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浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第1部~自室のダンジョン~
24/68

休息


 6月18日。今日は1日ダンジョンには潜らず、久し振りにのんびりすることにした。


 昨日のボス狼との戦いを少し引き摺ってるとも言える。センチメンタルになったとも言える。



 まず俺は、ダンジョンが出来る前からの日課であるランニングを開始した。距離は走りたいだけ走るのスタイルだ。


 走っていると色々な物が目に入る。今目に入るのは復興作業をしている風景だ。大地震で崩れた建物の工事や、ガス管や水道管の工事なんかが目に入る。今は朝の5時半だから、深夜ぶっ通しで工事してたのか。

 ありがとうございます。お疲れ様です。お勤め頑張ってください。


 工事をしてくださってる方々に心の中でお礼を言って、そのまま都心部まで走っていけば、目の前にはあの試験をやった大きなダンジョンが目に入る。


 あそこもいずれは挑戦してみたいものだ。


 更に走ること30分。満足した俺は休憩がてら歩いて家路についた。

 腕時計を見ると時刻は朝7時と早い。そんな時間だからかまだ人通りが少ない道を歩く。商店街なんかは鮮魚の店は早く、その他の店はようやく準備を開始したといった感じだった。


 そんな街並みを見送り、俺は朝食に間に合うよう走った。既に7時のため間に合う筈はないが、まぁ今ならもう大丈夫だろう。


 家に帰ると、俺の朝食が用意されている。

 ダンジョンが出来る前はこんなことなかったな……。



 ダンジョンが出来る前と言えば、俺が大学受験の為に荒れてた時期だ。

 受験っていうのは中学の時もそうだがピリピリするものだ。それが落ちて、俺が絶望と失意のどん底に居たとき、エリート思考とはいえ心配してくれた母さんに強く当たったっけな……。

 その癖自分のやりたいことやって参考書とかジム代とかで金使ってまた落ちたんだから、母さんにあんな態度を取られても仕方が無かった。

 まぁ、今ではダンジョンを通じて一応仲直りは出来たし、俺も大学受験をダンジョンが出来た事で諦めがついたし、案外今の方が気楽に過ごせてるよな……。


 朝食に用意された味噌汁を飲む。

 味噌汁が汗を掻いて疲れた体に染み渡る。美味しい。前まではここまで美味しいと感じなかっただろう。素材である水がダンジョン産な事も関係してるかな?

 最近の家の水関連は全部ダンジョン産の水だ。あの水は本当に美味しい。


 そのまま午前中は筋トレをして過ごした。案外、久し振りにやる筋トレというのは、普段動いてたとしてもくるものが有る。昼食の時や風呂の時に揉み解さなければ。


 午後からは軽く第1階層と第2階層で水と肉の追加回収を(おこな)った。母さん曰く、かなり食費や水道代がこれで賄えてるらしく、気が向いたときで良いからと取りに行くことをお願いされていた。

 もう第3階層のボス戦以外は慣れたものだ。【硬化】を使わなくても、普段着でも簡単に戦える。


 俺は水と肉を回収し、ダンジョンから出る。

 時間はあまり経ってない。


 ……たまには良いか。

 昼寝をすることにした。




 …………寝過ぎた。気付けば外は暗く、時計を見れば夜の7時を指している。


 俺、そんなに体に疲れ溜めてたのか?


 下に下りる。下りるとちょうどご飯のタイミングだったらしく、すぐに席に着いた。


 「今日は1日、久し振りにゆっくりしたよ」


 夕飯時に今日あったことを話すのはこの家でのちょっとしたルールだ。


 その後も楽しく話して、風呂に入って寝た。


 また明日から頑張ろう。




 コメントでダンジョン出来る前の二浪した頃の話の指摘が有ったので、休息の話を書くがてら少し触れさせていただきました。



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