魔術師、用心棒となる 三
侯爵の葬儀は、王自ら大きく執り行った。
近年は意見を違える事の多い二人だったが、かつては侯爵も王をよく支え、国の礎として尽力していた。
参列する者は多く、静かに死者を弔った。
「後継は君の兄に任せようと思う。」
「兄ならば妥当かと。
成人してより父につき従っておりましたので。
しかし、烙印はあるかもしれません。
私も父によって、押される事となりましたから。」
侯爵はどういった繋がりでか判明していないが、皇国と繋がりがあった。
そして皇国の者により烙印を押され、娘もその夫であるティエラニスタまでもが押された。
最早皇国は、草原の国にとって敵国と言える存在となってしまった。
「マーナ様の協力で、烙印の十三人がわかりました。
これをどうぞ。」
執務室をマーナと一緒に訪れたレンが、羊皮紙をマヌラテスカに渡した。
そこには王に従う者、従わぬ者関わり無く、様々な名が記されていた。
「二人共、ありがとう。
しかしこれは・・・、節操が無いな。」
「せめて従って下さる方々だけでも解放しませんか?」
哀れに思ったのだろう。
しかしテヘラは首を振る。
「止めた方が良い。
烙印があると言う事は、何らかの接触を持たれる可能性がある。
その時に烙印が無かったら?
また押されるか、最悪殺されてしまうだろう。
彼らを解放するのは、安全が確保出来てからだ。」
悲しそうなレンを見るのはテヘラも好きではない。
だが今は、堪える時なのだ。
「この十三人は気をつける事として、烙印を押す魔導具自体は何処にあるのだろうな。
それがわからなくては、対策も難しい。」
「それは恐らく、ですが。
皇国だと思います。
私達の時、皇国からわざわざ客人が来ていましたから。」
それでは手が出せない。
引き込むか、と考えるが、テヘラは一つ思い付いた。
「近々来るかもしれんな。
烙印を確かめるために。
そして二人にもう一度押すか、或いは殺すために。」
オーリカの父のように、暗殺者が来る。
その言葉は王子夫妻を戦慄させるに充分だった。
可能性は高く思える。
こうして王と会う時間が増えている事は、既に伝わっているだろう。
それは烙印が影響力を無くした事に他ならない。
解除の難度から、本来であれば烙印は解除不可。
それが解除されたとあれば、皇国にとって脅威になる。
テヘラは必ず来ると、内心では確信している。
そして来るとしたら、王子夫妻のところが最も可能性が高い。
当然他に行く可能性が全く無いわけでは無いが、ここは確実に来る。
わかっているなら、迎え撃つのも容易だ。
しかし人手は欲しい。
「レン、夜はマーナとこっちに来ていてくれ。」
その時は、思いの外早くやって来た。
「ねえ、王様。
そろそろ寝た方が良いんじゃない?」
「もうそんな時間だったか。
このところ、毎日教えてもらっているな。」
マヌラテスカは済まなそうに言うが、顔は嬉しそうに笑っていた。
「私も暇してるだけだし、構わないわよ。
さあ、行きましょ。」
執務室を出て、私室へ向かう。
しかし次第に、ユニアの表情が引き締まってくる。
「離れないでね。」
「む、わかった。」
剣を引き抜き、扉を開ける。
ユニアは既に、部屋の隅に身を潜める影に気付いていた。
マヌラテスカは気付いておらず、寝台脇の燭台に火を点け始めた。
その王のそばには、部屋を守っていた近衛騎士が控える。
人影は、ユニアを警戒して動けずにいた。
ユニアの視線を辿ったマヌラテスカも、招いた覚えの無い客の姿を目に留めた。
「灯り、ありがと。」
「ああ、これくらい構わない。」
「余裕だな、あんたら。」
暗殺者は、ようやく動いた。
寝台を越えるように、人の出せない速度で迫る。
が、ユニアの剣により吹き飛ばされた。
壁に叩きつけられ、呻く。
「人間か、これ?」
「失礼な奴ね。」
ユニアはその間に回り込み、王と寝台を背にした。
二者は人間離れの速度で剣による打ち合いを展開する。
暗殺者は両手に持った小剣を蹴技も交えて目まぐるしく繰り出すが、ユニアは剣一本でその全てを捌いた。
しかもその表情は笑んでいる。
まるでまだまだ余裕があるとでも言うかのように。
「何だ、あんた!
烙印で力を手に入れたってのに、その俺より遥かに強いじゃねえか!」
「冒険者、舐めないでよね。」
王と近衛騎士は、呆然と見守る事しか出来ない。
呪術によって力を得た帝と戦ったユニアには、烙印の力は物足りなく感じる程度だった。
人はここまで強くなれるのか。
その場にいる全員が目の前にして見ていながら、それを信じられなかった。
「隙あり。」
そして、それはほんの瞬く間の事だった。
剣の腹で脳天を引っ叩き、男を倒す。
その一撃で、暗殺者は沈黙した。
マヌラテスカと近衛は絶句する。
暗殺者の動きや技量も熟練のものであったが、ユニアはそれをも容易く沈めた。
「近衛さん、ロープ持ってない?」
その反応は城の中を通り、堂々と正面からやって来た。
王子夫妻の部屋を守る近衛騎士を容易く退け、武装した烙印の十三人を引き連れた男が、テヘラとレンの前に姿を見せる。
「お邪魔しますよ。」
男は、三十手前頃の青年だった。
ほぼ黒の青い長髪を撫で付け、笑みを浮かべる。
黒に青い縁取りのローブに黒のマントを羽織る。
手には長い杖を持つが、その尖端は平たい面になっており、印を形作っている。
強い魔力を持つ魔導具。
「それが、烙印の焼きごてか。
では貴様が皇国の。」
「そこまでご存知とは。
ならば隠しても仕方ありません。
ネザーレ、です。
以後よろしく。」
ネザーレはテヘラとレンを順に見、微笑んだ。
「無尽の魔術師様ですね。
このようなところで出会えるとは、足を運んだ甲斐があったと言うものです。」
レンはしっかりと睨み付けた。
しかしその表情が益々気に入ったのか、ネザーレは上機嫌となる。
「遭遇した以上帰すつもりも無いが、ここへは何をしに来た?」
「確認と、後始末です。
呪印を解除する方法などあるはずは無いのですが、どうやらあったようですので。
それと、役に立たない手下の始末、ですかね。」
睨む二人を涼しい顔で見返している。
テヘラは斧槍を構えた。
「レン、まずは私が戦おう。
後の奴らを任せる。」
「はい!」
「おや、会話はもう終わりですか。
それなら仕方ありません。
お前達は下がってなさい、邪魔です。」
十三人は入口付近に集まって見守る事にしたようだが、レンによって次々眠らされた。
同時に、ネザーレとテヘラが魔法の応酬を始める。
自分の使えない中級魔法が飛び交う戦闘を見ていると、何ともやる瀬無い気持ちになるが、全員眠らせたところで加勢に入る。
飛来する下級魔法のあり得ない威力は、ネザーレの肝を冷やしたようだ。
対抗して撃ったはずの魔法を抜ける威力に慌てて身をかわしている。
「案外動けるようだな、ネザーレ。」
「宮廷魔術師というのも、意外に動かされるものでしてね。」
「では動かんで済むようにしてやろう!」
「結構ですよ!」
言葉と同時に魔法も応酬する。
魔槍、水牢、風槌と撃ち合い、障壁で防ぐ。
その間にもレンからは魔弾、風刃、水球などが恐ろしい威力を持って飛ぶ。
「ははは、これは些か分が悪いですね!」
障壁を纏ったまま窓を破り、外へと飛翔した。
テヘラは護衛に残る事を選んだ。
魔法の力では、既にレンが上回っている。
それは無尽蔵の魔力もあったが、瞬間の閃きにも起因していた。
テヘラには、レンのように新たな使い方を閃く事が出来なかった。
長く生きた中で、固定観念が染み付き過ぎていた。
だから、魔法戦は任せる外無い。
飛び立つレンの後ろ姿を、日々頼もしく育つ仲間を見送る。
その成長はテヘラにとって羨ましく思うところもあったが、それ以上に嬉しく思うものだった。
飛翔で飛ぶネザーレに浮遊で追い付き、魔弾を放つ。
数十飛来する魔弾を掻い潜る技術は相当なもので、レンは感動していた。
「何て数ですか!
無尽の名は、伊達ではありませんね!」
レンに魔槍が連続で襲いかかる。
それを真似して掻い潜る。
(出来た!)
内心で大喜びしてしまう。
次いで風刃をまたも数十撒く。
「くっ!」
魔弾と比べて少し横に広い刃は、回避も困難になる。
ネザーレは障壁を併用して凌いだが、そこへレンが追い付いた。
レンは小剣に魔力を付与し、速度を乗せて斬り付ける。
呪印の杖で受けつつ反撃に繰り出された突きは、大きく離れて避ける。
離れると同時に魔弾を撒くと、距離が近くて避けられないのか、障壁で防いでいた。
さらにそこへ左手の指から、強化した魔弾を撃つ。
轟音と共に飛来し、魔弾は障壁を砕いた。
「さすが、手強い!
しかし、この魔法は一体・・・?」
ネザーレは戸惑っていたが、レンは攻めあぐねていた。
数を増やしても障壁に阻まれ、強化しても単発では精々障壁を破って終わる。
(やっぱり単発じゃ駄目。
威力の高い魔法を連続で、どうやったら撃てる?
また付与で・・・、そうだ!)
レンは閃き、小剣に強化した魔法をかけた。
付与と風刃を合わせた魔法を。
二つの魔法を混ぜ合わせ、発動させたのだ。
刃に魔力が宿り、淡く光る。
上手くかかった事を確認し、小剣を振った。
刃から大きな風刃が飛ぶ。
振れば振るだけ、風刃は生み出される。
連続で放たれる風刃に戸惑い、ネザーレの判断が一瞬遅れた。
障壁を張るも強力な風刃に逃れる事が出来ず、砕けた。
そして杖を持つ右手が切断される。
浮遊で飛び、レンは杖を奪った。
「その魔法も、私は知らないぞ!」
傷口を治療で塞ぎながら、ネザーレは声を上げた。
「何処で覚えた!
他にもあるのか!
無尽よ、教えろ!」
振り上げるその左手には、水に関わる強い魔力が練られていた。
見た事の無いそれは、上級魔法。
「凍らせて、連れ帰る!」
氷棺が発動した。
展開される膨大な魔力に避けられないと感じ、極限まで高めた耐性強化で対抗する。
レンは、氷に閉ざされた。
「この魔法に対抗など出来るものか!
全てを凍てつかせて閉ざす、最高の魔法だ!」
対象地点の温度を急激に下げ、さらに氷を発生させ閉じ込める。
個人に対して最も効果の高い魔法だった。
「仮死の内に急ぎ帰らなければ。
彼女が死んでしまっては、新しい魔法が失われてしまう。」
しかし悪寒が走った。
予感がして、身をかわす。
一瞬前まで頭のあった場所を、何かが通過した。
そして余波だけで吹き飛ばされる。
氷棺は砕けた。
無尽は身体を震わせながらも、もう一度魔力を練り始めている。
ネザーレは危険を感じた。
命の、危険を。
「無尽よ!
貴様の事、忘れぬぞ!」
捨て台詞と共に、ネザーレは転移した。
それまでネザーレのいた空間を呆然と眺める。
実にあっさりと敗北を認め、退いて行った。
潔いと感じていたが、きっとまた悪い事をするのだろうと考えると悩ましい。
捕まえられればヤエから引き取った魔導具で封じる事が出来たのにと悔やむが、考えても仕方なく、諦めた。
練った魔力のやり場に困ったが、左手に握る杖が目に入る。
その尖端、焼きごて部分から件の嫌な魔力を感じられている。
この杖は、存在しない方が良い。
そう思って、放った。
この世のものとは思えぬ、悲鳴のような爆音と共に、杖は砕けた。
「見ていたぞ。
凄まじい戦い振りだった。」
テヘラはレンを抱き締め、その髪を撫でた。
「疲れました。」
笑って言う。
「無事みたいね。
お疲れ様。」
ユニアとマヌラテスカがやって来ていた。
音を聞き、報告を受けたのだろう。
ユニアはレンをテヘラの上から抱き締める。
「三人は本当に仲が良いのだな。」
「初めて空中戦しました!」
「楽しかったみたいね。」
「すごかったわ!
皆に聞かせてあげなきゃ!」
レンとマーナは興奮気味に話し、ユニアとオーリカがそれを笑って聞いている。
寝室で四人が談笑する様子を微笑ましく眺めながら、王と王子とテヘラは今後を話し合う。
「暗殺者は捕らえ、首謀者らしき人物は退けた。
呪印の杖は破壊し、押された印は明日以降順次解除する。
おおよそは片付いたが火種はまだ残っているな。」
皇国の息がかかった貴族には、対処しなければならない。
「それですが父上。
カルニが動いているようです。
先日文が、残されて、おりました。」
「つまり、一旦帰って来ていたと言う事か。
相変わらずの神出鬼没だな。
そういう事なら、任せてみようか。」
サーディアルは馬車に乗り、自身の館へと帰るところであった。
護衛の騎馬は十騎。
いずれも精鋭である。
城下街の東に居を構えており、家族もここにいる。
草原の国の貴族は、他の国とは違い明確な領地を持たない。
国土の南を除いた三方の端に砦があり、その管理を任されているのが公爵家と侯爵二家である。
元々は貴族や騎士と言う概念は無かった。
王族と砦に詰める戦士達が遊牧民と土地を守るために、魔物や他国と戦っていた。
しかし時代が進み、国の安定や効率化、他国との外交など様々な要因によって物事が複雑化した際に、貴族と騎士の概念を取り入れる事となった。
戦士は兵となり、軍事は騎士が司り、その上に貴族が立って内政も兼ねて管理し、さらにその上から王族が統率する。
それでこれまでは何とかやって来た。
他国に遅れを取る事は多かったが、食い物にされない限りはあまり頓着する土地柄でもなかった。
しかし近年、急速に近隣からの干渉が増えていた。
狙いは土地だ。
この国には、土地があった。
これまでの戦いの成果か魔物が少なく、放牧するのに適した、安全な土地。
それが、隣国には宝に見えるのだろう。
特に皇国からの干渉は酷いものだ。
東の砦を管理するサーディアルにとっては、皇国こそが天敵だった。
武力による衝突、魔物を使った悪質な手口。
さらに裏から手を回し、貴族達を篭絡する事まで始めた。
これが、この国には効いた。
貴族は容易く丸め込まれ、心から国を思っている者の方が少なくなってしまった。
さすがに東の公爵である自身と、北の侯爵はまだ陥落していない。
しかし西の侯爵は、近頃様子がおかしかった。
皇国寄りの提案をしておきながら、その表情は優れない。
そんな事が続いていた。
そしてついに殺されてしまった。
邪魔になったのだろう。
そうなれば後継である長子も怪しい。
皇国にとって一番旨味の無いところだが、西の隣国が動けば、対応せざるを得まい。
そうして揺さ振りをかける。
二手三手と繰り返し、そしていつかは東から。
それは止めなければならない。
館に着き扉を開けると、家族が客人の来訪を告げた。
それは遊牧民の若者。
しかし顔を見ればわかる。
それが、ただの遊牧民でない事は。
「カルニサイル様!」
第二王子、カルニサイル。
奔放な第二王子は政治に飽き飛び出した、と言うのが他の貴族達の見解だが、サーディアルに言わせれば遊牧民との繋がりを強化するために出かけた事は明白。
彼は王族と遊牧民が離れてしまわぬよう、二者を繋ぐ架け橋になろうとした、民を思う男だった。
それが、何故ここにいるのか。
サーディアルには理解出来なかった。
「おかえり、公爵。」
「こちらで、一体何を?」
カルニサイルはにやりと笑う。
「あんた今、本当に味方だって言える人間いないだろ?
だから俺が、こっちに立つよ。
あの糞みたいな貴族共、綺麗にしてやろうぜ。」
あまりにも突然の申し出に、何と答えるべきか黙考する。
ただ、どうやらカルニサイルは知っているようだ。
貴族達が何を望み、何をしているのかを。
その証を探らねばならない。
「貴族達の、何を掴んでいるのです?」
「これ、資料ね。」
手渡されたそれは、法国で作られている紙を使ったものだ。
何枚もの紙いっぱいに、様々な事が書き込まれている。
「信じる信じないは、あんた次第だ。
けどな、遊牧民は困窮してる。
俺は彼らにあんな生活を強いている連中を野放しに出来ない。」
その目は鋭く、真っ直ぐにサーディアルを見ていた。
資料に目を落とす。
ぱらぱらと簡単に目を通してみると、それは貴族側の提出された正式な収支報告と、遊牧民側の収支をまとめたものだった。
全く数字が合っていない。
遊牧民への支払いが、低過ぎる。
「あんたは以前、遊牧民をやっていたろ。
なら、おおよそは相場の推移もわかるよな。
それ、どうだ?
正当な数字か?」
「彼らが嘘の報告をしている可能性は?」
「俺が嘘つきだってんなら、もうどうしようもねえな。」
サーディアルは思い出した。
彼は一年、彼らといたのだ。
一年の間遊牧民として生活し、実際に取引し、その窮状を味わって来たのだ。
「そうか・・・。」
貴族側の情報は、城へ行けばすぐにでも手に入る。
帰って来たばかりだが、やらなければならない事が出来た。
「カルニサイル様、行きましょう。」
「そうか!」
その笑顔はかつてのマヌラテスカのように、朗らかで屈託の無いものだった。
「親父!」
唐突に第二王子カルニサイルが姿を現した。
その後には、公爵サーディアルが従っている。
「これに目を通しておいてくれ。
それから、近衛騎士と近衛兵を借りる、ぞ・・・っと。
えらい美人だな!
どうした、親父!」
ユニアと目が合った。
「ああ、第二王子様?
はじめまして。」
「彼女は私の護衛だ、気にするな。
騎士と兵だな、わかった。
しかしこれは・・・、奴らはここまでの事をしていたのか・・・!」
我に返ったカルニサイルは、ユニアに軽い挨拶を返し、足早に去った。
サーディアルも一礼して後に続く。
「何があったの?」
「これは何と言うか・・・。
この国の最悪の恥だな。」
その日、数多くの貴族が近衛騎士と兵によって捕縛された。
全ての罪状が事細かに調べ上げられ、財産が没収されて行く。
それらは厳密な計算の後、遊牧民達へ色を付けられた額で支払われる事となっている。
烙印を押されていた十三人は全員がその中に含まれており、後程更なる尋問が行われる予定である。
結局三人は忙しく働く、親しくなり過ぎた王族達五人を放っておけず、一ヶ月程の間雑務を手伝った。
その間にぎりぎりの人員だが都合をつけ、何とか貴族の抜けた穴を埋める事が出来た。
それを機に、三人はまた旅に出たと言う。
結局無尽の魔術師は宮廷に入る事は無く、仲間二人も近衛騎士にはならなかった。
暗殺者は烙印を失い牢にいたが、王がその能力を買い、密偵として雇い入れようとした。
しかし彼は頑として聞き入れず、そのまま牢での暮らしを続けている。




