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薬屋・リコリス  作者: 瓶覗
10章・国との繋がり
102/190

0,戴冠式

 第4大陸、外海に面した国。

 先代勇者の1人、精霊女王の生まれた国。

 その国で、新たな王が誕生した。


 先王が死去し、葬儀が執り行われた。その十日後である今日、先王の一人息子である王子が戴冠式に臨んでいた。

 新たな王となった王子は言う。

 先王死去の重く暗い雰囲気は今日までだと。いつまでも暗いままでは国の発展はなく、それを先王は望まないと。


 新王は言う。

 先王は確かに王だったと。だが、傲慢な人でもあったと。

 それでも、確かに王だったのだ、国の発展を望まないわけはない。だから、暗いままではいられない、と。


 それに、と新王は続ける。

 いつまでも葬儀の色のままでは、自分が受け入れられていないようだ、と。

 自分を王と認めてくれたなら、戴冠の祝いに染めてくれないか、と。

 自分を認められないのなら、葬儀の色のままでいい、と。


 国民は新王を受け入れ、街は葬儀から祝いに色を変えた。

 新王は有能だった。

 先王が多少なり残した負の遺産を、全て表に出し、改善すると宣言した。


 そのために、初めは忙しくなると。そう臣下に告げた。

 臣下は王の手足となり、その改変の手助けをした。

 国民も新王の動きを受け入れ、推奨した。


 新王は早くも国民から愛されていた。

 その勢いを使って多少の無理を通したが、それが受け入れられる程度には愛されていた。

 そこで、新王はもう一つ、無理を通すことにした。


 それは、この国のためになされることであり、だが、それにしては賭けじみた事だった。

 しかし、今、この国に必要なことだ。今、この国に足りていないものだ。

 そう言い切った王を止める者は居なかった。


 王の言により、臣下の数人が別の国に赴いた。

 第4大陸にある、別の2国に。

 そこで会えるはずの者を探しに。

10章開始です。

それとはそんなに関係ないのですが、誤字報告ありがとうございます!

自分では意外と気付かないものですね……

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