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浪人生、ダンジョンと歩む  作者: 荒木空
第1部~自室のダンジョン~
19/68

2階層クリア


 6月16日。俺はボス部屋の前に居た。

 2階層最初の部屋で周回をすると決めてから次の部屋に行くまでかなりの時間を要した。12日一杯までほとんどの時間をダンジョンに費やしたと言えばどれだけ頑張ったかが伝わるだろう。


 13日からはサクサクと進み、ボス部屋までの部屋を何度も周回した。ボス部屋は、部屋の前の造りが物々しかったからすぐにわかった。それまでの部屋は最初の部屋を含めて4つ有り、もぐらの数はそれぞれ、2匹、3匹、4匹、5匹という数だった。

 この3日でもぐらの相手はほとんど苦にならないようになった。勿論命を奪うのも、奪った時のあの感触も、だ。

 そこまでしっかりと準備して、俺は今ボス部屋の前に居る。


 ボス部屋を覗くと、中は案の定6体居て、内1匹の爪がやたらと大きい。ソイツがボスで間違いないだろう。

 つまりだ。まずはその他のもぐらを叩けば良いという訳だ。


 俺はナイフを構えて駆け出した。

 まずは1匹、確実に仕留める!そう意気込み狙いを付けたもぐらの首にナイフを突き刺す。

 そして俺に気付いて潜り始めたもぐら達の内の1匹の尻尾を掴み、ソイツの首にもナイフを突き刺す。これで2匹殺した!残り4匹!


 最初のこの奇襲が終われば、あとはナイフの出番は無い。あとはもぐら叩きだ。


 ナイフを金属バットに戻して、足元をトントンと叩く。

 そしてバックステップして、出て来た所をバットで上から叩き潰す!

 もぐらは鼻っ面から背骨まで折れたのか、綺麗に体が変形していとも簡単に死んだ。残り3匹!


 バットで後ろの地面を叩き、サイドステップ。横にずれて、俺の居た場所から出てくるもぐらをホームラン。続いてバットで叩いた所から来る奴を蹴りでぶっ飛ばす。

 蹴りでぶっ飛ばした方は、足に骨の折れるような嫌な感触が伝わってきたから、恐らく殺せただろう。残り2匹!


 ホームランした方のもぐらを確認する。まだ潜っていなく、プルプルと震えていた。俺はソイツへ走って近付き、ソイツの頭目掛けてバットを振り下ろした。もぐらの頭は弾け飛び、とてもグロテスクな事になった。残り1匹!


 直ぐ様部屋の中央に戻って、その場で何度も地面を強く叩く。

 俺は此処だ。さぁ、いつでも来い。そういうつもりで叩く。

 地面が揺れる。ボスもぐらがもうすぐ出て来るのだろう。俺はバットに【硬化】を掛けて、ボスもぐらを待つ。

 地面が物凄く揺れる。もう直にボスもぐらが出て来るだろう。


 ………………。


 「今!」


 俺はバックステップして、バットを構える。そして自分が居た所に、大きく振り下ろす。


 「くぅたぁばぁれええええ!!」


 振り下ろされたバットは、見事出て来たボスもぐらの鼻っ面を芯で捉え、ボスもぐらの体をひしゃげさせる。

 しかし、やはりボスなのか、これまでのもぐらと違い、プルプルと震えてはいるが、まだ戦おうと地面に潜ろうとしている。

 それを俺は、仰向けにしてボスもぐらの首を足で踏んで抑えて、その腹に何度も何度もバットを突き刺すように打ち付けた。


 気が付くとボスもぐらは居なくなっており、そこには黒く濁った石と、俺の肘から先ぐらいの大きさの大きな爪が有った。


 先へ進む道は無い。つまりこれでボス戦は終わりという事になる。


 つまりだ、


 「ッシャァァァ!!」


 2階層突破だ。


 俺は戦利品をリュックサックに仕舞い、1階層の時のように入ってきた方とは反対側の壁に触れる。すると視界はホワイトアウトし、気付けば2階層の待機室と似た場所に居た。

 エレベーターを確認する。そこには上2つが白く光っており、真ん中の左が赤く光っていた。白く光っているのが増えてる事から、ここが第3階層の入口だということになる。


 「ッシャ、第2階層攻略ぅ!!今日はもぐら肉で肉パーティーじゃぁあ!!」


 俺は2階層に戻り、その後何度ももぐらをナイフで狩って、母さんに調理を頼む肉を調達するのであった。



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