4日。つまり夏である。太陽がアスファルトを焼きその熱気でまた暑くなる。そんな時期にも関わらず、今の俺の格好は長袖長ズボンのジャージ姿である。

 勿論普通の半袖半ズボンのジャージも有る。しかし、ダンジョンに潜る上では、鎧に出来ることを考えると、どうしても防御面の事を考えて長袖長ズボンにしなければならない。だけどそれを優先するとやはり暑い。

 幸いダンジョン内はある程度温度は一定なのか少し涼しいぐらいには長袖長ズボンでも過ごしやすいのだが、それでも暑い物は暑い。

 だからスライム水を凍らせたのを休憩時に腋や首に当てたりして体に篭った熱を冷ます。これがまた天国のように気持ちいいのだが、それも最初の内で、氷が溶けると生暖かい水へと変わって地獄である。この季節に潜るのはやめようかというくらいには地獄である。


 しかし潜らなければ安全を確保できない事も確かである。


 だから俺は潜るしかなかった……。暑い……。




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― 新着の感想 ―
[気になる点] 夏は、ダンジョンの中も夏で熱いのですか?
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