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異世界コンサル株式会社(旧題:冒険者パーティーの経営を支援します!!)  作者: ダイスケ
第二章 人でなくモノを売って支援します

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第16話 靴の値段は

冒険者向けに靴を作る。それを普及させる。


文字にすれば、たったそれだけのことだが、途方もないことだ。



冒険者びんぼうにんは、モノを知らないから貧乏なのだ。


靴は履いてみれば確かに有用だが、同じ金額なら、奴らは武器を良くすることを選ぶだろう。


そうして岩場で怪我して、戦闘中に泥で滑って死ぬ。

 

馬鹿な話だが、バカでなくなったときは、駆け出しを卒業する時だ。

 

つまり、駆け出しはみんなバカである。


 

サラも、その意見には賛成のようだ。

「あたし、弓兵アーチャーだし、狩りもしてたから、あんたの言うことはわかる。

藪とか蛇が怖いし、いい靴あったら、履きたいと思うよ。


だけど、あんたの靴、高いんでしょ?」


「そうだな。俺の靴は大銅貨2枚はかかってるな」

 

なにしろ、足型を作るところから始めないといけなかった。

 

そうして、にかわで靴の内革うちがわ木板きいたを挟んで外革そとがわをとりつけ、木のかかとを取り付け、鉄のスパイクを埋め込んである。


靴型も、左右で別にして、靴紐穴と靴紐を足首まで覆うようにしてあるのだ。


この世界では、完全なオーバーテクノロジーの一品である。


この靴のおかげで、俺は長距離の依頼もこなせたし、剣を使っての雨中の戦闘中に足を滑らせることもなかった。


洞窟や岩場でも安心して踏み込めた。


俺の短い冒険者人生を支えてくれた相棒である。


 

「なるほどねえ・・・。たしかに、あんたは前衛にしては小柄で細かったけどフットワーク良かったし、長距離の依頼でも軽く歩いてたわね。靴に秘密があったのね。だけど・・・大銅貨2枚は出せないわね」


サラはため息をついた。

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