表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第1部~自室のダンジョン~
26/68

苦戦


 さて、どうしよう。

 まぁ、俺がこういうときに考えてどうにかなった試しはないため、わかるであろう人に聞くのが1番か。


 そう結論付ける。結論付けて、"わかる人"の所に話を持っていった。


 「瑠璃、ちょっと良いか?」


 夜、夕飯を終えて寝るまでの各々の時間。この時間なら瑠璃はゲームをしていた筈だ。


 「何、お兄ちゃん?」


 案の定、テレビゲームのコントローラーを片手に瑠璃が部屋から出てきた。


 確かに俺は別にテレビは要らないけど、何故か瑠璃の部屋には有るんだよな、リビング用の大きいテレビが。


 「ちょっとダンジョンで困った事が有ってさ。お前の知恵を貸してもらおうと思って」


 「何か有ったの?」


 俺は第4階層の事を瑠璃に話した。


 「それはまた、なんというか、鬼畜だね。ゲームならクソゲーだしドMさんしか喜ばないと思うよ」


 「というと?」


 「たぶん第4階層ってモンスターハウスなんだと思う」


 「モンスターハウス?」

 

 「あーえっと、モンスターがほぼ際限無く出てくる部屋のこと、かな。たぶんそれだと思う」


 うげ……。もし本当にそうなら大変なんてものじゃないぞ……。しかもそのモンスターが何処に居るかもわからんし。


 「そんな嫌そうな表情(カオ)しないでお兄ちゃん。気持ちはわかるけど。


 モンスターハウスにはいくつかパターンが有って、1つ目がある一定数の敵を倒したらクリアのモンスターハウス。ただこれはゲーム脳な話だから、現実がどうかはわからない。

 2つ目と3つ目が一定以上のダメージを敵もしくは自分が喰らうこと。これが1番ゲーム的発想だね。SさんやMさんは嬉しいパターンかな。私はごめんだけど。

 4つ目が何処かにあるスポーンポイントを見つけてそれを壊すこと。これが1番現実的かな。

 この4つに共通するのは必ず人が生き残る事でクリア出来る。だから一定時間生き残ればクリアになる可能性も有る。


 っと、ざっとだけどこんな感じかな。どうお兄ちゃん?参考になった?」


 「あぁ、取り敢えず痛い思いをしなきゃならないって事はわかった」


 「今の説明でその感想って……、そんなに酷いの?」


 「まず何処から狙われてるかわからないからな。ヘタしたらあの部屋全体が敵なのかもな」


 「わーぉ、いくら強くなっても、私じゃ絶対無理な階層だね」


 「いずれお前にも潜って欲しいけどな」


 「私はSさんでもMさんでもないから嫌でーす!というわけでお兄ちゃんは、可愛い妹の為に頑張ってくださーい!」


 「はいはい。ありがとう、色々試してみるよ」


 俺は瑠璃に礼を言って、自室に戻った。


 自室に戻り、ジャージに着替えて、リュックサックを背負って金属バット片手にダンジョンに潜る。勿論行き先は第4階層。さっき瑠璃に教えてもらった方法を1つずつ試す為だ。

 まずは1番楽そうな一定時間生き残るのから試してみよう。


 俺は第4階層へと降り立った。


 そして部屋の中央辺りまで行ったところで、早速背中に衝撃が来た。後ろを振り返るとそこにはキャベツが有った。

 今度は左から衝撃が来る。見ると今度はレタスだった。


 そこからは初めてこの階層に来たときの焼き直し。とことん甚振られた。しかし今回は『生き残ること』を意識しているため、頭に来た物は避けるように頑張ってる。


 そのまま体感10分。俺の方に限界が来て、今回も逃げ出す事となった。


 第4階層、物凄く手強い。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ