冒険者達、帰郷する 三
広い農地のさらに外側、開拓の済んでいない森の中に、魔物達は潜んでいた。
何故村を襲おうとしたのか。
それはレンにはわからない。
しかし襲おうと言うのなら、迎え撃つしかないのだ。
眼下の森には、ゴブリンが二十確認出来ている。
(風、爆発、対象、大型化、範囲化。)
「多重風爆!」
その魔法は、まず対象を指定する。
そして対象となったものから範囲化の要素の力によって周囲一定範囲に存在するものをも対象として捕捉し、大型化された爆発が起きるのだが、恐ろしいのは今回のように寄り集まった者共に使った場合だ。
レンは二十全てを対象とする事が出来る。
そして範囲化によって、それぞれの周囲をも対象とする事が出来る。
二十のゴブリンそれぞれの周囲にいる十九のゴブリンが対象とされるのだ。
つまり彼らは、一体当たり二十の爆発の影響を受ける。
ゴブリン達は轟く爆音、震動と共に、まさに木端微塵となってしまった。
最早痛みも何も、認識出来なかっただろう。
「何これ、怖い・・・。」
恐らく使った本人が、一番恐怖を感じていた。
「この方向、レンか。
また何かやらかしてるな?」
西に向かったモロウは、堂々と正面から森へ分け入って行く。
レンが空間図画によって教えてくれた位置に、真っ直ぐ悠々と歩いて近付いた。
途端物音がして、豚の顔が武器を振るった。
魔力の槍で巧みに捌き、反撃のひと突きで首を貫き絶命させる。
そこからは乱戦だった。
次々襲い来るオークの攻撃を捌いては叩き伏せ、いなしては突く。
先手を取って連続で仕留め、振り下ろされる斧を弾いて斬り裂いた。
「やっぱりオークじゃ、こんなもんだよな。」
モロウはユニアのような、体捌きで回避する事は得意でなかった。
代わりに弾き、捌き、いなす事で身を守る術に長けていた。
オーク達の攻撃は一切通じず、そうしてたちまち全滅となった。
冒険者稼業は引退したと言っても、日々の鍛練まで欠かせているわけではない。
モロウは今も、当たり前に戦士なのだった。
モロウが駆け付ける頃には、ユニアの戦いもその趨勢を決していた。
レンは、手を出す必要を感じなかったために拠点の端から眺めており、モロウもその隣に立って同じように眺めるに留まった。
「四十に囲まれても、まああいつなら圧倒するか。
しかし綺麗に動くな・・・。」
「はい、見惚れてしまいます・・・。」
モロウは呆れるように言ったのだが、レンは惚けるように頬を朱にして目を潤ませていた。
舞い踊るように両手を振るい、その度に一体、また一体と斬り裂いていく剣技はあまりにも洗練されており、敵には戦慄と畏怖を与えた。
剣の切っ先、槍の穂先一筋すら触れられず、やがて魔物は駆逐された。
戻って来たユニアに、レンが治療を使う。
「それは、治療か?
かすりもしてなかっただろう?」
「テヘラは、人を辞めずに人を超えた代償だって言ってたわ。
自分の動きで、自分が傷むのよね。
だから私・・・、レンじゃないと駄目な身体になっちゃったの。」
「やらしい言い方するな、お前。
レンが固まっちまったじゃねえか。」
赤面して、動きがぎこちなくなっていた。
そんなレンを見て、二人は笑う。
モロウはレンの背中を軽く叩き、ユニアはそんなレンを抱き締めた。
結局討ち漏らしも無く、村の脅威は呆気ない程簡単に取り払われた。
時間にして四半刻とかからない戦いであった。
戻った三人はティカとアリサに出迎えられ、呆然と見守る視線の中を歩き、両親の下へと帰った。
「ただいま。
終わったわよ。」
ユニアの服には、一切の汚れも無い。
攻撃も、返り血すらも全て避け切っている証だった。
「久しぶりの実戦だったが、やっぱりたまにはやらんと駄目だな。
少し鈍ってるぜ。」
そうは言うが、モロウも返り血一つ浴びていない。
槍の長さをしっかりと活かして戦った結果だった。
「模擬戦、付き合おうか?」
「止めろ、手も足も出ねえよ。」
「モロウさんにだけ強化魔法使っておくとかはどうですか?」
「面白そうね。」
「俺の心に大打撃が来るんだが・・・。」
実際二人の間にはそれ程の実力差がある、とモロウは踏んでいる。
自分が弱いわけでも、弱くなったわけでもない。
人を超えてしまったユニアが、異常なのだった。
その夜は、村を挙げての宴となった。
死に瀕していた村は救われ、脅威は消えた。
そして里帰りした二人とその連れは歓迎された。
領主が変わって生活は楽になり、魔物も一掃されて安全が確保された。
一緒に戦った事で移住者との付き合いも改善され、村には明るい未来ばかりが広がっていた。
モロウとユニアが宴の席で、冒険の話を面白可笑しく話して聞かせていた。
いつもの通り多少の脚色はされていたが、楽しい話の中に少し怖い話も混ぜており、笑い声も叫び声も絶えない。
そんな人々をそばで見ながら、レンも楽しく耳を傾けた。
そんなレンはユニアの奥さんとして紹介されてしまい、それが誤解を振り撒いた。
虫が付かないようにだと言われてしまえば拒絶も出来ず、ただ苦笑いばかり浮かべている。
だが、それでもとユニアに迫る猛者もいた。
十三で出ていった女の子が、絶世の美女となって帰って来たのだ。
かつて友人だった者達の心情も、理解出来ないものではない。
そんな若者達には、ユニアはこう言った。
「私でもレンでも、どっちかと戦って勝てれば付き合ってあげなくもないわよ。
ただ、私は魔物が四十いても片手間だし、さっきの爆音はレンの魔法によるものだから、それなりの覚悟はしておいてね。」
その事実を目の当たりにして挑めるような剛の者は、さすがにいなかった。
親達は不甲斐ないと笑うが、挑んで手痛くあしらわれるのは本人達なのだから腰が引けて当然でもある。
しかしそこでミルドが立ち上がった。
「仕方ない。
俺がちょいとユニアちゃんに揉まれてくるぜ。」
「揉まれる方かよ!」
笑われながら、ミルドはユニアに挑んだ。
もちろん、こてんぱんだった。
それからは空気が変わって、恥をかき捨てる如くに次々挑んで行った。
もちろん、男達の全敗である。
ちなみに得物はレンが作った魔力の棒きれだ。
振る度に、打ち合わせる度に音が鳴る付加効果の付いた玩具に近いもので、子供達の評判も上々だった。
「何気に手が込んでるわね、これ。」
「どうせ遊ぶなら、全力で!」
そうして夜は更けていった。
居室でゆっくりと酒を飲みつつ、宴では話せなかった楽しくない話を、モロウとユニアは聞かせていた。
レンとの出会いを話すには、モロウが一度死んだ事も隠せなかったし、その出会い自体も死に瀕した話だ。
「あの時の義姉さんは、とても見ていられなかったわ。
でも、兄さんの事をここまで好いてくれたんだって、すごく嬉しかった。
だからかな、無理してでも迷宮の深いところまで潜ろうって思えた。
その帰りにレンと会えたのは、本当に奇跡としか言えない。
出会ったのがレンじゃなかったら、私も兄さんも生きてない。
あの出会いの事は、私は一生忘れられない。
どうして戻って来た、なんて、怒られるとは思わなかったもの。
その時に、この人のために生きようって決めたのよ。」
腿の上にレンを座らせ、頬擦りして抱き締める。
レンがいなければ二人は死んでいて、アリサも生まれず、そしてこの再会も無かった。
大袈裟ではあったが、ユニアにとっては何もかもがレンのおかげなのだ。
報い切れない恩人であり、深く愛する恋人だった。
「俺は死んでいたからさ、その時のティカを知らない。
だが目覚めた時に見た顔は、やっぱり忘れられん。
疲れ切っていて、ろくに食べてもいなかったんだろう。
二度とあんな顔をさせたくない。」
椅子を間近に寄せ、肩に腕を回して抱き寄せた。
少し年上の仲間が愛しく想う相手へと変わったのは、迷宮の町を訪れてからだった。
魔術師を守るのは戦士の役割だと思っていた。
無茶をやる事が増えたが、ルタシスの治療を受けている時に、怒りながらもそばで見ていてくれるのが嬉しかった。
傷を治すのは、いつの頃からかティカに変わっていた。
そして自分が無茶をするのは、いつだってティカを守るためだったと気付いた。
気付いてしまえば、想いが募るのは早かった。
堪えきれずに言葉にすれば、それは笑顔で受け入れられた。
「私はとっくに、好きになってたんだよ。」
結局二人共が、迷宮の町で幸せを見つけた。
怒りと憎しみと嫌悪によって村を飛び出した少年と少女は、遠くの町でその心を救われていた。
両親としては少し切ない気持ちもあったが、二人が幸せであるならば、やはりそれが一番なのだ、と思う。
今の彼らの姿を見て、それを心から実感した。
「俺達はちゃんと、姉貴に言われた通り、日に向かって生きて来たよ。
誰に恥じる事も無く、胸を張って生きて来た。
だから俺もユニアも、今、心底幸せだ。」
息子は、朗らかに笑って言った。
その日の晩、レンは夢を見ていた。
自分と同じ黒い髪に黒い瞳の女性が、優しく微笑んでいる。
他にも三人の女性が姿を現した。
先の一人と同じく、黒い髪に黒い瞳。
面影が似ており、親子だろうと察する事が出来る。
そしてさらに一人。
長い銀髪に青い瞳の女性が、レンの隣に立っていた。
何処か憂いのある、けれど穏やかな笑みで、彼女はレンを抱き締めた。
元気に笑う、幼い自分の声が聞こえた。
目が覚めた時、それが母と三人の姉と、隣に越して来て仲良くしてくれた女性だったと思い出す。
瞳から、はらはらと涙が流れ出す。
やっと、思い出せた。
村で二日を過ごし、レン達は迷宮の町へと帰った。
ルタシス達は先に帰っていたようで、顔を出すとテヘラもそこにいた。
ちょうど良いので、そこでしばらくたむろする。
ルタシス達は特に何も問題無く無事に再会を果たし、三日滞在して帰って来ていた。
両親も親類も変わり無く、皆息災であったと話した。
「こっちは魔物に襲われてて、わりと危ないところだったぜ。
良い時に帰れたよ。」
「虫の報せ、と言うものだったのかもしれんな。
何にせよ、無事に済んで良かった。」
今後は半年から一年程度で顔を見せようと言うところで意見の一致を見る。
小一時間程話をして、レン達は神殿を後にした。
家に戻ったところで、レンは口を開く。
「私、故郷を探そうと思います。」
手がかりと言って良いかわからないが、情報は得ていた。
ならばそこから辿ってみるべきだと思うのだ。
「私ももちろん付き合うわよ。
旅の最初の目的、目指す時が来たのね。」
「私は、本当なら行きたいのだが。
ナナ達を放っておくのも可哀想だ。
あちらにいよう。」
「俺は仕事があるからな・・・。
次の機会には、挨拶に行こう。」
「私も術紙作らないと。
サールさん、待ってると思うから。」
そんな事情で、レンとユニアは二人旅となった。
村の上空で、二人は方針を話し合っていた。
「村で広範囲の詳しい地理を聞けますかね?」
「難しいと思う。
精々が村の一つ二つ隣までじゃないかしら。
ただ、他の町や村で聞いたとしても、安易には教えてもらえないわ。
私達が野盗とかその類いではないなんて、相手にはわからないもの。」
つまり、自分達の足で探すのが、魔力感知の使えるレンにとっては一番早く、余計な手間のかからない手段と言えた。
「それならいつもの通り、のんびり歩いて探しましょうか。」
皇都から歩いて来た街道へと戻る。
二人は、魔力感知によって人の集まっている場所を確認しつつ歩いて向かう事にした。
一ヶ所ずつ旅して回るのは時間がかかり、骨の折れるものであったが、迷宮の町へ戻ったりテヘラのいる修練場に顔を出したりなど、転移によって他の場所を訪れる事が容易であったために、さしたる苦痛も感じなかった。
そうして時は二ヶ月を過ぎ、暖かな季節を迎えようとしていた。
その場所を見つけたのは、およそ偶然と呼ばれる類いに属する巡り合わせだった。
魔力感知の反応が二つしか無かったのだ。
人里離れたところに二人だけで人が住んでいる。
その異常さが気にかかったのだ。
付近に道らしきものはあったが整備されておらず、草が生い茂って消えかかっている。
空から眺めて、森の中にその姿を確認出来た。
村があった。
降り立ってみると、奥にある一軒以外から人の気配は感じられなかった。
しかしそこで、レンの足は止まってしまった。
頭の中に幾つもの光景が巡り回る。
かつて歩いた道、駆けて飛び込んだ知り合いの家、足をかけて転び泣いた道端、そして見えた母の背中。
「思い出しました・・・。
ここが、私の故郷です。」
点々と並ぶ家屋に見覚えがある。
姉と一緒に駆けずり回った記憶が蘇った。
母と共に歩いた思い出も。
そして、隣人。
足は自然と、奥へと向いた。
何故村が、こんなにも寂れているのか。
胸に手を当て、不安を押し留める。
母は、姉達は、隣人は無事なのか。
果たしてそこに、家はあった。
魔力感知に反応した二人は、そこに今もいる。
戸の前に立ち、意を決して二度叩く。
反応が二つ、警戒するようにこちらへ向かって来た。
「どちら様?」
戸は開けず、二人の内の一人が声を発した。
今も変わりが無い、少し低めの隣人の声。
その声で、レンは彼女の名前を思い出した。
「ミサリアさん・・・!」
戸が勢いよく開け放たれた。
レンの目からは、大粒の涙が溢れて止まらなかった。
長い銀の髪に青の瞳。
懐かしい、けれどよく見知った顔がそこにあった。
堪え切れずに飛び込む。
そして彼女の後からそばへ来たのは、母。
「母さん、ただいま!」
母は信じられないものを見たように表情を強ばらせて、しかしすぐに力いっぱいの抱擁を交わす。
やっと会えた。
やっと、帰れた。
「姉さん・・・?」
ユニアは耳を疑った。
レンの呟いた名は、自分の姉のものだ。
そして開いた戸の向こうには、失った大切な家族の姿があった。
あまりの衝撃に、身体が固まっていた。
「もしかして・・・、ユニア?」
名を呼ばれた。
間違いではない。
けれど、夢ではないのか?
姉は流刑の地にいるはずなのだ。
ここにいるはずがない。
「ユニア!」
しかしその抱擁は、確かに現実のものだ。
暖かく、優しい。
もう感情を抑える事など出来なかった。
「姉さん・・・!」
ここに、再会は叶った。
離ればなれとなった親子と姉妹。
悪意によって切り離された家族達は、運命の歯車によって再び一つに繋がる事が出来たのだ。
心の何処かで期待し、しかし同時に諦めていた願いが、思わぬ形で成就した瞬間だった。
その村は、廃村となっていた。
土地は痩せ、便も悪く、生き難い場所だったのだ。
村人は毎年、村の外へ越して行き、最後には二人しか残らなかった。
母のユキはレンが帰った時に困ると案じ、隣人のミサリアはユキを一人残す事が出来なかった。
「私は、人から離れて暮らしていたかったから、都合が良かった。
魔物や野盗もたまに来たけど、魔法が使えるから追い返すのに苦労も無かったし。」
そう話すミサリアは、旧神クーベルの眷属となった事を明かした。
流刑地でひっそりと暮らしていたクーベルに気に入られて特殊魔術、眷属化によってその力を借りていた。
中級魔法を次々繰り出せば、魔物や野盗如き充分に蹴散らせた。
そうして二人は、この廃村でレンの帰りを待っていたのだ。
まさか妹のユニアを連れて来るとまでは、予想出来なかったが。
「二人はこのまま、ここで暮らすの?
良かったら、私達が拠点にしてる町に来ない?
家を買って、四人で暮らすのも悪くないと思うんだけど。」
「私は、ユキに任せる。
ユキが望むなら、何処にでもついて行くよ。」
「ランもリンもルンももう嫁いで行ったし、ここに残る理由も無くなりました。
レンとユニアさんの邪魔にならないなら、そちらに行こうと思います。」
ユニアの思考回路は、少しの間働きを止めた。
奇妙な言葉が聞こえたように思ったのだ。
「ら、ラン、リン、ルン・・・。」
「姉です。
上からラン姉、リン姉、ルン姉です。」
「そしてレン、なのね・・・。」
「夫がどうしてもそれで行くって聞かなくて・・・。
ちなみに夫の名前はロンです。
見た目はほぼレンと一緒で、だからレンは父親似なんですが。」
耳を疑うような事実が明らかになった。
それからは忙しい日々となった。
ユニアは先に迷宮の町へ帰り、家を探した。
レンは残り、荷物をまとめる手伝いをする。
ユニアはそれなりの大きさの家を買って手続きなどを済ませ、家財道具を揃えていく。
そこにレンとミサリアが転移で荷物を運び込んだ。
一通りの事が終わったところで、ようやくモロウとミサリアが再会出来た。
一方でレンとユキは三人の姉の下を訪ねて回り、こちらも再会を喜び合った。
三人はそれぞれに子を産んでおり、レンは感動して可愛がった。
ランの夫が無尽の噂を知っており、レンがそうであると判明するなど騒ぎもあったが、姉達の変わらない元気な姿はレンを安堵させていた。
レンの父、ロンは、既に故人となっていた。
墓は廃村にあるため、半年に一度程度の頻度でミサリアがユキと墓参りに出かける予定である。
死因は不明だった。
唐突に村へ帰って来て、三日後には帰らぬ人となってしまった。
北へ行くと言って出た旅の帰りだったので、北の地で何かがあったのであろう事はわかったが、確かめる手段はユキには無かった。
レンに続いてロンをも失い、その時のユキはあまりに悲壮だったとミサリアは話す。
ユキは、レンの過去を知りたがった。
何故いなくなってしまったのか。
親であれば当然の願いだ。
しかし、衝撃が強過ぎないかとレンは心配した。
「簡単に話しますけど、騙されて売られて買われて、運良く逃げ出せて冒険者になった、と言った感じです、母さん。」
「随分ざっくりね、レン・・・。」
言葉とは裏腹にユニアから気遣わしげに見つめられたが、聞くにしても話すにしても胸が悪くなるばかりの過去だから、詳しく話さない方が良いと考えた。
自分はもう乗り越えた。
過ぎた事に気を回されるよりは、心安らかに過ごして欲しいと思うのだ。
旅の目的は果たされた。
二人の旅は、ここで一旦の区切りとなる。
ようやく落ち着いて二人きりの時間を過ごせるようになった。
本当に二人だけになりたい時には妖精の部屋を使う。
そうしてやがて、ユニアは子を身籠った。
名は、レニと決めた。
ティカやエンリアの助言や協力もあり、支度も万全。
生まれて来る日を待つばかりであった。
幸せな毎日が続き、戦いに暮れた日々は次第に遠のいていく。
しかし・・・。




