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蒼炎の姫御子と幻影の覇者  作者: ザウルス
ネメシア魔術学園編
4/4

旧友同士の会話

大理石でできた廊下を土足で踏んでいいものだろうかと誰もが思う事だろう。


どうせなら、もっとピカピカの靴で歩きたかった。


さほど汚れてはいないのだが、大理石の上ではめちゃくちゃ汚れて見える。


後で新しい靴でも買いに行こう。支払いはこの学園で


「それぐらいは、自分で出せ。」


と、心を読んだのごとく、ダルダロッサがケチな事を言う。


「でもよ、実際結構儲かってんじゃないのか?」


貴族の令嬢が通う学園。授業料とか入学金とかでがっぽり儲かってんじゃないのかないのだろうか。


国や卒業生からも援助金もらってるみたいだし。


「いや、逆だな。お嬢様ばかりだから正直きつい。」


ため息交じりの一言。あの戦慄の魔女がため息をするなんてそんなに大変なのだろうか。


理事長だし、元十二天将だからわからなくもない。


しかし、真相は全く違っていた。


「食事は五つ星レストランの料理長直々のメニュー。そして、食材は高級な物ばかりでそれが朝昼晩。そして教員は世界屈指の研究者や精霊術師ばかりだからな。」


成る程、それは確かにきつそうだ。温室育ちで甘やかされてる事だろうから家事とかできないだろうし、プライドが高い貴族は平民の口にするものは一切食わないという。味にもうるさいだろうから五つ星レストラン料理長を雇うのは仕方がない事だ。


「それに加え……」


なぜか、さっきよりもため息が増えている。


「生徒同士の決闘や喧嘩でいたるところが破壊されるから、修理費が増えるばかりだよ。」


あれを見ろ、と彼女が示した方向には半壊した体育館らしき建物を修理している職人達の姿があった。


一体、何があったんだ。


「2年のセラフォール教室の生徒が3年のレイブン教室に決闘を申し込んだんだ。その結果、2年の生徒の精霊が暴走してあの有様さ。」


精霊が暴走して半壊しました〜って軽くいうが、普通は大問題だぞ。


その生徒は結局大丈夫だったみたいだが下手すれば死人がで出たかもしれない。


もうちょっと責任を持って欲しいとアキトは思った。


「まぁ、この程度の事は日常茶飯事。まだましさ。」


どれだけ治安悪いんだこの学園は。そこらへんにいる不良が可愛く見えてきた。


「特に酷かったのがアレだな。」


彼女が指差す方向に再び視線を向けるとそこには建物……どこらか草木が生い茂る庭だった。


いや、よく見るとある部分だけが草木が生えておらず地面が丸見えだった。


くっきりと跡が残り、まるでそこに何かがあったように。


「あそこには昔、協会があったんだ。でも、上級生がある生徒の怒りを買ったがためにすべてを燃やし尽くしたのさ。」


話によると、協会は精霊術師にとって精霊との親交を深める場所であり、世界で唯一術師同士の争いを禁止されている建物だ。


掟を破れば、称号を剥奪され精霊は軍部に移転。


全てを失う事になる。


それを犯してまで協会を燃やし尽くした人物がこの学園にはいた。そして、それは貴族の令嬢。


一体、何がその生徒をそこまで追い込んだのだろうか。


ダルダロッサの話によると、その生徒は、未だにこの学園にいるとの事。


この学園の生徒はあくまで精霊術師の資格を持つ者であって、精霊術師の称号を要してるわけではないので、曖昧に裁かれたんだとか。


「私が生徒の前で精霊術を見せたのはあれが初めてだった。」


戦慄の魔女が直々動いたとなると、想像を絶する事があそこで起きたようだ。


「君に出会って以来だったよ。私が他の人間に恐怖を抱いたなんてね。」


腕を摩るダルダロッサ。それが、なんなのかはアキトは然と覚えている。


彼女は緊張したり、不安になると腕を摩る癖があるのだ。


しかも、その摩りようが俺と出会った時よりも大きい。


一体、彼女は何を見たのだろうか


「なぁ、その生徒って……」


誰なんだと聞こうとした時


「お、着いたぞ。ここが君の教室だ。」


丁度、教室についてしまい、そこで会話は終了した。


「レーガン教室、、一癖二癖な生徒が集まる教室だ。」


いやゆる問題児が集まる教室ね。


ていうか、ダルダロッサよ。俺を問題児扱いするのはどうかと思うのだか……


「私に唯一、喧嘩を売った奴が問題児なわけがないじゃないか。」


ああ、まだあの事を恨んでるわけか。女の恨みは怖いとアキトは改めて思うのであった。


「さて、準備はいいか。」


突然、教師の目になるダルダロッサ。ここから、旧友ではなく生徒と先生の関係になるのだ。


ダルダロッサとの関係がばれないようにアキトはなるべく努力するつもりではある。


扉の向こうは未知の世界が広がっている。


そして、アキトの学園生活が始まろうとしていた。


































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