肉のあれこれ
今回はかなり短いです。
「母さん!第2階層クリアした!だから今日は、この肉で美味しいの作って!」
帰って早々、母さんに肉を渡して第2階層をクリアした事を報告する。
「あら、第2階層っていうのは肉なのね」
母さんに言われてハッとする。そういえば今までの肉は渡してなかった。
うぇ……絶対腐ってるよ……。
渡してなかった肉はあとでダンジョンに捨てておこう。
「そうみたい。倒し方変えたらそれが出て来た。だからそれで晩御飯よろしく。俺は風呂入って来る」
「いってらっしゃい」
そのままシャワーを済ませて、時間は経ち、晩御飯。
「なんか今日は、やけに食事が豪華だな」
「だね。お母さん、何かあった?」
「孝則がダンジョンの第2階層?を攻略したみたいでね。そのお祝いをしろって、肉を渡してきたのよ」
「何?!孝則!2階層は肉なのか!?」
「お兄ちゃん、それ本当!?」
肉と聞いて肉好き2人が反応した。
俺は満面の笑みでサムズアップして返す。
すると父さん達は「俺も早く2階層に……」「早く2階層に行って肉取る」なんて言って、何やらオーラを放ってるように見えるほどの迫力を出してる。
ホント肉になると人格変わるな、この2人。
「はいはい。新しい肉より今有る肉!
じゃあ食べるわよ?いただきます」
「「「いただきます」」」
早速肉を口に一口入れる。
その瞬間舌を通して全身に電流が走った。電流は体を一周して脳へと戻って来ると、今度は口の中に大量の涎を生成する。
なんだこれ。美味すぎだろ…。
周りを見る。
父さんと瑠璃は無我夢中で食べていて、どうやら俺が見ていることに気が付いた様子は無い。母さんは母さんでうっとりしながら味を噛み締めてる。
この肉は本当に美味い。これまで食べたどの肉よりもだ。
その日から俺ん家でしばらく肉ブームが続いた。
以上、忘れ去られた肉達の会でした。




